70年代最後に駆け込んだわけではないでしょうが、この年の新人賞争いはし烈を極めました
倉田まり子
アイドル路線の王道
「HOW!ワンダフル」 作詞:山上路夫 作曲:都倉俊一
当時の人気番組「家族そろって歌合戦」がきっかけで数年後に、堂々のデビュー
数々の新人賞を受賞します(レコード大賞以外は、ほとんど最優秀賞)
元気が出る明るい曲ですが、前半は結構渋く、作りこまれたようなこだわりを感じます
ホワイト&ブルーのイメージカラーが印象的でした(と、どなたか言われていました)
卒業(グラジュエイション)
作詞・作曲 同上 デビュー曲です
卒業ソングと言えば、斉藤由貴・菊池桃子・柏原芳恵さんなど、有名ですが、唯一(ゆいいつ)の70年代(昭和54年)
「グラジュエイション」推さざるを得ません
しかも、
昭和54年1月
あの「江川卓」が空白の一日により巨人へ
そのあおりで、漢(おとこ)「小林繁」は阪神へ
栄光の巨人からの涙の「卒業」だったのですから
はい・・・?
理由はまったく意味不明ですが、2曲とも間違いなく名曲であることは確かです。
桑江知子 昭和54年
私のハートはストップモーション
作詞:竜真知子 作曲:都倉俊一
見事、「日本レコード大賞」最優秀新人賞に輝きました
CMに使われた関係か、曲のイメージが先行しました
改めて聴いてみると、詩も凄くいいんです
都倉さん、やはり流石(さすが)です
当時は、彼女の良さや素晴らしさがまだ理解できず、ただのはやり歌ぐらいにしか思っていませんでした
大変、誤解していたみたいです(愚かな中学生です)
数年後の彼女を見たとき、その歌唱力と洗練された姿に驚かされました(チョットだけ私も成長しました)
最優秀新人賞は伊達ではなかった
萩田光雄さん編曲も素敵です
イントロの幕開けからサビにかけて、どんどん盛り上がっていくアレンジが、何かを予感させます
そして、ストレートな気持ちが、遺憾なく発揮されるサウンドに仕上がっていくのです
ノックもなしに 飛び込んできた恋
私 あなたを はなさないわ
こんなセリフ、一生言われることはないでしょう(今までも、そしてこれからも)
昭和54年3月
日産自動車「ガゼール」の発売開始です
西部警察・小暮課長(石原裕次郎)愛用のオープンカーで有名です
スカイラインジャパン(2000ターボGTーE)やフェアレディZ280(S130型)など…
「技術の日産」が輝いていた、古き良き時代でした
ガルウイングを開け、ショットガンを放つ大門団長
あなたも、ノックもなしに、少年の心に飛び込んできたのです”。
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竹内まりや 昭和53年
SEPTEMBER(セプテンバー)
作詞:松本隆 作曲:林哲司
「9月になると必ず聞きたくなる」とのコメントを多く見かけます(太田裕美の9月の雨も人気です)
いけないことと分かっていても、彼を追いかけずにはいられません
彼が心を向けているのは、私より年上の相手
ほどきかけてる 愛の結び目
涙が木の葉になる
秋とともに変わってしまった彼
それが「SEPTEMBER」 さよならの国・・・
九月でなくとも、春でも夏でも、嬉しいときでさえも聴いていたい曲なのです
物語の最後に、借りていた辞書を彼に返します
ある言葉を切りぬいてから・・・
昭和54年4月
三洋電機 ポータブルラジカセ「あしゃれなテレコ」発売
もう、テレビの前に置いて、じっと息をころしていなくていいんです(たいがい家族の声がまじり、ガックシ)
数か月後、シャープからダブルラジカセが登場し、一世を風靡します(我が家に「ダブルラジカセ」がお目見えしたのは、それから数年後でしたけれど)
TDKのハイポジテープを頑張って愛用していました(MA60 シルバー&黒ストライプ)
最高峰SA-X(ハイポジ・メタル)金のストライプは、世の憧(あこが)れでした(とにかくバカ高い)
そして時代は激しく流れゆき、
「SANYO]はパナソニックの子会社となり、「シャープ」は鴻海精密(台湾)傘下に入ります
盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理(ことわり)をあらわす
日本企業の衰退は目に余るものがありますが、
「シンガーソングライター専業主婦」の竹内まりや様は、おごったりなど、決して致しません
ですから、40年たった今でも、第一線で素晴らしいパフォーマンスを披露され、活躍し続けておられます
身をもって、「理」をあらわされているのです。
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井上望
誰?
皆さんの、正直な感想でしょう
ほとんどの方は、忘れておられるかもしれません(そもそも記憶されていないかも)
私も、昭和54年新人賞にノミネートされているのを、初めて知りました
でも、心に残っているアイドルなのです
小2からずっと好きで、何年たとうと何かの折に思い出す「初恋の人」のように(誰のことやねん!)
そんな彼女を、どうしても紹介したく動画をみていると、そうそうたる人たちが登場してきたのです
われらが「望ちゃん」の両脇に「竹内まりや」「杏里」のビッグネーム!の登場です(まさか同期とは)
急きょの、予定変更です
尺の関係(勝手な都合)で、「杏里」さんの『オリビアを聴きながら』は後日、単独記事にて紹介したいと思います
ルフラン 昭和54年
作詞:山上路夫 作曲:馬飼野康二
ルフラン(フランス語)=リフレイン(ざっくりと言えば、同じ言葉を繰り返すの意)
40年来の謎が解けました(花か人の名前かと思っていた)
「ルフラン」という名前を何度も言っているのではなく、「忘れられない人」を思い出しては、繰り返し心の中で叫んでいる
その様子なのですね
年末のステージでは、名だたるアーティストに囲まれながら、どこか淋しげな表情で歌い切ります(そんな雰囲気に惹かれたのかも)
別れた今も あなたの名前 心の中でくり返す ルフラン
別れてもなく、そもそも付き合ってもいない「あの人」(だから誰なん?)
「○○ちゃん、こんな私にも、優しくしてくれてありがとう」
「40年たっても、貴女はあの頃と同じまま、可憐(かれん)なままの○○ちゃんです」
「いつまでも、お幸せに」
私は、「ルフラン」のごとく、心の中でくり返します
了
松原のぶえ 演歌道ひとすじの生き方に「幸せホルモン」をたくさん頂きました
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