木の実ナナ 『うぬぼれワルツ』 過去も現在でも私の中ではずっと「いい女」

生来の「自惚れ屋」(うぬぼれや)の私が、この題を聞いて食指が動かない理由はありませんでした

自然と、素敵な曲に乗って優雅に身をこなす「木の実ナナ」さんの姿が、うっすらと思い浮かびます

 

しかし、この歌にこんな素晴らしい詩が付けられていたとは!

そして作曲者があの有名な・・・

 

うぬぼれワルツ 昭和53年(1978年)

 

作詞:門谷憲二  作曲:西島三重子  編曲:大村雅朗

 

「大村雅朗」さんの、イントロからの別世界へ誘(いざな)うような編曲により、「木の実ナナ」さん主演舞台へと一気に引き込まれます

 

 

別れの言葉が 云えない時には おかまいなしに 話題をみつけ

 

別れを切り出すタイミングを探している男は、いつの時代も落ち着きなく、あまりサマになりません

 

 

楽しさまぎれに 二人のことを 思い出みたいに しゃべれ いいさ

 

「門谷憲二」さんのセリフのように紡(つむ)ぎ出される言葉に、徐々に酔いしれていきます

『君は薔薇より美しい』の作詞内容といい、この先生はかなりの経験が想像され、「恋愛上手」感が伝わってきます

 

 

 そんなあなたを 目の前にして 話を合わせて 笑って見せる

 

女性の方はといえば、男の離れかけている自分への気持ちを悟ります

彼女は、決してうろたえることなく笑みを浮かべ、ダンスへと誘うのでした(こんな大人の対応は、「木の実ナナ」さんにしかできないでしょう)

 

 

踊りましょうよ こんな時こそ

ラッタッタ ラッタッタ うぬぼれワルツ

 

ダンサーとしても一流の彼女が、華麗に舞台上を舞(ま)っている姿が目に浮かびます

 

 

あんた男前 私いい女

ラッタッタ ラッタッタ うぬぼれワルツ

 

「木の実ナナ」ねえさんが歌うと、こんな歌詞にも少しも嫌味を感じません

そしてこの ”ラッタッタ” を繰り返すことにより、悲壮感など微塵も感じさせないように仕上げられています

 

 

この世に不幸な 女が多いのは 女の歴史が 夜つくられるから

幸せの女神が 寝ているうち 勝手気ままに 恋をするから

 

いったいどれほどの経験を積めば、こんな素敵な歌詞が書けるのでしょうか

自分には一生できないことは分かっていても、問いかけずにはおれないほどの名ゼリフだったのでした

 

作曲:西島三重子

 

「『池上線』歌っていた人」ぐらいにしか思っていませんでした

 

あんなに好きで何度も聴いていた『池上線』(昭和51年)が、彼女自身の作曲だということを気づけなかった自分が恥ずかしいです

シンガーソングライター「西島三重子」さんは、この『うぬぼれワルツ』でも、素晴らしい才能を発揮されていました

 

前半の矢継ぎ早に繰り出される歌詞に、流れるような旋律を合わせています

あくまでもゆらゆらとのびやかに、そこにはしんみりとした雰囲気は感じられません

 

サビからの「ラッタッタ・・・」の数々のくり返しは、これ以上にない盛り上がり方をみせるのでした。

 

木の実ナナ

 

漢字、ひらがな、カタカナの三つがそろった名前「木の実ナナ」

 

だけでなく、踊り芝居もできる人になってほしい」という思いが込められたこの芸名が、彼女のすべてを物語っています(これほどきれいに「名は体(たい)を表す」を地でいく人も珍しいです)

 

彼女の歌では『居酒屋』、女優としては「万引きGメン・二階堂雪」や「あぶない刑事」シリーズ等が有名です

 

しかし、私にとって「木の実ナナ」さんといえば、『うぬぼれワルツ』であり、彼女が演じたテレビドラマ「たけしくんハイ!」での母親役印象に残ります(父役「林隆三」さんと共に、まだ30代での名演技が光りました)」

私にとって「木の実ナナ」さんは、以前からずっと気になる「女性」であり「役者」であり「歌手」だったのです

 

 

ふたり 羽のない 天使になって 優しい気持ちで うぬぼれワルツ

 

最後は、含蓄(がんちく)のある言葉を残し、舞台の幕が閉じられていきました。

 

[試聴] 木の実ナナ「うぬぼれワルツ」 2012年11月14日発売

 

P.S.

 

歌は世につれ世は歌につれ、「ラッタッタ ラッタッタ・・・」とテンポよく流れます

 

HY戦争

 

ラッタッタ

 

そう、原付バイク「ホンダ・ロードパル」(1976年発売)愛称は「ラッタッタ」

そしてこのヒットがきっかけであの「HY戦争」が勃発(ぼっぱつ)したのです

 

[HONDA ] VS [ YAMAHA]です

「ロードパルシリーズ」のホンダに送れること1年、ヤマハは「パッソル・パッソーラ」をぶつけてきました

CMイメージキャラクターに、それぞれ大物を起用します

「ソフィアローレン」(ロードパル)VS 八千草薫パッソル)のイメージ戦争でもありました(二人の大女優が、原付に乗っている姿は、子供心に「なんか違いな?」感は少しありましたが…)

最終的には、安売り合戦となり、両社とも疲弊するばかりとなり、お互い大きな傷を負い終結しま

本田技研工業株式会社:今でもバイク部門、世界NO.1

ヤマハ発動機株式会社:日本楽器製造(現在のヤマハ)の二輪部門が独立して誕生

 

ちなみに、遅れることさらに1年(1978年)「鈴木自動車工業」(現・スズキ株式会社)から「ユーディーミニ」が、地味に発売されていました(申し訳ありません、この名前初めて聞きました)

 

CMイメージキャラクターは「森昌子」さんでした(何の不満もございませんが、売上的には残念な結果だったようです)

 

当時の「鈴木自動車工業」さんが「うぬぼれていた」なんてことは決してなかったでしょう

ただ偶然にも、この『うぬぼれワルツ』と発売年が同じとなった、スズキ「ユーディーミニ」

当時のスズキ関係者の方々は「ラッタッタ ラッタッタ・・・」の歌声をどんな思いで聞かれていたのでしょう。

 

現在、スズキ株式会社さんは「小さなクルマ、大きな未来。SUZUKI」をモットーに、世界で幅広く活躍されていることをここに追記させていただきます。

 

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