「河合美智子」さんは、NHK連続テレビ小説『ふたりっ子』に「通天閣の歌姫」こと叶麗子をモデルにしたオーロラ輝子役で出演されました(ウィキペディア参照)
ドラマの内容はよく憶えていない(実際にはチラ見するぐらい)ないのですが、「オーロラ照子」さんが歌われていた『夫婦みち』
派手な衣装とは対照的に、しんみりと女心を素晴らしい歌唱力で披露されている姿が忘れられません(この昭和感たっぷりな芸名も大好きです)
夫婦みち 1996年
作詞:津城ひかる 作曲:弦哲也 編曲:南郷達也
おまえなんかに わかるかと
飛び出して いったまま 今夜も 帰りは 午前さま
「弦哲也」先生の演歌としての王道的な入り方から、一転して流れるようなこうなリズム運びに心酔するばかりです
また作詞家「津城ひかる」さんと言う、あまり有名でないところがまたいいんです(少なくとも私は初めてお聞きしましたが、大変失礼な表現となり申し訳ありません)
「午前さま」と表現されたところに、この主人公の人柄がにじみ出てくる感じでたまりません
あんた あんたも 浪花の男なら
ここから一気に「河合美智子」さんの並々ならぬ歌唱力が爆発していきます
「よっ照子!日本一!!」
浪花の男ならずとも、誰しもこのように声を掛けたくなるでしょう
この世の風の つめたさに 負けちゃ いやです ねぇ あんた
負けてなんかいません(?)
このドラマでの「オーロラ照子」さんの存在感は、当時大人気だったあの「マナカナ」ちゃんに一歩も引けを取らず、私の中で強烈に印象に残っているのでした
あまり売れない演歌歌手という設定上、この曲『夫婦みち』はそれなりに売れそうもない曲というコンセプトで作られたと聞いたことがあります
軽く流してこの大作、この名曲です(予選で軽く走って9秒台をたたき出すロス五輪の「カール・ルイス」みたいです)(たとえが微妙で、しかもかなり古いですが…)
とにかく「弦哲也」先生の懐の広さ、改めてその偉大さに痛感いたします
・・・時が変わったから言うて、あんたの心まで変わるやなんて・・・
一番が終わってから、結構長いセリフが入ります
この昭和スタイルは『浪速恋しぐれ』を彷彿(ほうふつ)とされ、感慨深いものがあります(「岡千秋」さんの渋い声が蘇ります)
この作詞やアレンジの昭和感が好きで好きで・・・
母の手紙を 握りしめ 元気かと 言う文字に
答えてやれない 親不孝
親不孝に関しては、誰にも負けない自信があるわが身には、この歌詞がずしんと身に染みます
あんた 人生晴れたり 曇ったり
笑顔でたえる 夫婦道 ついてゆきます ねぇ あんた
全体を通しての「ひらがな」と「漢字」の使い分けにこだわりを感じます
「オーロラ照子」さんに一生ついてきていただけたなら、これ以上の幸せはありません
この曲がヒットした1996年、「PUFFY」「Mr.Children」「久保田利伸」さんなど、たくさんのアーティストの方々が活躍されていました
しかしながら私は、わき目もふることなく、昭和感漂うこの『夫婦みち』を一人歩き続けていたのでした。
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P.S.
オーロラ(極光)の出現確率
カナダ・アラスカ・北欧・アイスランド・ロシア・・・
自然の神秘「オーロラ」を観測できる有名な国々がたくさんあります
なかでも「カナダ・アラスカ」はかなりの確率で観測できるようです
・カナダ / イエローナイフ:3泊以上で95%
・アラスカ / フェアバンクス:年間240日
一生に一度見ることができたら超幸運! みたいなイメージでしたが、時間と先立つものさえあれば結構、普通に観測出来るようです
時間はあるけどお金がない私などにも、実はほんの少しだけチャンスはあります
800年前には京都でも見られたとの記録?(藤原定家)もあるらしく、また北海道では何度も観測されています
「死ぬ前に一度は…」という方、今からでも遅くはありません
北海道のなるべく北のほうに移住しましょう(究極の選択肢として、網走刑務所在住も… これはないか!)
オーロラビジョン
三菱電機が開発した大型映像装置です(商標登録済み)
1980年、ドジャースタジアムに初採用され、翌年後楽園球場にも設置されました
『アメリカ横断ウルトラクイズ』において、国内第1次予選「○×クイズ」で司会の福留功男さんが正解発表の際に「答えはオーロラビジョンが知っている!!」と言ったことで有名になりました(ウィキペディア)
クイズ番組
この頃のクイズ番組はパワーがあった気がします
『クイズダービー』と言えば「はらたいら」に1000点が王道ですし、三択の女王「竹下景子」さんは才色兼備のお手本のような方でした
『クイズ100人に聞きました』:「ある、ある、ある、ある・・・」家族みんなで唱和する幸せなひとときが過ごせました
『世界まるごとHOWマッチ』:フライデー襲撃事件まえの「たけし」と「兵ちゃん」(石坂浩二)の名コンビが忘れられません
『なるほど!ザ・ワールド』と共に「大橋巨泉」ここにあり、というところでした
集団の真ん中にいたら、絶対ダメだ。どうせなら、ビリを走れ。時代の風が逆から吹いたら、自分がトップに立てる。 【大橋巨泉・名言集より】
やはり、一時代を築いた人の言葉は重いです
このブログに逆からの風が吹くことは、ひいき目に見てもありそうにもない、今日この頃なのです。
了
「江戸を斬る」挿入歌 ねがい 西郷輝彦 昭和51年(1976年)
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