三橋美智也 『達者でナ』 それにつけても…牧歌的だなぁ 

作詞:横井弘  作曲:中野忠晴

 

昭和45年発売  「三橋で明けて三橋で暮れる」

 

ミリオンセラー なんと30曲

 

生れていないのでよく分かりません

220万枚売り上げの「達者でナ」でさえ上から5番目

 

出す曲、出す曲売れまくりのようです

私のメイン会場の70年代も充分過ぎるほどの活躍をされていたと思われますが、地味な印象しかありません

 

精進の賜物(たまもの)なのか人柄なのか、売上・人気とのギャップに今更ながら驚かされます(どんだけ爪を隠してたん!って感じでしょうか)

 

貧しいからこそ、飼っている生き物たちも家族同然

 

 

藁(わら)にまみれてヨー 育てた栗毛・・・

 

この出足の歌詞を聞いただけで、もう涙ぐんでしまいます。

たぶん、年のせいです。

 

生来の田舎育ち、先祖伝来の田んぼを耕しています。

裏には鶏小屋があり、屋根裏ではネズミが走る回っていました。

 

幼少のころは農機具も発達しておらず、長屋には牛クンもいたのをふと思い出します。

その場所は薄暗く、ギョロリとした真ん丸の眼だけが印象に残ります。(ちょっとビビってました)

 

 

オーラ オーラ 達者でな

オーラ オーラ 風邪ひくな

オーラ・・・・・・忘れるな   と2番に続き

オーラ・・・・・・また逢おな  最後の3番でタテガミを撫でつつの別れです

 

もう、涙の止め方が分かりません。

やはり、年のせいです。

 

でもそれだけではないのです。

歌詞の表現とイメージ通りのメロディーライン、そして何より「三橋美智也」さんの歌唱力と朴訥な雰囲気に、そして感動の波に打ちのめされたのだから・・・

 

ちなみに、出走前の競走馬にも、オーラ オーラと声を掛け、落ち着かせるのだと、ある老調教師が言われていました。《決して巷(ちまた)で騒がしているような、オラッ オラッとあおり運転をしている訳ではないのです》

 

見事なこぶし、ビブラート、果てしなく伸び行く歌声

 

「三橋美智也」さんは とてつもない領域までの職人技を、謙虚にそして心地よく披露されています。

昭和の歌謡界の中で、いや日本の伝統芸能の世界では、忘れてはならないアーティストなのです。

 

「三橋で明けて三橋で暮れて」 

 

今年の年末は「達者でナ」で暮れて、お正月明けは「カール」をつまみに朝からビールで決まりかな・・・

そして「三橋美智也」さんの歌や生き方で、わが人生を見つめ直し、昔の思い出を深められたなら、こんな幸せはありません。

 

『いいもんだな故郷は』 明治(製菓)カールのCMソング

 

それにつけても おやつは カ・ー・ル!

 

世代的には、やはりカールおじさんのイメージが強く、この唄を思い出さずにはいられません

改めて確認すると、レコード化されおりました。

 

作詞:高杉治郎 作曲:川口真

 

故郷に、大自然に、田舎の人々に、そして何より生き物たちへの愛に満ちあふれています。

少しも手加減なく、難しい旋律をきっちりと丁寧に仕上げられている感じです。

 

幅広くご活躍された三橋さんは、年配の方々にとっては永遠の大スターであり続けることでしょう。

そして私にとって「カール」という偉大なるお菓子も、また欠くことのできない伴侶なのです。(初めての衝撃的な出会いは、今でも忘れられません)

 

東日本の皆様方、今でも普通に食べれてごめんなさい。

 

P.S.

 

我が家でも、家畜たちは家族だったのでしょうか

卵を産まなくなったニワトリは、じいちゃんの手で哀しい運命に・・・

 

ヒヨコのころからの顔なじみで、産みたての卵の温(ぬく)もりが今でも・・・

 

あのギョロリ目の牛クンは、その後どうなったのだろう・・・

 

鶏肉(特にトリの毛が抜けた部分)が嫌いな私は、そんな他愛のないことがふと浮かぶ、今日この頃なのでした。

 

 

昭和の名曲 さくらと一郎  昭和枯れすゝき 

 

 

 

 

コメント

  1. 大渡 兼雄 より:

    たっしやでな一昔前までは普通の 農村風景 家族同然の動物との別れ今聞いても涙が留まりません

  2. つかさ より:

    すばらしいコメント、父が好きな三橋美智也さん、私もだんだん好きになりました、それにしても博労と戯れる絵がなくなり残念です、みなさん良いお年を

    • tsuyosi より:

      博労とは伯楽に近い意味なのですね、勉強になりました。(絵がなくなる?)
      コメントありがとうございました。

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