作詞:荒井由実 作曲:荒井由実
70年代前半からの国民的アイドル 岡崎友紀
学園ラブコメディー「おくさまは18歳」
ご主人様は、アフロヘアーでお馴染みの石立鉄男さん扮する学校の先生
コメディータッチのこのドラマは一世を風靡(ふうび)し、岡崎友紀さんはスターへと駆け登っていきました。
荒井由実の提供曲
ユーミンのオリジナル曲として信じていた私は、軽いショックとともにまた違う世界が広がるこの歌に接し、感動を覚えずにはいられませんでした。
少し甘い声に誘(いざな)われ、優しく包まれた気分にしてくれます。
私の知る「荒井由実」バージョンより、少しスローテンポのせいばかりではない気がします。
セリフ部分は彼女しか表現できない世界
この曲には、間奏部分にセリフが入ります。
どのくらい会ってなかったかしら
でも変わってなくて 安心したの
だって私・・・ぜんぜん・・・昔のまま
ここに、このセリフの言い回しに、「岡崎友紀」にしか表現できない何かがある気がするのです。
しかも何とも可愛いく、キュンとします(おじさんが言うと少し気味悪いけれど)
ご存じのように、その後すぐに荒井由実さんがセルフカバーした時にはセリフはカットされておられます(決して深い意味はなく、なんら他意もございません)
時代が求めたのか、それとも彼女の才能が際立っていたのか・・・
才能あるものたち、努力を惜しまに人たちを芸能の神が引き寄せたのか
たぶん、稀有(けう)なタイミングで、テレビマン・脚本家・俳優陣たちの出会いによって見事な作品が生まれ、国民的スターの誕生となったのでしょう。
荒井由実恐るべし!
あと、先ほど気づいたのですが、「ぜんぜん」の言い回しが今と一緒なのです。(古い私はぜんぜんのあとは否定形がくるのが当たり前、肯定されたり、強調されると気持ち悪くてしょうがなかった)(ただ今は普通に自分でも使っているが…)
驚きです
時代はまだ、昭和51年なのです
時代を先取り、大衆を魅了するユーミンの若き勇者の片鱗(りん)を感じずにはいられません。
そして、この哀しくも切ない唄に、何故か励まされ、勇気をもらい、心地よい安心感すら受ける「岡崎友紀の世界」にある種の驚きと畏敬(いけい)の念を感じずにはいられません。
『グッドラック・アンド・グッドバイ』 昭和51年(1976年)
混んだバスの くもった窓に書く・・・
この歌詞とこのメロディーラインが、死ぬほど、たまらなく、震えるほどに大好きなのです(冷静に普通に言い換えれば、いいね!って感じです)
しかも
あの人に 見えるように・・・
最後に限りなく切ない場面が、まるで映画を観ているように描かれます
傷ついた恋だったが、今は跡形(あとかた)も残っていないと思っていたのに・・・
”でもあたたに送って欲しいから”
”そして最後まで見ていてもらいたいから”
”いや、どうしても書かずにはいられないから”
”これで本当の別れが出来るから”
そんなすべての思いをこのメッセージに込めて・・・
「Good Luck」and 「Good-by」
皆様方にも大いなる幸(グッドラック)がありますように・・・
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P.S.
時は、「おくさまは18歳」の時代 昭和45年
恥ずかしながら、帰ってまいりました・・・
当時はまだ幼く、岡崎友紀さんの女性としての魅力に気づくはずもなく、改めて振り返ってみると驚きの連続でした。
まずは歌唱力および作詞力、そして「コミカル」という言葉だけでは言い表せない素晴らしい演技力です。
また、石立鉄男さんがまだアフロヘアーでなっかた事や寺尾聡さんが哀しい3枚目役を演じているなど、意外なことばかりです。
先生と生徒が結婚していることを、どうしても秘密にしたい学園長「森川信」さん
愛されしコメディアンであり、実力派俳優でもあります。
何度か繰り返される「いいですか! いいですね!」の絶妙なセリフ
今更ながら、懐かしさも手伝って、かなりハマっています。
当時、「いなかっぺ大将」と「柔道一直線」が大好きだったマヌケな少年は、ほんのうわべさえも理解しようとせず、四つ上のねえちゃんのとなりでボケっと見ていたのでした。
恥ずかしながらこの私、記憶も不十分であり、ユーチューブに助けられながら、古(いにしえ)の良き時代へ帰っていく次第でございます。
あと、なんたって18歳!(バスガイド編)と、大人の雰囲気が漂う大ヒット曲『ドゥー・ユー・リメンバー・ミー』(YUKI名義でリリース)も、かなりおススメです。
了
「岡崎友紀」&「加藤和彦」&「安井かずみ」 私は忘れない…忘れられない…忘れたくない
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