花岡優平 愛のはかなさを奏でます『愛の終りに』『愛のままで』

初めて耳にした曲『寄り道』という作品が、「花岡優平」さんという素晴らしいミュージシャンを私に紹介してくださり、深い感動を与えてくださいました

 

「高田みづえ」さんについては、このブログにも何度か登場していただき、以前からのファンであることを今一度ご報告し、ひいき目のコメントに偏(かたよ)ることをご了承ください

そんな彼女の作品に「花岡優平」さんがかかわっていたことに、今更ながらに知りました(ほんとにコアなファンだったのでしょうか)

 

愛の終りに 高田みづえ 昭和57年(1982年)

 

作詞・作曲:花岡優平

 

私の中では、「高田みづえ」ベスト3に入れたい名曲です

 

 

時の 流れがそっと 街路樹を染めるみたいに

あの 人の心も 変わってゆきました

 

男心の移り変わりを、「街路樹」にたとえます

「染める」という素敵な言葉に「そっと」を加えたことに打ち震えます

 

この始まりの2行の詩は、文豪「川端康成」の『雪国』と並び称されるべき文学だと、以前から思っていたのでした

 

 

愛は いつだって 仕方なく こわれてゆくけど

だまされて 捨てられた 訳じゃない

 

男性コーラスが加わり、気持ちが一気にあふれるように鳴り響かせます

 

 

そんなふうに 言ったなら 笑う人も いるけれど

 

想いを抑えるように、曲にブレーキをかけます

このがらりと変える曲調の挿入により、曲全体の厚みが増すようです

 

 

人を 信じられない 人よりは 幸せ

 

自分に言い聞かせながら、心を少しづつ静めていきます

 

 

同じ事と いいながら 誰かがわらっている けれど

 

2番から少し歌詞に字余り感が現れだし、このサビでピークを迎えます

この歌の中でも、このようなちょっとした変化が嬉しく、お気に入りの理由の一つなのです

 

 

愛を 信じられない 人よりは 幸せ

 

現・二所ノ関親方の「若嶋津」さんを信じ、人気絶頂にもかかわらず、全くの別世界へ飛び込んだ彼女の勇気

 

そして文字通り「人を信じ」「愛を信じ」「人を愛する」ことができた「高田みづえ」さんは、やはり凄い方なのは間違いありません

 

お二人の永遠の幸せを願うばかりです。(実は「若島津」関も大好きで、同じ軽量力士「霧島」とともに、カド番で耐える姿が忘れられません)

 

愛のままで 秋元順子 2008年

 

作詞・作曲・編曲:花岡優平

 

メジャーデビューはなんと58歳

61歳でこの曲が大ヒットし、オリコンチャート1位を獲得され、当時の最年長記録となりました

「団塊世代の星」といわれた彼女の活躍は、今の自分にとっても「希望の星」です

 

 

小鳥たちは 何を騒ぐの 甘い果実が 欲しいのですか

 

アコーディオンの音色が「昭和」を彷彿とさせます

この出だしの引用は、何を意味しているのか私には分かりませんが、「甘~い」の歌い方に「いいね!」ボタンを反射的に押してしまいました(「スピードワゴン」のツッコミも一瞬よぎります)

 

 

他人(だれ)かと 比較(くら)べる幸せ なんて いらない

 

「なんて」(音程的にかなり低い感じです)

余裕ある声量で、魅力ある低音が冴(さ)えわたります

 

ホレボレと聴いていたら「いらない」とさらにかぶせてきました

私にとっては、ここが最大の「ドラマチックメロディー」でもあるのです

 

そして、誰もを虜(とりこ)にし日本中から称賛された(だろう)不滅のサビの登場です

 

あぁ この世に生まれ 巡り逢(あ)う奇跡

すべての偶然が あなたへとつづく

 

「家族・友人・仕事仲間たち」

人と人との出会いは「奇跡」の連続だということを、改めて考えさせられる「名文句」でしょう

そして「いいね!」ボタンを何度も押してしまうフレーズです

 

「あ~な~たへと」の息の抜き方は絶品であり、「奇跡の旋律」との相乗効果で、体中に稲妻が走るのでした『冬の稲妻』から引用させてもらえば ”あなたは稲妻のように、私の心を引き裂いた” 状態となるのです」

 

 

愛が 愛のままで 終わるように・・・

 

結びの言葉は、「花岡優平」さんのセンスにひれ伏すのみで、このお二人のマッチングに「奇跡」しか感じません。

 

寄り道 山本あき

作詞・作曲:花岡優平

 

書いていて、思いばかりが先に走り、長くなってこの枠に収まりそうにないので、急きょ予定を変更し、勝手ながら次回枠に掲載させていただきます

 

花岡優平

 

音つばめ

 

花岡優平・花岡茂兄弟と久保豊の3名で結成、1978年にデビューされました

『愛の終りに』の発表の翌年(1982年)、「高田みづえ」さんがカバーし、ヒットします

 

この事がきっかけで、作詞・作曲された「花岡優平」さんは音楽製作者側へとシフトしていかれます

「音つばめ」の楽曲に『哀愁のセレナーデ』というのがありました

 

 

街の灯に 心誘われて あてもないまま ふらり ふらふら

 

「花岡優平」さんの世界に”心誘われて”、”あてもなく”彼の作品を”ふらり”と訪ねる

そんな密かな幸せに、心躍らせている自分がいます。

 

P.S.

 

偶然でしたが、もう間もなくしたら「秋元順子」さんは、お誕生日を迎えるみたいです

『愛のままで』のヒットから十年少々、今でも活躍されているようで何よりです

そんな6月の誕生石は「月の力を宿す石」

 

ムーンストーン

 

美しい乳白色は夜空に浮かぶ月を思わせ、内部から放たれる淡い青や真珠色の光彩は、まるで「天の川」を内に秘めているかのようです(宝石店紹介文より)

誕生石といえば、思い出すのは「ルビー」です(7月)(2年前に別れた彼女とよく似たコートを見かけるたびに指に「指環」を探します)(寺尾聡 / 『ルビーの指環』より)

 

永遠の若さ・永遠の愛を象徴する石とされている「ムーンストーン」、イメージ的にも『愛のままで』と重なる気がするのです

 

「永遠の愛」などは、はるか昔のどこかに置き忘れてきましたが、「永遠の若さ」というものには、いくつになっても夢見るものです

 

7月生まれの私ですが、「ムーンストーンの指輪」をして、少しでも長生きできればなどと、子供たち(嫁を含む)が知ったら恐ろしいような作戦をひそかに練(ね)っているのでした。

 

 

秋冬 昭和59年 高田みづえ 原田大輔 三ツ木清隆

昭和曲 特集編
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