伊藤咲子 圧倒的歌唱力で乙女の祈りは届くのか

昭和の歌手は皆さん歌がお上手だと、AKBなんちゃら(たとえがかなり古いし、雑)と比較してよく言われているみたいです

確かに「スター誕生」出身の人達のポテンシャルの高さには素晴らしいものがあります

そんな中でも「伊藤咲子」さんは別格だったと今でも思っています

まさに異次元の領域とさえ言えます

 

ちなみに、80年代初頭のヒットメドレー的なものを先ほどまで聞いていました

この時代になると私も二十歳前後に成長し、人生の中でも最も暗黒な日々をすごしていた頃です

 

確かに「松田聖子」さんの歌唱力が飛びぬけており、トップアイドルの両雄だった「田原俊彦」さんとの、あまりの違いに驚きを隠せません

 

歌のうまさとレコード売り上げは比例しないところに、歌謡曲の魅力と芸能界の厳しさ・恐ろしさを改めて感じます

昭和という時代の、懐の広さも感じる今日この頃なのです

 アイドル 伊藤咲子 君は本当に可愛いね

 

黄色い衣装と独特な髪形が、目に焼き付いて離れません

いい意味での東京出身とは思えない、親しみやすい安心感が漂います

 

「伊藤咲子」さん最大のヒット曲『木枯らしの二人』がオリコンチャート36位

続く『乙女の祈り』もかなり注目されての『冬の星』です

『きみ可愛いね』がスマッシュヒットし、紅白初出場されたときの堂々の歌唱は忘れることが出来ません

 

デビュー曲『ひまわり娘』に始まり、これだけの名曲を次々と連発しながらも最高が36位

彼女のファンならずとも納得がいきません

『イルカにのった少年』(城みちる)が最高25位らしく、負けているのもちょっと悔しいです

 

男性アイドルには、見る目もついつい厳しくなります(背が高いとか、カッコいいとか、ハゲてないとか、あらゆる面において嫌いです)

 

もてない男の愚痴は聞き苦しいでしょうから、『冬の星』のイントロを是非とも聞いてみてください

すべてのわだかまりが、飛んで飛んで飛んで回って回ってなくなるでしょう

 

冬の星 伊藤咲子 1975年

作詞:阿久悠・作曲:三木たかし 編曲:三木たかし

「スタ誕」出身者への提供は、お決まりの安定したお二人です

 

このイントロ、控えめに言って傑作です

「伊藤咲子」さんの果てしのない超安定した声量が大前提で、作られたものだと確信しています

 

宇宙からの星の輝き

その果てしない距離

神秘性とほんの少しの哀しみの融合

各楽器が織りなす壮大な演出が見事に表現されています

 

人の声が加わわることにより、肉体があらゆる楽器を超えた瞬間に立ち会えます

自然と鳥肌が立ったのは、年のせいによる冷え性からでは決してありません

 

心のはりが なくなって

そのままたおれて しまうでしょう

 

忙しい方は、イントロとこの部分

”・・・でしょう~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~”

だけでもお聞きください

 

いまだかつて、こんなに素敵なビブラートが存在したなんて

その声帯にストラディバリウス以上の価値を感じずにはおれません

 

彼女は、先ほど述べたような重厚なアレンジに、しっかりと答えてくれるのでした

 

 編曲:三木たかし

 

『思秋期』バイオリンの音色をご存じでしょうか?

完全なる秋です

見事なる憂いです

「岩崎宏美」さんの紫色のドレスに、バイオリンの繊細な音が哀しくまとわりつくような、素晴らしい編曲です

 

話は『冬の星』に戻ります

間奏にも、イントロと同じものを持ってきます

「まだまだ聞きたいでしょう」と言わんばかりの演出です

ご本人も会心の作と自負されているのではないでしょうか

 

天才編曲家「三木たかし」さんは私の心を良~くわかってらっしゃる

「はい、よろこんで!」

居酒屋の店員よろしく、今日も元気に車で聞きながら、嫌なことを吹き飛ばしたいと思います。

 

岩崎宏美 曲『思秋期』 昭和における日本人の聖母(マドンナ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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