卒業写真 荒井由実(松任谷由実 )  昭和50年(1975年) 

卒業写真のあの人は・・・淡い思い出はいつの時代でも同じ

 

作詞・作曲 : 荒井由実

 

削(そ)ぎ落された言葉にこそ、魂(たましい)がやどる 

 

文章はとても短く、曲も単調と言えば言い過ぎでしょうか。

しかし、情景・心情・相手への儚(はかな)い願いがこんなにもストレートに伝わってくるのは、なぜだろう。

 

改めて詩を読み返してみると、一つとして無駄な言葉がなく、まるで古(いにしえ)より詠(よ)まれている和歌のようです。

注:(あくまでもイメージです・何の根拠も和歌の知識もございません)

 

つらい時ほど聴いてください

 

社会人となり少しだけ仕事に疲れた時、この曲を思い出して下さい。 

社会に出ると上司に嫌味(いやみ)の一つも言われることがあるかも知れません。

 

知らず知らずのうちに、「人ごみに流されて 変わってゆく」かもしれません。

でも、この歌が(初恋の彼?が)優しく「しかって」くれ、そして励ましてもくれるでしょう。

 

 

人ごみに流されて 変わっていく私を あたなは ときどき  遠くで しかって・・・

 

愚(おろ)かな私は「必ず」という言葉を使いましたが、本作品においては「ときどき 遠くで」と表現されています。

 

この奥ゆかしさ! この世界観! この微妙なお互いの立ち位置!

稀代まれなる天才女流詩人と私が勝手に名付けている所以(ゆえん)です。

 

 

あなたは 私の 青春 そのもの

 

発売から20年ぐらいたって、初めてじっくりと聴いています

この歌は、遅れて生きた青春、昭和の思いで「そのもの」でした

 

音楽性について

 

ここが一番訴えたいのですが、うまく言葉で表現できる自信がありません。

わずか最初の1小節で、神より呪文(じゅもん)を唱えられたごとく、ひれ伏します。

 

この音の運ばれ方は何なんでしょう

これぞユーミンの世界でしょうか

 

一つ一つの音が心に・・・

 

#(シャープ)の多用されているのか? ♭(フラット)になっているのか、楽譜的なことはよく解りませんが、荒井由実(現・松任谷由実)さんの音の流れは、ある意味安心できません

予想外のところへ、勝手に行ってしまうのです

 

私は、尊敬の念を込めて「半音の魔術師」とまたしても勝手にお呼びし、お慕(した)いしております。

 

P.S.

 

作品のモチーフがなんと・・・

 

ニューミュージックという言葉がささやかれ始めた当時、まさに彼女の歌はすべてが新しく新鮮だったのでしょう。

高校時代、芸術の道を目指し、その時励まし・助けてくれた熱心な先生を思い起こしながら作られた曲らしいです。

 

そしてなんとその方は若い女性だったようです。(つい先ほど知りました)

有名芸大を志したものの、妥協や挫折を繰り返つつ、そして音楽の世界に徐々に惹かれていく・・・

話しかけるような柳を、電車から懐かしく、少し伏し目がちに眺(なが)めていたのは、この頃なのでしょうか。

 

古い昔の歌に心酔(しんすい)し、あの頃は良かったなどと言うつもりはないけれど(ほんとはちょくちょく言ってる) 

こんな新たな気づきに出会えることは、貴重であり、とても幸せなことかなと思います。

 

  了  

 

昭和の名曲 岡崎友紀  グッドラック・アンド・グッドバイ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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