『オリビアを聴きながら』でデビューされ『CAT’S EYE』『悲しみが止まらない』の連続ヒットです
その間(はざま)で、彼女はCMでたくさん名曲を披露しました
昭和56年、CMでの最初のヒット曲でした
コットン気分 / A面 昭和56年(1981年)
作詞:かおる 作曲:かおる
当時のCM状況を少し
花王「リマーラ」(ご本人自らの登場です)
キャッチフレーズは、「コロンより爽(さわ)やかで、香水より気軽なパフュームデオドラント」(意味がさっぱり分かりません)
化粧・香水系の知識が全くない私は、戸惑うばかりです
調べてみると「パフューム」は香水、「デオドラント」は制汗剤、なるほどです(歌手のパフュームもここからきているのか?名前は聞いたことがあるけれど、確か二人組だったような?)(などど考えていたら、PUFFY〈パフィーと読んで正しいのか?〉の勘違いでした)
これより本題です
風は私の香りを運んで あなたの窓辺に行くの
出足の旋律は、まるで音符までも軽やかに流れるみたいに、進み続けます
コットン コットン コットン コットン コットン気分で
「コットン コットン」のところが2番では「きっと きっと」3番では「そっと そっと」に変わっていきます
これが、何とも深い(気がします)
Ah 小麦色の肌 素足で駆けていくのよ 砂浜
若さが満ちあふれ、弾けるように駆(か)け抜ける夏の少女
このあとこの砂浜は、徐々に淋し気な雰囲気を漂わせ、夕陽に照らされます
B面に続きます・・・
砂浜 / B面
お待たせいたしました(誰も待っていないのは分かっています)
本日のメインイベントがやってまいりました(流れ的に、勢いで)
作詞:かおる 作曲:かおる
そうなんです!
『コットン気分』と同じ作詞作曲者「かおる」さんです
同じシングルのB面に収められていたのでした(正しくは、「砂浜」を調べていたら、「コットン気分」が紐(ひも)づいてきた感じですが)
「杏里」さんのバラードと言えば『オリビアを聴きながら』か『砂浜』
私にとってこの二択しかありません
それでは、大変長らくお待たせいたしました(だから待っていないんだって!)
バラードの名曲」『砂浜』をどうぞ!(勝手にどうぞ)
タラタラタラタラ タラタラタラタラ・・・(このイントロだけで、十分泣けます)
ボクは 悲しみの夜や 淋しい夜更けは いつも
砂浜で 膝(ひざ)を抱(かか)えて 眼を閉じてみる
あくまでもゆっくりと、スロースローな感じがたまりません
「膝を抱えて」
この言葉・この表現をイメージしただけで、懐かしさも手伝って、胸が締(し)め付けられます(最後に膝を抱えたのは、いつ頃だったでしょうか)
皆 見せかけの恋や 形だけの愛ばかり
もう一度 君に逢えたら この海 見せたい
若き主人公「僕」は、以前「君」の小さな過ちを許せなかった自分に、少し後悔しています
今の自分だったら、もっと深い心で、包み込むことが出来たかもしれない・・・(ここは私の勝手な解釈です)
海よ 元気でいろよと 強く生きろと ひとつ
言ってくれ そして夕陽で 照らしておくれ
とても悲しい曲調で、ゆっくりと語り掛けてくれるのです(このテンポが、海のイメージに溶け込み、遠くから波の音が聞こえてくるようです)
我が家から砂浜までは余りにも遠いので、ソファーの片隅で膝を抱えます
そして目を閉じてこの歌を聴いていると、落ち込んでいた自分は、少しだけ勇気がもらえます
P.S. 「かおる」
ソングライター「かおる」さんは、何者?只者ではありません(上から目線ですみません)
二曲のこのコントラストは感動いたしました
このお名前で調べてみましたが、分かりません(検索力もかなり怪しいです)
これほどの作品を、無名の方が作詞作曲とは
とんでもないお宝発見かと、ドキドキしながらユーチューブのコメントをみていると
「伊藤薫(かおる)」さんという名前が、あっさりと判明いたしました(そりゃまぁそうでしょうね)
『ラヴ・イズ・オーヴァー』(欧陽菲菲)『19:00の街角(作詞)』(野口五郎)は名作です
私の大好きな「水越けいこ」さんの数々の作品を手掛けておられます(「ほほにキスして」、そして「Too far away」は聞かずに死んではいけません)(他の記事に書いてますが)
不謹慎で大変申し訳ございませんが、最後にわが想いを
かおるちゃん おそくなって ごめんね かおるちゃん おそくなって ごめんね
『花はおそかった』作詞:米山正夫 より
気づくのがおそかった自分へ言いたいです
「バカヤロー」 ”『花はおそかった』作詞:米山正夫 より ”
了
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