今、我が家では麻雀ブームが押し寄せています
二人の息子とのサンマー(三人打ち麻雀)で、役満も普通に飛び出し、盛り上がります(何故か1番下手な次男ばかりよく上がります)
最初は、初心者相手でちょろいもんでしたが、分析力に勝る長男に苦戦するようになり、一発大役上がりの次男に唖然としつつ、最近はマイナス続きとなっています
そんな、いまだアガリ役もよく覚えられず、チョンボも多い次男が、麻雀アニメ「アカギ」を紹介してくれました
イントロが流れること20秒
久しぶりに震えました
歌手の名前もこの歌も一切聞いたことがありません
そこには、あの憧れの「昭和」が何の前触れもなくガツンと私の中に飛び込んできたのです
もう、こんな歌には二度と出会えないと諦めていたのだけれど・・・
何とかなれ 1972年
作詞:作曲 仲井戸麗市
ギターのイントロはあくまでも昭和的で、かなりの超スローペース
アレンジにおいても私の大好きな曲、バズ(BUZZ) 『ケンとメリー~愛と風のように~』を彷彿とさせるように、静かにそして確実に心が捉えられていくのです
歌いだし直前の昭和ドラムの響き
タツ・タ・タ・タン タツ・タ・タ・タ・タ・タ・タ・タン(シャーン)
この乾いたドラム音
文字に起こすとなんとも情けないけれど、この時点で悶絶しました
生きていて本当によかったと改めて感じた瞬間です
やせ~~~が~~~まん ば~かりで~
もう~半年 過~~ぎたが~~~
中略
頭の~~~中~で今~ 夢が~くずれ~ だした~~~~~~~
(ここだけ二人で)何とかな~れ~~~~~ れ~~~
念のためお断りしておきますが、「~」は歌詞にはなく、勝手に付け加えています
「古井戸」は二人のフォークデュオのようです
メインボーカルの方の声質そしてこの「~」部分、とにかく好きです
ちなみに、”れ~~~”を付け加えたのは、メインの方だけより長く伸ばしています
ライブ音源の聞いていても、いつも自由でとても楽しそうです
文字通り「音楽」していて、歌詞の内容と相反しますが、自然と気持ちがほんわかしてくるのです
ギターが2本、ひかえめなベース、古き良きドラムの音、そして力強い人の声
一級の芸術品に、多くの修飾はいりません
『何とかなれ』は、イントロを含め、すべてが「サビ」で作り込まれたかのような作品なのでした
さなえちゃん
作詞:作曲 仲井戸麗市
私も少し耳にしたことのあるこの唄
ほんの軽い気持ちで作ったフォークソングだったようです
大学ノートの裏表紙に さなえちゃんを 描いたの
確かに歌い方はどこまでも軽やかに、どこまでも昭和の味わいを感じさせてくれるのでした
ただただ懐かしく、こちらもまた名曲なのです
古井戸
古井戸(ふるいど)は、加奈崎芳太郎と仲井戸麗市のフォークデュオ(デビュー前はバンド。)加奈崎の圧倒的な声量と歌唱力、仲井戸(チャボ)の叙情的な世界、ブルージーなギターワークが魅力だった。シングル「さなえちゃん」がヒットした。(ウィキペディアより)
…なるほど?
ブルージー?な音楽ね
『ブルージーンズメモリー』(マッチ)の”ABAYO ブルージーン お前の…” のフレーズが脳内再生されましたが、どうもピンときません
ブルージー【bluesy】:ブルース音楽を思わせる、ブルース風の、の意。通常、「憂いを帯びた」というニュアンスで使われることが多い。(Weblio国語辞典)
「古井戸」の世界は、憂いを帯びたという言葉では収まらない気がします
「帯びる」というよりも、世の中の愁いを全身全霊で引き受けながら、私たちに力強く訴えかけてくるのでした
ありがとう『何とかなれ』、ありがとう「ブルージー」、ありがとう「マッチ」
了
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