作詞・作曲:五輪真弓 編曲:船山基紀
「五輪真弓フリーク」
哀愁の歌謡曲180選:2曲目は五輪真弓さんでした
しかも『さよならだけは言わないで』
結構シブイところを突いてこられます
この私、実は当時から「五輪真弓フリーク」と自認しております
「ファン」ではなく「フリーク」
フリークとは、熱狂している人やマニアを指すみたいですが、また「異形のもの」「風変わりな人」といった意味合いも持ちます
そうです
昔から風変わりと言えば聞こえはよいが、変なヤツでした
誤解のないように言っておきますが、「五輪真弓」さんがどうこう言っている訳では決してありません
1980年代初頭、松田聖子さんのアルバム『North Wind』と同じくらい、いやそれ以上に五輪真弓さんのLP『潮騒』を何度も聞いていました
19歳の自分には聖子ちゃんのあの魅力と同じくらいに真弓さんのビブラートに心酔していたのでした
そういえば、田淵さんと交換トレードで阪神に来た真弓さんもこの頃でしょうか
走・攻・守そろった素晴らしい選手でした
五輪真弓さんもシンガー・ソング・ライター
どの部分にスポットを当てても超一流のプレイヤーです
*聖子ちゃんの買ったカセットのタイトルを忘れてしまい、『North Wind』にたどり着くまで結構時間がかかりました
ためしに最初の曲『白い恋人』聞いたら、あまりにも懐かしくラスト収録曲『Eighteen(オリジナル・カラオケ)』(全12曲収録)までしっかり聞いてしまいました
ここまで書くのに、かなりの時間がたったので少し休憩に入ります
ちなみに、五輪真弓さんのLPのタイトルも覚えておらず、探し出すのに30分以上費やしたのは言うまでもありません
記憶力のはかなさと44年の月日の重みを感じる昨今でございます
五輪真弓 どこにふれても感嘆と崇拝
LP『潮騒』を実家に行って探してみましたが見つかりません
ほこりをかぶった
『ふれあい』『ひと夏の経験』『思秋期』なぜか『夜明けのマイウェイ』etc…
『さよならだけは言わないで』はこのLPには収録されていません
でも、五輪真弓さんのどのアルバムのどの曲を再生しても、ハズレくじは入っていないので安心です
よく騙された駄菓子屋のくじとは真反対です
まぁ、駄菓子屋で世間の厳しさを教えられ、むね上げ式での餅なげで、つかんだおモチをおばさんにひったくられながら、人は成長していくのかもしれません
『さよならだけは言わないで』
低く、想像しているよりもはるかに低く、この物語は始まります
高音に優れた歌手はたくさんいますが、この地面の底から湧き出るようなじんわりとしたささやきは彼女にしか出せません
別れ雨がわたしの 心を・・・
しかも、誰もが想像できないような難しい旋律をサラッと歌い上げます
この出足のメロディーラインは彼女の作品の中でも特に好きです
あなたはもう傘さえ寄せてくれない・・・
「さよなら」
この言葉だけは、最後の思い出として残したくない・・・
すべての思いがこの言葉に凝縮されます
YouTubeでは当時の生歌を当たり前に聞くことができます
五輪真弓さんはレコード音源をはるかにしのぐパフォーマンスを、ちょっとだけチャラい音楽番組(夜ヒット)で披露されていました(演奏は本物で、どの収録をみてもほれぼれします)
孤高の美と果てしなく音が伸び行くこの映像を見ていると、日本に生まれたことが正解だったのか?
この地ではたして十分な評価をいただいているのでしょうか?
彼女のグランドは小さな球場ではなく、もっと自由で大きな大陸こそふさわしい気がしてきました
名作の宝庫:他の五輪真弓作品群
アメリカの艦隊、空母打撃軍がどれほどすごいのかは知りませんが、「五輪真弓打撃軍」は世界を圧倒しています
①【基幹空母】:誰もが納得の『恋人よ』で決まりでしょう
この作品は哀愁の歌謡曲180選に含まれているので、後日触れたいと思います
②【戦闘機】:まず最初はここからスタートします
イントロです
『恋人よ』はイントロ部分だけでも芸術品です
しかし私は『抱きしめて』(愛は夢のように)を推したい
わずか20秒ほどのシンプルゆえの旋律に、理屈では解き明かせない哀しい「愛」の在り方が表現されており、人の不条理に揺らめきます
③【巡洋艦】:空母機能をほぼ備えた大型艦(よく知らないです)
『熱いさよなら』
前半は思いをぐっと抑え、楽しい思い出ばかりを無理に思い出そうとしています
ピアノの嘆きを皮切りに曲長はがらりと変わり、一気に後半にかけて思いがはじけます
繰り返し前後のアレンジの変化は、重層感が増し何度聞いてもしびれます
➃【駆逐艦】:巡洋艦よりちょっと小さい(適当ですみません)
『リバイバル』
「五輪真弓」といったらビブラート、これなくしては語れません
特にここでのビブラートは必見?ではなく「必聴」してください
あまりに素晴らしいので、以前にブログでも激推ししています
⑤【潜水艦】日本は世界有数の潜水艦技術を持っています
『潮騒』
深海の底から少しづつ上昇し、水面に近づくほどに太陽光のキラキラが増すように曲は流れていきます
根拠はないけれど、幸せな生活が近づきつつあるような温かさをもらえました
「五輪真弓打撃軍」は深い哀しみを歌いながら、なぜか穏やかな気持ちにさせてくれる、平和目的にのための欠くことのできないとても優れた艦隊として、ここにご紹介させていただきました
*戦艦名を冒頭に付け付いますが、深い意味はなく、ただの気まぐれです
あとがき 昭和のなつかしグッズ・なぞかけシリーズ その②
潜水艦とかけて、昭和のうどん自販機とときます
その心は・・・ 出てくるときの妙にゆっくりな動きがいとおしい
了
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りばいばる/リバイバル 中島みゆき/ 五輪真弓 失恋ソングの競演 再上映をお楽しみください



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