大沢誉志幸 そして僕は途方に暮れる 昭和59年(1984年)

Bluetooth(ブルートゥース)イヤホンの日々の進化は凄(すさ)まじく、お手頃価格で高性能な音が手に入れられるようになって来ています

私も最近購入し、大変満足しています

そこでさっそく試し聞きに選んだ曲が『そして僕は途方に暮れる』だったのです

 

「大村雅朗」さんの素晴らしい演出は、フォークソングやバラード、演歌を中心に聴いていた私にはとても新鮮で、刺激的なものでした

ひと時代前には創り出せない音の世界が繰り広げられ、まさに70年代が嫉妬しそうなほどの衝撃的なアレンジ内容でした

 

少しだけお高いイヤホンと少しづつ高音が聞き取れなくなってきているわが耳は、さぞかし喜んでくれたことでしょう

 

そして僕は途方に暮れる

 

カップヌードルのCMでちらっと聞いたぐらいでしたので、じっくり聞かせていただいたのは、今回が初めてでした

 

作詞:銀色夏生 作曲:大沢誉志幸(現・大澤) 編曲:大村雅朗

 

カラオケで歌う時、「出だしできっと躓(つまづ)くだろう」と予感させるほどに、長いイントロからの唐突な始まりでした

 

 

見慣れない服を着た 君が今 出ていった

 

やわらかい声で、悲しい現実を伝えます(この声・あのビジュアル・バラードの芸術性、人間における「平等」に対しての冒とくでしょう)

 

 

髪形を整え テーブルの 上もそのままに

 

彼女服や髪形の変化に、ちゃんと気づいているは立派です

男として、そういう所がとても大事だということに、五十五過ぎて何となくわかった気がします(ちょっと遅すぎます)

でもそんな彼でさえ、彼女の気持ちの奥底まではつかみ切れなかったのです(女性とは複雑です)

 

 

ひとつのこらず 君を 悲しませないものを

君の世界の すべてに すればいい

 

この詩だけをみると、少し投げやりで嫌味さえ感じてしまいます(ここの解釈は、微妙でただまっすぐにこのように望んでいるのかもしれませんが…)

しかし彼は、思いが残ったまま、彼女の「これから」についても心配でなりません

 

 

そして僕は 途方に暮れる

 

どうしたらいいか分からなくなり、呆然とする彼の様子を「そして」という言葉でつなぎます

「銀色夏生」さんのセンスに誰もがひれ伏した瞬間ではないでしょうか

私はこの題名が好きで仕方ないのです

 

「途方」(方向・方針・筋道)に「暮れる」(一日が暮れるから派生して失う)

この古い言い回しを、最新のテクノロジーに乗せて表現されていることに感動すら覚え、この作品の偉大さを改めて感じるのでした

 

 

あの頃の 君の笑顔で この部屋は みたされていく

窓を 曇らせたのはなぜ

 

彼女の笑顔を思い出しほんのひと時満たされます

 

徐々に彼の顔が曇っていく様子を、このように表現されたのかもしれません

(作曲家「大沢誉志幸」さんは、ここで一気に転調させ、主人公の彼に寄り添います)

 

 

君が選んだ ことだから きっと大丈夫さ

君が心に 決めた ことだから    そして僕は 途方に暮れる

 

旅立ちへのエールを送る僕と、そして途方に暮れる僕が残されます

 

 

見慣れない服を着た 君が今 出ていった

 

始まりの歌詞が、終りを告げる最後の心の言葉となりました

 

エンディングは、徐々にフェードアウトして幕が下ろされるのかと思いきや・・・

力強いドラムサウンドがクリヤーに響き渡り、まるで「頑張れ、これからを生きろ!」と励ますかのように、彼の背中を押していました

 

失って初めて知る存在の大きさです

いつの時代も、失った恋をずっと引きずり続けるのが、男の本質なのかもしれません。(私だけの本質かもしれません)

 

P.S.

 

『そして僕は途方に暮れる』のレコーディングは、たくさんのバージョンがあります

オリジナルシングル盤が王道ですが、12インチバージョン、できればインストゥルメンタル編もお勧めいたします

 

真新しいイヤホンと年老いたわが耳が、禁断の「3蜜」を謳歌するかのように喜び合います

ふたりを引き裂くことは、もう誰にも出来ません

 

レコード盤のそれぞれ

 

SP盤 初期のレコード盤です 直径:30cm(12インチ) 回転数:78rpm(回転にばらつきアリ)

LP盤 長時間記録可能 直径:30cm(12インチ)  回転数:33rpm(正確には33 1/3)(=3分で100回転)

シングル盤 直径:17cm(7インチ)  回転数:45rpm (ジュークボックスのオートチェンジャー機能対応のため、中心の穴が大きくなっている)(それゆえ「ドーナツ盤」とも言われている)

 

お待たせいたしました、例のおススメレコードです

12インチシングル盤 直径:30cm(12インチ)  回転数:33rpm・45rpm (長い曲にも対応でき、音溝の間隔を広くとれることで、音質が優れている)(ちなみに「そして僕は…」では、高音質で6分30秒を超えています)

 

いずれにしても、キズや埃(ほこり)、振動に影響されやすく、溝の摩耗の問題もあり、扱いやすく消耗しにくい「CD」(コンパクトディスク)に取って変わられるのでした

 

今でもレコード針の音が懐かしいと思われる方も多いかと思いますが、便利になるということは何かを失うということなのでしょうか

失って初めて知る存在の大きさ(パート2です)でした

 

P.S.2

 

夕方の散歩にも、セミの声が届き始め、7月の到来を教えてくれます

そしてこのブログも満一歳を迎えようとしています

 

わが人生の日記代わりの雑記ブログ

収益化など望むべくもなく、一人でも読んでいただける方がいる限り、これからも少しづつ更新していきたいと思っています

 

ほんの少し愚痴を言わせていただけるなら、約1年間での収益は驚異の三ケタ(しかも前半)

「そして僕は途方に暮れる」・・・

 

 

のは、ほんのひと時で終わりにします

「負けるな自分!、頑張ろう昭和!」

昭和の名曲は永久に不滅です。

 

 

尚、このブログをリライトしてまとめたものを、キンドルの電子書籍に掲載しています

よろしければそちらもご参照ください。

【題名】:「昭和の名曲は永久に不滅です」(仙田毅 著)

 

伊丹哲也&Side By Side 街が泣いてた  昭和55年

 

 

 

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