作詞:サンプラザ中野 作曲:嶋田陽一
大きな玉ねぎの下で 1989年(平成1年)
「文通」・「ペンフレンド」 死語になりつつある今だからこそ
彼女とコンサートに行くなど、寂しい青春時代を過ごしていた私には、経験などあるはずもなく、幸か不幸かこのような深い悲しみも味わっていません。
でもあれこれと夢見ることは当然あり、初めて会う彼女に対してのドキドキ感は分かるような気がします。
ペンフレンドの 二人の恋は つのるほどに
悲しくなるのが 宿命
恋のやり取りは一昔(ひとむかし)もふた昔も古いのです。
iPhone11Proの今現在、可愛い小さなあなたの手にも、余裕で収まるiPhone4s[スペック16GB ]で通信(恋のやり取り)しているようなもの
そんな世界・言うならば古き良き第4世代のお話です。
二人の恋は、言葉[手紙の文字]だけが頼(たの)みの綱(つな)
文通相手と初めてコンサートで会う主人公は、会場の興奮とは対照的に、〈焦(あせ)り〉・〈待ちわび〉・〈何度も手紙を取り出し〉読み返すのです。
時計だけが 何もいわず 回るのさ
気にのための 席がつめたい
そしてついに・・・
第11世代の方々にもおススメします。
デートの仕方や恋愛の方法は時代とともに変わっていきました。
3眼の超広角レンズ、しかも有機ELディスプレイは素晴らしい事でしょう。
確かにiPhone4sでは画面の切り替わりに苛立(いらだ)つことも多々あります。
でもこの超・型古(かたふる)の恋愛模様が懐かしくもあり、新鮮ささえ感じてしますのです。
たまには、のんびりと昭和のちょっぴり苦い恋の味を試(ため)してみてはいかがでしょうか。
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P.S.
大きな玉ねぎって何?
若い方や田舎暮らしの人達にはよくわからないかも知れません。
初めて題名を聞いたときは、コミックソングの類(たぐい)かと思ったものです。
実際、都会に縁のない暮らしを16年続けている娘(私は50年)に聞いてみました。
ヒント1 大屋根の上にある
ヒント2 大きなコンサート会場
わが娘は何のことやら分かりません。
ピンとこない方は最新スマホで「コンサート」「玉ねぎ」でググってみて下さい。
最後に
改めてYouTubeでコンサート風景を見させていただきました。
正直、微妙な歌唱力ではあります。
しかしこのストレートな気持ちの表現が清々しい。
一途に気持ちを込めて歌う姿は、音楽的な些細(ささい)な事など吹き飛ばしてくれるのです。
私自身、CDでオリジナル音源を聴くことが多いのですが、このコンサートに参加された方たちがとても羨(うら)ましくてしかたありません。
そして九段下の駅に向かう観客の人々は、感動の涙を浮かべながら、澄んだ空を振り返り「光る玉ねぎ」を見上げたことでしょう。
了
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