三者三様の秋冬 作詞:中山丈二 作曲:堀江童子
1980年代になると、何故だか競作での作品がたくさん登場してきます
『浪花節だよ人生は』『矢切の渡し』『ホテル』など名曲ぞろいです
演歌がほとんどでしたが、そんな中からの『秋冬』です(こちらも7人以上の競作ですが、独断で3名を取り上げました)
原大輔 編曲:竜崎孝路
安定の歌唱力は誰もが認めておられます
痺(しび)れる低音の声・イケメンの男らしさで力強く歌い上げます
ギターのアルペジオが心地よく響きます
キャッチフレーズ「この秋もこの冬も歌い続けます」
なんか、ほのぼのとしていいです
「秋冬/恋唄遊び」と「秋冬/黄昏」二つのシングルバージョンがあるようです(個人的には太字がおすすめです)
今でも活躍されておられるようですが、今以上の大きなフィールドでのプレイがふさわしい方だと感じております
ちなみに、もう一つの競作『流されて』も超おススメ曲です
三ツ木清隆 編曲:石田勝範
こちらは、きれいなコーラスが加わっており、ベースギターが雰囲気づくりを手助けします
素直な感じの歌い方が、人柄の良さを彷彿(ほうふつ)とさせます
俳優 三ツ木清隆
花王 愛の劇場「絶唱」(昭和51年・順吉役)
吉沢京子さんとの共演をなぜか思い浮かべます
検索しましたが、あまりヒットしません(元祖・絶唱は有名みたいです)(チョット残念)
「高速エスパー」主役が有名らしいですが、全く分からず、「ウルトラマンタロウ」に出ていたのでは?ぐらいの印象です
高田みづえ 編曲:若草恵
やはり、彼女の歌唱がいいです
贔屓(ひいき)の引き倒し
理由は5つ
・ピアノアレンジが素敵
・哀しい女性を表現させたら、ピカイチです
・レコードジャケットの表情が言い
・昔からファン
・元若島津関(夫)も好きだった
”贔屓の引き倒し=ひいきをし過ぎるあまりに、かえってその人に迷惑をかけてしまうこと”【ことわざ辞典オンライン】
物凄(すご)くひいきすることを意味しているとばかり思っていました
結局、正式な意味通り、しっかり迷惑をかけてしまいました
昭和59年、彼女は紅白で『秋冬』を涙ながらに歌います(これが最後の大舞台でした)(翌年結婚・引退)
感極まって歌詞が出てこない間、ピアノが淡々と哀愁の旋律を奏(かな)で続けます
森光子さんの名司会とともに、私も忘れられない紅白となりました
P.S.
吉沢京子
三ツ木さんのところで少し触れましたが、70年代より人気を博した、憧(あこがれ)れの女性です
一条直也(桜木健一)が気安く「みきっぺ」と呼ぶのが、ただただ羨(うらや)ましかったです《柔道一直線》
柔道一直線
なんといっても「地獄車」(師匠の必殺技です)
神社の階段から落ちていく特訓シーンは忘れられません(近藤正臣の≪猫ふんじゃった≫も結構衝撃的でしたが)
スポ根ドラマのハシリで、師匠・車周作(高松英郎)の指導の厳しさと言ったら・・・
「巨人の星」の星一徹の実写版の如く”これでもか”と鍛えぬきます
P.S.2
『秋冬』と検索すると、秋冬(あきふゆ)コーデが最初に候補に挙がるのが物悲しいです
それはさておき、どうしても書き足したくなり、また歌に戻ります
季節の変わり目
好きな曲ばかり ラジオに流れる あ~秋かしら・・・
・・・季節の変わり目を あなたの心で 知るなんて・・・
この歌詞のところが好きで、好きで・・・
どうしても付け加えたくなりました。
秋来(き)ぬと 目にはさやかに 見えねども
風の音にぞ おどろかれぬる 【藤原敏行 古今和歌集】
(立秋に詠まれて歌らしいので、季節感が少しずれてますが…)
あなたは、季節の変わり目を、感じていますか?
了
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