ニックニューサ サチコ お祭りさわぎ

リーダー&ボーカル「田中収」さんの作詞作曲とは知りませんでした(しかもデビュー曲)

「幸せを数えたら・・・」のばんばひろふみさんは『SACHIKO』(昭和54年)

発売時期は近いですが、全く関係ありません

 

サチコ 昭和56年

 

作詞・作曲:田中収

 

エレキギターのアルペジオが新鮮でもあり、また哀しみをより誘ってくるのです

 

暗い酒場の 片隅で 俺はお前を 待っているのさ

 

『待っている女』が流行ったのが昭和47年です(ヘ・ヘイ・ヘイッ、ヘ・ヘイ・ヘイッで始まる、目を細めた「五木ひろし」さんが思い浮かびます、名曲です)

”俺は男、涙なんか見せられないもの” が当たり前の時代でした(『酒と泪と男と女』より)

 

あれから時は流れて昭和56年、待っているのは「男」です(世の中の世相も、歌の世界も少しづつ変化します)

彼は酒場の片隅で、「黒髪のサチコ」さんを待ち続けます

 

オレは今でも おまえの名前を 呼んだぜ 呼んだぜ 冷たい風に

 

自分のことを「オレ」と言い、「呼んだぜ」の「ぜ」で、ちょっぴり強がるのです

しかし、「サチコ」の面影を断ち切ることが出来ません

「男のくせに」と思われる方もおられましょうが、未練いっぱいのこの人が、私は好きで仕方ありません

 

「田中収」さんは、有り余る声量と歌唱力で、最後に言い切ります

 

好きだぜ 好きだぜ いついつ までも

 

人にどう思われても、気にしません

清々しいほどの真っ直ぐな思いが、私の心に、素敵な声とともに響き続けるのでした

 

(ただじっと「待っている女」の人を普通に讃(たた)える、古き時代も懐かしいですけれど…)

 

昭和の名曲 村下孝蔵  ゆうこ

 

お祭りさわぎ 昭和59年

 

「サチコ」から3年、女性はますます強くなっていくようです

 

作詞・作曲:PEE&NAO

 

 

そんな目をして 私を見ないで 女ひとり 生きてくも わるかないわ

 

お客(おそらく)の男性から同情的な、憐(あわれ)むような視線を感じた彼女は、必要以上に蓮っ葉(はすっぱ)な態度(品なく、浮気っぽいみたいな感じでしょうか)になります

スナックに勤める(たぶん)彼女は、いつも酔いつぶれて、ドレスのまま眠る生活が続いているようです

 

 

冷えたベットは 猫でも(冷えた体は酒でも/2番の歌詞) 温っためててくれるは

 

「生きてく」「わるかない」「あっためて」などの言い回し、そして「ねこ」の登場です

この描写で、彼女の姿が見えてきます

先ほど、「蓮っ葉」という嫌な言葉を使いましたが、あくまでも表面的な事

彼女はこう続けたのでした

 

 

出でもあんたいい人ね いい人すぎるわ だから私 つくづく つらくなるの

だから私 腹が立つのよ

 

相手の男性に、腹を立てているのではなかったのです

親身に心配してくれることが、彼女には辛かっただけなのです

 

そして、そんな自分が哀しかったのかもしれません

先ほどの男性(サチコが忘れられない人)と同様、あなたも、いい人ね」と言ってあげたいのです

 

今夜もどこかで 今夜もどこかで 今夜もどこかでお祭りさわぎ

 

心が冷めた、辛い「お祭りさわぎ」だったのです

こんな女性を好きにならない選択肢はなく、愛(いと)おしく思わずにはいられません。

 

P.S.

 

ニックニューサ

ウィキペディアの説明では、「ロックミュージックを下地としながら、やや演歌の世界感を持ったポップス」ということです

さすがにうまい説明です(見習いたいものです)

 

「サチコ」は演歌色が強く、「お祭りさわぎ」の間奏のギターは、ロックそのものです

演歌とロックの、この微妙な融合が「ニックニューサ」であり、そこに引き付けられてしまうのです

最後にユーチューブ「サチコ」の生演奏(年代不詳)

演奏といい歌唱といい見た目といい、頂点に近い映像を、ありがたく拝見させて頂きました

(大きめのサングラスに口ひげ、年代を感じるパーマヘアー、胸をはだけた白いシャツ、左小指には大きめの銀の指輪など、必見です)

 

オリジナルを遥かに凌(しの)ぐ最高のパフォーマンスを見せてくれます(テロップにはナゾの19位の表示)

私の中では、断然1位だと確信しました。

 

「お祭りさわぎ」では、最後にまた ”そんな目をして私を見ないで・・・” と繰り返されます

 

取るに足らないこのブログです

「そんな目」で見られるのは当然でしょうが、いつの日か、温かい目で見ていただけるように「今夜もどこかで」頑張っていきたいと思います。

 

P.S.2

 

【蓮っ葉の語源】(はすっぱのごげん)

 

「蓮葉(はすは)商い」とは、盆の供え物を盛るため、蓮の花を売る商売のことで、蓮の葉は短期にしか役に立たない、粗製の物を売るということから、転じて

「軽はずみ」「浮(うわ)ついた」などの意味の用いられるようになりました  ”語源由来辞典より”

 

女性に用いられることが多いみたいですが、「蓮っ葉なブログ」と言われないよう、今夜もどこかで頑張っ・・・  もういいですね。

 

 

昭和の名曲 江利チエミ 酒場にて

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