南こうせつとかぐや姫 四畳半フォーク ヒット曲三部作 

神田川  昭和48年

 

作詞:喜多条忠 作曲:南こうせつ 編曲:木田高介

 

まだ、「南こうせつとかぐや姫」とよばれていた頃のフォークソング神曲です

 

三畳一間の下宿

 

かなり狭いです

自分ちは、田舎なので結構広く、三畳の生活に憧れていたのです

共同の炊事場とトイレ

 

これがあの神田川の世界そのものだと満足でした

ただ残念なのは、

”指先を見つめ「悲しいかい?」”

と、聞く相手がいなかったことです

当然風呂もなく、片道15分はきつく、帰ったころは体の芯まで冷え切ってしまいます

 

一度でいいから ”「冷たいね」” って言われてみたかった気がします

 

天才詩人、喜多条忠ここにあり

 

この詩を聞かされ、南こうせつさんは瞬時に反応し、浮かぶは不滅の旋律となります

他の2作も作詞されていますが、こうせつさんの声と織りなし、共に生きゆくために誕生したように思われて仕方ありません

 

また何故か、マンドリン(正式にはフラット・マンドリンらしい)の音色が聞きたくなると、「神田川」を訪れたくなります。

 

赤ちょうちん  昭和49年

 

作詞・作曲 同上

編曲:石川鷹彦

 

どの媒体(ばいたい)で聴いても、非常に高音質です

後年知ったのですが、「石川鷹彦」さんという方は、アコースティックギターの草分け的存在であるということ

 

イントロを聴いているだけで、痺(しび)れます

ギターアレンジの良さが、際立っており、カラオケだけでもずっと聴いていたい作品です

 

秀逸(しゅういつ)な物語性

 

二人の貧しい生活可笑(おか)しいと感じられる女性って、とても素敵だと思います(ユーチューブのコメントにも書きましたが)

 

私の中では、きっちりと映像としてイメージ化されているのです

 

「裸電球のアパートの様子」「電話ボックスの箱の中」「赤ちょうちんの屋台で背中を丸めています。しかもサンダル履きで」

それは、素晴らしい短編映画そのものなのです

 

映画化されたが

 

当時の人気女優、秋吉久美子さんです

 

”雨の日はキャベツばかりかじって、「可笑しいね」っていって彼の横顔をみつめる・・・”

 

このような原作のイメージと映画とでは、ちょっと違うかなって気がします(実は映画も見ていません・全くの偏見でしかありません)(藤吉久美子さんだったら…まだ言ってます)

あくまで映画の脚本の話で、秋吉久美子さんは素晴らしい女優さんであることは、周知の事実です

 

 

生きてることは ただそれだけで 哀しいことだと 知りました

 

誰を恨むでなく、ただ自分に言い聞かせます、それだけなのです

時々、別れを告げられた相手にさえも、気にかけてしまうのです

 

電話ボックスがなくなり、赤ちょうちんの屋台もほとんど見かけなくまりました

こんな愛(いと)しくも、素敵な女性だけでも、残り続けて欲しい

 

そう願うのは、きっと贅沢(ぜいたく)で、我儘(わがまま)なことなのでしょう。

 

妹  昭和49年

 

「赤ちょうちん」が、ギターアレンジの頂点ならば、「妹」は家族愛の最高峰に位置付けしたいです

「家族」をテーマにした作品は、意外と少なく貴重です

 

わがが、自分の友人と結婚するのです

式前日は、どうしても眠れません

 

「どうしても」・・・

 

早くに両親を亡くし、「兄・妹」たった二人だけの家族です

妹を面倒見るのに精いっぱいだったお兄ちゃんは、嫁に行く前に色々と注文を付けるのですが・・・

どうしても・・・そしてどうしても・・・

 

漢(おとこ) 南こうせつ

 

【勇猛さ・大胆さ・潔さ・自分の信念を貫き通す】それが漢

 

知れば知るほどそんな「漢」だと思わずにはいられません(正直意外でした)

レコード会社の商業主義に抵抗し、NHKの意向に従わず・・・

 

詳しくは「かぐや姫」「南こうせつ」で調べて下さい

彼らの曲が、今まで以上に好きになっていただけるかもしれません。

 

私に妹は、いませんが・・・

 

カラオケで、昔よく唄っていました(ウケは良くありません)(この歌に限らず、古い唄しか歌わない)

ある若い女性社員から、一度だけリクエストが来たことがあります(たぶん、気を使って)

こちらからも、リクエストすると頑張って古い唄も答えて頂きました(かなり、無理して)

 

彼女から教えられたバラードは、今でもお気に入りです

居酒屋で靴を脱ぐと、そっと前向きに揃(そろ)えてくれます

いつの間にか、自分勝手に「妹」以上の存在になってしまったようでした

 

そんなどうでもいいような思い出までも蘇らせてくれる、私にとっては大切な歌だったのです

 

 

P.S. 家族賛歌

 

愛しき家族たちの群像

 

1番打者は足が速くなくてはいけません

『ANAK(息子)』・杉田二郎 (前奏から素晴しいリズム感、キレがあります)

 

2番 チーム力を優先、犠牲覚悟は望むところです

『弟よ』・内藤やす子 (犠打・送りバントをする縁の下の力持ち的感じでしょうか)(最後まで弟は見捨てません)

 

3番 走攻守すべて備わっていなければ務(つと)まりません

『兄弟船』・鳥羽一郎  (歌唱力・作詞・作曲文句なし、年配者には今だに安定したアベレージを残します)

 

4番 チームの柱です

『妹』 (依存もありましょうが、流れ的にご勘弁を)

 

5番 ここ一発の破壊力は、誰にも負けません

『おふくろさん』・森進一 (出足のインパクト、川内康範・猪俣公章コンビ恐るべし)(歌うは、言わずと知れた演歌界のお御所です)(昌子ちゃんを泣かしたのは悔しいけれど)

 

6番 ちょっと微妙な打順にきました  (V9時代なら、土井・黒江さんあたりでしょうか)

『親父(おやじ)の一番長い日』・さだまさし  (この兄貴も、かなりいいヤツなので聴いてみて下さい。ちょっと長く、12分30秒ですが…)(思ってた以上にかなり長かったかも)

 

ベストナイン入りは厳しいかもしれませんが、同じ「おやじ」つながりで

『おやじの海』・村木賢吉  (別の記事で取り上げてます、よろしければどうぞ…)

 

改めて、家族の絆(きずな)・人とのつながりの尊さを昭和の歌で教わりました。

 

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浜田省吾 あるひとつの土曜日に想う (その悲しみは雪のように溶けてしまうのか)

アリス 遠くで汽笛を聞きながら 昭和51年(1976年)

 

 

 

 

 

 

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