松原のぶえ 演歌道ひとすじの生き方に「幸せホルモン」をたくさん頂きました

山田孝雄(やまだよしお)さんが成し遂げた国語学は「山田国語学」として有名らしく、その経歴は素晴らしいもので、お子さん・お孫さんに至るまでそうそうたる業績を残されていました

 

???

いつになったら演歌の作詞の話が出てくるのかと、ウィキペディアをスライドしてみても国文学の話しか出てきません

 

どうも違う人物だったみたいです

話がそれついでに、この御仁の家系が恐ろしく「文学」で、人間のDNAの優秀さと同時に非情さを感じずにはいられませんでした

おそるべし! デオキシリボ核酸!!

学生時代に、RNA=リボ核酸は覚えやすかったが、このDNAの名称がいつまでたっても覚えられませんでした(いまだに無理)

 

話は戻って、私が知りたいのは「山田孝雄(やまだたかお)」さん、作詞者です

そうです

かの有名な『昭和枯れすゝき』を作詞された、こちらもかなりの大人物です

 

「松原のぶえ」さんのデビュー曲にして出世作となり、この曲で1985年の第36回NHK紅白歌合戦に初出場しています

作詞と作曲のこれほどまでに息の合った作品に出会え、感謝の念に堪えません

 

おんなの出船 1979年(昭和54年)

作詞:山田孝雄 作曲:船村徹 編曲:栗田俊夫

 

昭和演歌は3番まであると落ち着きます

そして私の好きな歌詞は3番に見つかる場合が多い気がします

 

心 心 心 心  心 あげます

心の階段を一歩ずつ踏みしめるように、それぞれに思いを込めた「心」が披露されます

 

この初めの数小節で、歌い手の技量が十分はかれるでしょう

「松原のぶえ」さんの非凡な歌唱力が遺憾なく発揮され、「ただものでなない」感が部屋中に充満していきます

 

 おんなの心

他に何にもない あげる ものなんて

こんなこと言われたら?

そんな経験など一切ない私には、想像することさえ気恥ずかしく、また許されるものでもありません

 

18歳の少女が大人顔負けの歌唱力を持ってこの歌詞に立ち向かいます

当時は同期の「井上望」さんを見つめていた私は、彼女のすばらしさに気づけなかったのです

 

この時の新人賞受賞者は相当たるメンバーでした(詳しくはマイ・ブログ【「倉田まり子」「桑江知子」「竹内まりや」 1979年(昭和54年)新人賞は逸材ぞろい「HOW!ワンダフル」!】)をどうぞ

 

上記のブログでは、あえて「松原のぶえ」さんについては触れられていません

今回、満を持しての投稿となりました(正直に話せは、たまたまでした)

 

1983年バージョン以降のさらなる進化

四つの幸せホルモン

 

この作品には、初期バージョンと再録音バージョンがあります

18歳でデビューしたころより「神童」・「森昌子の再来」といわれ、成長した彼女の歌声はさらに磨きがかかります

聞いている私たちを、おおいに幸せにくれるのでしょう

以下、「幸せホルモンドバっと物語」へと続きます

 

サヨナラ サヨナラ

文字に起こすととたったこれだけですが、この短い繰り返しに、幸せホルモンの大宴会が始まります

 

【最初の”サヨナラ”】

”サヨ”のところでの裏声に変わる瞬間がたまりません

ここで放出されるのは「セロトニン」、精神を心地よく安定しくれます

 

【次の”サヨナラ”】

”ラ”の伸ばし方です ステップ1

一般的には音を安定させるため、ビブラートをうまく使います(素人なので、あくまでも個人的な考えです)

しかし彼女は、もの凄く張りのある声でストレートに伸ばします

愛情をつかさどる「オキシトシン」がこれに続いて分泌します

 

”ラ”の伸ばし方です ステップ2

あふれる声量に十分満足した後に、ごく自然にビブラートへとチェンジします

この瞬間から、やる気を引き出す「ドーパミン」の乱舞となります

明日からの生きる気力が湧いてくるのです

 

ちょっと、無理やりのこじつけに、彼女の歌声の素晴らしさが半減してしまった感があり、反省しています

 

おんなの出船

彼女の幸せな出船を心からお祈りいたします

 

再アップされていたYouTubeに、白のワンピースに黒のベスト&蝶ネクタイ姿で登場されている動画があります

 

冒頭で名司会者「玉置宏」さんがこのように紹介していました

「成長した彼女が歌いなおした作品です」

 

私の中ではベストオブベストな歌唱で、まぁ、ひいき目を相当差し引いても超かっこいいです

この歌声を聞かないと、人生の85分の82ぐらい損しています

 

テレビ東京「演歌の花道(多分)(推定1983年~1985年ぐらい)で披露している映像は、表情にかげりを感じました(歌は相変わらずうまいです)

高揚・鎮痛作用のある「エルドルフィン」を差し上げたくなりました(まだ、わけのわからないことを言っています)

【なお、幸せホルモンについての記述は「study hacker」参照しました】

 

なみだの桟橋 松原のぶえバージョン 1987年

作詞:杉紀彦/作曲:市川昭介/編曲:馬飼野俊一

 

「この楽曲をシングルで歌わせて欲しい」と彼女のほうから強く要望し、10年前にヒットしたこの曲をリリースします

アルバムの中で「森昌子」さんの作品をカバーする歌手はいるかもしれませんが、「シングルリリース」した人を私は知りません

 

「松原のぶえ」さんの『なみだの桟橋』

聞いてみて納得です

さすがです

うまいです

 

誰もが認めるサッカー選手、ドリブルの天才「メッシ」

彼の超絶技を見て、自分もあんな選手になりたいと日々努力したら、気づいてみれば同じような動きができていた・・・?(う~ん、たとえが分かりずらい)

 

とにかく、私も大好きな『なみだの桟橋』

これほどまでに完成されたカバー曲を聴くことだ出来、日本サッカーの活躍以上に嬉しくてたまりません

 

今まで「森昌子」さん以上の存在を想像していなかった私は、少しばかりショックを受けています

25歳でこの歌をリリースした「松原のぶえ」さん

「森昌子」さんは、もう引退しており30歳位になっておられます

 

この曲を聞いたであろう彼女の姿に、若き18歳平幕力士「貴花田(のちの貴乃花」の挑戦を受けた、大横綱「千代の富士」が重なります

 

「松原のぶえ」さんは、ずっと目標にしてきた「森昌子」さんに当時の自分の力を見て欲しかったのかもしれません

 

「鉄のような分厚い胸板に思いっきりぶつかってみたい」

そんな壮絶ともいえる気迫を、彼女の『なみだの桟橋』を聴いてひしひしと感じるのでした

 

行かないで 行かないで   行かないで

 

魂の叫びにも似た歌い方、気持ちの入れ方です

 

まるで、前年の「森昌子さん引退」を惜しむかのように・・・

 

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