天地真理 思い出のセレナーデ 昭和49年(1974年)

昭和のアイドル創成期において、この方を避けては通れません

誰もが憧れた「ドレミまりちゃん」… これは自転車でした

 

じゃなくて、隣のマリちゃんこと、白雪姫「天地真理」さんです

それでは、「国立(くにたち)音楽大学付属高校・声楽科」で基礎をきっちりと学ばれた、素晴らしい歌声をお聴きください

 

思い出のセレナーデ

 

作詞:山上路夫 作曲:森田公一 編曲:竜崎孝路

 

昭和46年デビュー以来、シングルチャートトップ10をずっと維持してきましたが、それもこの曲が最後となります

デビュー曲「水色の恋」から11枚目、4年目にして伝説に影が差し始めるのです昭和49年9月発売)

でも、彼女から笑顔が消えたこの歌い方、この歌詞、このセレナーデが好きでたまりません

 

 

あの 坂の道で 二人言った さよならが

今もそうよ 聴こえてくるの

 

この時23歳になる彼女は、「笑顔のマリちゃん」を封印し、大人びた憂いを感じさせます「恋する夏の日」の時のようにマイクを持ち換えたり、親衛隊の「マリちゃん!コール」は、聞かれません)

 

 

あなたのもとへ いそいそと 季節の花を かかえては

 

そんな楽しかった日々を思い出しながら・・・

「天地真理」さんの全盛期は昭和48年だったと感じています「恋する夏の日」「若葉のささやき」ともにオリコン1位)

 

・・・あれはまるで 遠い夢のよう

 

どんなことを想いながら、彼女はこの詩の世界を表現していたのでしょうか

 

 

あんなに 素晴らしい 愛が

 

この部分が、一番好きなメロディーラインです

今改めて何度か聴いていますが、ここにくると必ず、何なんでしょうか

「ジ~ン」ときて、「頑張れ!マリちゃん」と叫びたくなるのです(アレ?自分は真理ちゃんファンでもなく、どちらかと言えば南沙織さんに…)

 

50歳をとうに過ぎて、「天地真理」さんの色んな映像を見ていたら、いつの間にかファンになっていたのかもしれません(約半世紀たってしまった、にわかファンです)

 

 

何故に今は とどかないの あなたの あの胸に

 

おじさんには、十分過ぎるぐらいに、とどいてきました

” あんなに 素晴らしい 愛が ” そして、あんなにも素晴らしい「マリちゃん」の笑顔・思い出が、しっかりと私のところにまで、届けてくださいました

 

トップランナーゆえの苦悩

 

昭和のアイドルとして、先頭を走り続けてきた「天地真理」さん

先ほども少しふれましたが、全盛期は昭和48年(1973年)(勝手に決めてすみません)

この年は「山口百恵」さんが『禁じられた遊び』で、「桜田淳子」さんが『私の青い鳥』で注目を集め出します

 

そしてこの曲『思い出のセレナーデ』(オリコン4位)の発売年・昭和49年は、『ひと夏の経験』(オリコン3位)『初めての出来事』(オリコン1位)大ヒットしました

二人は一気にスターへの道を駆け上がっていくのです

7~8歳年下の彼女たちを、恐れを知らない若き二人の雄姿を、どんな思いで見続けていたのでしょうか

 

この数年後、彼女は休養生活に入り(昭和52年~)、昭和54年に一度復帰しますがすぐにまた・・・

 

昭和57年(1982年)奇跡の歌唱映像

 

『思い出のセレナーデ』

70年代における「森田公一」さんの最高傑作のではないでしょうか(メロディーラインでは「小さな恋の物語/ アグネス・チャン」・「青春の坂道/ 岡田奈々」ははずせません。編曲を含めたトータルで考えるならやはり「青春時代」かな。どれも傑作ぞろいで悩むところです)

 

「土居まさる&あべ静江」司会の歌番組で、白雪姫から大人の歌姫となった「天地真理」さんは登場します(大きめのイヤリングとシックなブルーの衣装が素敵です)

イントロが始まって歌い始めるまで、司会者や出迎えてくれた歌手たちに何度か丁寧にお辞儀をした後は、ずっと俯(うつむ)いたままです(その間約20秒です)

 

少しぎこちない感じで歌が始まります(じっと正面を見つめています)

この時、右手で軽く持っていたマイクを、左手をそっと添えながら強く握り替えるのです(私には手の震えを一生懸命におされているように見えました)

 

ばっちりメイクの「桜田淳子」さんに一瞬カメラが切り替わります(あまりにも綺麗だったので、誰だかコメント欄で教えてもらうまで分かりませんでした)(当然マリちゃんの次にです)

少し落ち着かれたようで、首を左右に振りながらの歌唱となり、誰もがうっとりとしながら、聴き入ってしまいます(一瞬聖子ちゃんが口ずさんでいるシーンが映ります)(同じ時期に共演していたことに、少し驚きました)

 

素晴しいコスモスのセットの中心にいる「天地真理」さんは、一番が終わると共にまた目を伏せましたギュッと口を結んだ岩崎宏美さん・白いシャツの前を大きくはだけている野口五郎さんも、真剣に見つめています)

 

それはまるで、今までの芸能生活を振り返るかのように・・・ そして少し寂し気に・・・

このあたりから、数日前に大ファンになった私の眼が、うるんでくるのを止められません(この記事を書いている今もまた…)

 

そして見事に歌い切った彼女は、当時のままの笑顔を

いいえ、今までの中で最高の笑顔と「伝説」を見せてくれたのでした(しかも最後に可愛く肩をすぼめながら)(この映像を伝説と言わずして、いったい何を…)

 

真理ちゃんと同じく、それぞれの時代を築いた聖子ちゃんや淳子ちゃんが一緒にいるのが、何とも感慨深く、心に残ります

 

 

♬ 虹の向こうは(真理ちゃ~ん!) ♬ 晴れなのかしら(真理ちゃ~ん!)

”虹をわたって”(昭和47年)より

 

今なら、ためらいなくこの掛け声がいえる気がします。

 

P.S.

 

昭和の名曲:三大セレナーデ

 

『ハーフムーン・セレナーデ』「河合奈保子」

別記事で書いているので、外すわけにはいきません(セレナーデの解説も少ししています)

 

『思い出のセレナーデ』

流れ的に当然でしょう

 

『東京セレナーデ』「都はるみ」

ロングヘアーの振り袖姿で、こぶしを抑えての歌う姿は、失礼な言い方ですが、とても可愛いんです作詞:たかたかし 作曲:小林亜星 ここでもいい仕事をされています)

注:『いっそセレナーデ』も大変な名曲ですが、「セレナーデ」の勝手なイメージとして男性歌手は除外させて頂きました

 

この「東京セレナーデ」の発売が昭和57年(1982年)

伝説の再々デビューと同じ年です

この年初めて、「コンパクトディスク」(Compact Disc)「CD」がソニーとフィリップスが共同開発し、発売されました

 

レコード全盛時代が徐々に衰退し、1986年にはCD販売数が逆転してしまいます

時代の流れと言えばそれまでですが、なぜか「天地真理」さんと重なり、寂しさが募ります

針がレコードへ落ちた、ごみを拾う懐かしい雑音、きれいにふき取る作業

すべてが、昨日のように思い出されます

 

レコードの優しい音、天地真理ちゃんの癒(いや)しの声

そんな昭和に感謝致します。

 

 

河合奈保子 ハーフムーン・セレナーデ 昭和61年

 

 

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