今回は同名の唄を2曲取り上げたいと思います。
松尾和子さん杉田二郎さんが、大人の歌の「本物」を聴かせてくれます。
松尾和子 再会
作詞:佐伯孝夫 作曲:吉田正
「ムード歌謡の女王」だったらしい
松尾和子さん歌唱です。まずはこちらから。
逢えなくなって 初めて知った 海より深い 恋ごころ
私が生まれる少し前の曲らしいですが、なぜか心に残り懐かしく感じられます。
女優としての印象が強いイメージの方なのですが(たぶん「池中玄太80キロ」が死ぬほど好きだったせいかも?)
改めて聞いてみるとまさしくプロの歌手であり、歌唱力・感情表現・いい意味でのテクニック、申し分ございません。
再び逢える日 指折り数える あぁ あぁ 指さきに 夕日が沈む
再会を待ちわびる女性の心情をじっくりと語り・聞かせる姿は、今の時代では触れられるはずもなく、とても貴重なことに思えます。
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杉田二郎 再会 昭和62年(1987年)
作詞:なかにし礼 作曲:宇崎竜童
続いては われらがフォークシンガー 杉田次郎さんです。
逃げ出したい、でもそばにいたい でもそばにいたい 涙まじりの 再会
飾ることをせず、自分の気持ちに正直すぎるこの女性。
男性にとってはかなり困った状態ではありますが、そもそも彼の優柔不断さがこの局面を招いた気もするので・・・
少しマイナーだけど久しぶりに聞いて思い出し「いい曲だなぁ」と思える作品に出合えることが、この上ない幸せです。
私にとってそんな体験をして改めて作曲者を知ったとき、なぜか「来生たかお・玉置浩二・中島みゆき」 そして「宇崎竜童」の名前が登場する。
なるほど、ここでもあなたが登場するのですね。・・・納得。さすがです。
とても悲しい物語をこの素晴らしい旋律でどれほど救われたことか。
二つの曲を聴いてみると、「再会」 を待ちわびる苦しさ・恋心 確かに海よりも深いかもしれない。
しかし「再会」 後のねたみや未練・悲しさ辛さを想うとき、誰しも線を引いたように割り切れないのもまた人の弱さでしょうか。
逃げ出したい でもそばにいたい・・・ ですよね。
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{蛇足}
杉田二郎には「ANAK(息子)」という作品がありこちらもおススメです。
杉田次郎→ANAK→タガログ語→フィリピンの女性→若いときかなりお金を突っ込んだ→でもとても楽しかった。→彼女はとてもいい人だと今でも信じている(友人にはバカにもされている)
古き良き昭和・・・わが人生 悔いなしです。
了
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