八代亜紀 『ともしび』 / 『花水仙』 演歌色のうすい名曲です お化粧もきっと、うすいです 

熊本が生んだ大スター 八代(やつしろ)市出身からの芸名はあまりにも有名です。

 

ともしび 昭和50年

 

作詞:悠木圭子 作曲:鈴木淳

 

『ともしび』 それは存在のあかし

 

ともしびの表記は灯・燈火・燭など色んな書き方がありますが、意味はいわゆる「あかり」です

作詞者は当然、命の終わりを儚(はかな)いろうそくの炎になぞらえたものと勝手に思っていました。

が、、、大辞林は教えてくれます。

 

①ともした明かり。とうか。ともし。

②存在・実在などのあかしのたとえ。「生命の_が消えかかる」(例)

 

悠木圭子様、素晴らしい世界にお招きいただい、感謝いたします(名前もオシャレだし、美人に違いない)

 

「ともしび」命のあかしそのものだったのです。

このあかしが消えそうだと告げられ、そこから彼女の苦しみが始まるのです。

本人に告げる選択肢もあったのかもしれません。

 

 

明るく笑って あなたをだまし ただ祈るだけの 私でした

 

早く花嫁衣装が見たいとはしゃぐ彼に、どうして事実なんて話せましょうか

握る手はやせ細り、哀しくも切ない暮らし

 

そんな私にできるのは、明るく笑うこと

ただそれだけしか・・・ できなかったのです。

 

八代亜紀24歳 この美しき女優は淡々と・・・

 

若さなんて武器にしていません

必要がないのです

お化粧は少しも濃くなく、ただただ落ち着きはらい、この若さで迫力さえ感じられます。

 

 

”どうすればいいの~ 何ができるの~”

 

カメラに向かって見つめられ、ただひたすらに訴えられると、もうおじさんは限界越えてしまいます。(何の限界かよくわかりません)

 

当時「トラック野郎の女神」との噂は耳にしていましたが、なるほど!の納得でした。

 

花水仙 それは昭和の女性そのもの 昭和51年

 

作詞:池田充男 作曲:浜圭介

 

作詞者 池田充男  流石です

 

お名前を存じ上げず申し訳ありません

 

『愛の終着駅』も作詞されていると聞けば、これまた納得です。

愛の迷いをつづった内容は、演歌界の最高傑作と信じております。

 

このゆかしさが・・・

 

水仙の清楚なイメージを重ねて、「落ち着いた美しさ」に心惹(ひ)かれて行くさまを表しているのでしょうか

 

「ゆかしい」には、【思い起こされる・昔のことがしのばれる】と意味もあるみたいです。

ひょっとすると、この言葉に物語のすべてが暗示されているかもしれません。

 

 

このゆかしさが おまえに似てると

あなたに 言われて 嬉しかった…

 

この所で、いつも、鳥肌が立ちます。

しかも、とても魅力的な低音で披露されるのです。

 

弦楽器の余韻ある音色

 

イントロのヴァイオリン(たぶん)を含め、全体的に弦楽器が多用され、浜圭介先生の芸術的メロディーを見事に演出されています。

 

地味だけど確実に仕事をこなすベースといい、このころの演奏は、ドラム中心の今の音楽とはまた違った魅力を感じざるを得ません。

 

ともあれ、この2曲は演歌というには違和感が残り、フォークソングのテイストが入り交じった作品でもあり、当時も今もこの私を虜(とりこ)にし続けているのです。

 

備考:2番の歌詞にリヤカーが登場します。追伸部分で少し触れたいかな と思います

リヤカーの意味が分からない方は、とにかく一度聴いてみて「若き八代亜紀の世界」を体験してみてください。

 

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P.S.

 

 

花売りのリヤカーが 路地うらに 春を今年も はこんできました

 

時の流れが今とは違い

 

我が田舎には、花をめでる風流さも余裕もなかったみたいで、花売りのリヤカーは見た覚えはありませんが、普通に長屋に転がっておりました。《近所の子供(悪ガキ・私を含む)たちと乗って遊んだり、勢いよく走らせたり…》

 

そのかわり、魚屋のおじさんが自転車で売りに来たり、今考えると「押し売り」のような人も、ちょくちょく訪問されていたみたいです。

 

そんな方々にも、わがおばあちゃんは丁寧に笑顔で対応し、深々とお辞儀します。

魚屋のラッパの音、鶏の鳴き声、リヤカーを壊したことがバレたあとの、鬼のようなおじいちゃんの怒鳴り声

 

時間がゆっくりと優しく流れていたように思われます。

 

スイセンの花が好き

 

清楚で可憐で凛々(りり)しくて…

 

しかし、ヒガンバナ科であり、同じく毒を含みひっそりと蓄えているのです。

花には罪はありませんが、容姿だけでの判断にはくれぐれもご注意下さい。(私自身が痛い目にあったという話では決してありません)

 

”別れたあとも、戻ってくるかと部屋をかわることが出来ず、揃(そろ)えたコーヒーカップも戸棚に一つふせたまま… ”

 

美人の悠木圭子先生も、きっとそんな方なのでしょう。

 

 

昭和の名曲 奥村チヨ 終着駅 

コメント

  1. かず より:

    昨年末、地元のラジオ番組に「愛の終着駅」をリクエストして、今朝は池田充男さん繋がりで「小樽のひとよ」をリクエストしました。寒い情景の名曲を沢山作られたようですね(^^)

    「ともしび」はとても悲しい歌という印象は初めから聴いたときから有って小説では「最後の一葉」「チョッキ」を思わせる歌詞と思いましたが、生きた証の意味もあるというのを読んで、四年前の1月中旬から3月1日までの愛犬の介護を思い出しました
    16歳と半年半から16歳8ヶ月迄の一月半でしたがワンコは人間四倍の早さで歳をとるので、容体が悪くなってから人間なら半年生きた計算ですね。
    今も毎日思っています

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