旅愁 西崎みどり編 昭和49年
作詞:片桐和子 作曲:平尾昌晃 編曲:竜崎孝路
テレビ時代劇「必殺シリーズ」の主題歌です(私は知りませんでした)
日舞・西崎流の宗家であった彼女、身のこなしが違います(たぶん)
あなたを さばして 此処(ここ)まで来たの
気持ちが入ります
当時14歳の中学生というから、驚きです
イントロのコーラスから心洗われ、透き通るような楽器の音(何か分かりません)がたまりません
彼女の幼くも魅力的な歌声の幕開けにふさわしい演出です
風にゆれ 雨にぬれて 恋は今も今も 燃えているのに あぁ~
切なさはピークに達し、私も耳も喜びの絶頂です(変態です、いや違うのです。この旋律が好きで仕方ないのです)
全くの偶然なのですが、前回取り上げた『越冬つばめ』と同じ「竜崎孝路」さん編曲でした
編曲家:竜崎孝路の職人技
続けて出会ったこのお名前、もう調べなければなりません ”ウキペディアを参考”
天地真理『思い出のセレナーデ』、アン・ルイス『グッド・バイ・マイ・ラブ』、キャンディーズ『危ない土曜日』(この曲たちに、あのイントロは欠かせません)
秀逸なアレンジ曲ばかりです(ちなみに嘉門達夫『私はバッテラ』もかなりの名曲です)(この哀愁の深みが、お笑いの深さを導くのです)
日本歌謡の中で、独自に育った編曲の世界
1970年~80年代にかけての昭和感は、数々の素晴らしい編曲なくして語れません
極端な言い方をさしてもらえれるなら、オリジナルのカラオケだけで、じゅうぶん満足してしまいます
カラオケ店では、歌はいいから、カラオケだけ聞きたいと思う曲があります(自分は特に歌が下手で、「この声いらないな」と心の中で嘆くことも、たびたびです)
宗家の血筋か、お育ちか
遠い夢の中 あなたは いない
とても悲しい別れの歌ですが、彼女が歌うとなぜか心地よいのです
まるで邪念が払われる気がいたします(この年になると、邪悪な想いばかりです)
田畑に囲まれて育ち、氏素性も怪しい下々の民である私は、うっとりと聞き惚(ほ)れるばかりでございます
現在も、西崎流新宗家として活躍されており、相変わらずの美しさに驚かされます
これからも、着物の美・舞(まい)の美・日本の美を極めていかれるようお祈りいたします。(歌の美も・忘れていました)
『井の頭線』あさみ ちゆき 『池上線』西島三重子 我が町は「JR線」のみ、これでは歌になりません
旅愁 唱歌編 1907年(明治40年)
原曲:ジョン・P・オードウェイ 訳詞:犬童球渓
昔は、音楽の時間に、文部省唱歌をよく歌わされました
音楽の先生は、かなり厳しい方でしたが、その怒ったお顔とこの歌が、ずっと心に残っています(神崎先生、ご迷惑ばかりおかけしました)(たくさんの唱歌を歌うのが、実は結構好きでした)
詩人 犬童球渓(いんどうきゅうけい)
もともとアメリカ音楽に、彼の素晴らしい訳詞により、いまでは、哀愁漂う「日本人の心の歌」になりました(日本の歌百選)
更け行く秋の夜 旅の空の わびしき思いに 一人悩む (一番)
窓うつ嵐に 夢も破れ 遥(はる)けき彼方に 心迷う (二番)
どちらもこのAメロは、サビの後、もう一度繰り返されます
わびしさに思い悩み、夢破れ、こころ迷わします
異国の地での心情を、美しい日本語で語りかけます
こちらの歌もやはり同じなのです
哀しみよりも、気持ちが落ち着いてくるのは、幼き日の郷愁のせいかもしれません
クラウン少女合唱団
有り難いことに、この歌の動画は、たくさんアップされており、いろんなバージョンを聞くことが出来ました
「由紀さおり/安田洋子」(さすがのハーモニーです)・「土屋裕子」(この世界のプロ歌手でしょうか)・「ダ・カーポ」(珍しく男性メインで歌われており、声もよいです)
そして一番のおススメは「クラウン少女合唱団」です
ピアノアレンジが多い中、ヴァイオリンの奏(かな)でる音は、気持ちが救われる思いです
二番からコーラスが加わり、その少女の声は楽器と化し、綺麗なアレンジにより、たちまち魅了されてしまうでしょう
ヴァイオリンと少女の協奏曲なのです
日本で最初の児童合唱団「青い鳥児童合唱団」を引き継ぎ、クラウンレコードの独立を機に、1964年(昭和39年)に誕生しました ”クラウン少女合唱団ホームページより”
なるほど、年季(歴史)が違います
お陰様で、今年一年、心穏やかに歩めて行けそうです
素晴しき歌声と共に、心より感謝致します。
P.S.
アイキャッチ画像を何気に選んでいると、「トスカーナからの風景」という投稿写真が目にとまりました(写真ACより)
初めて聞く「トスカーナ」という言葉
ちょっとおしゃれな雰囲気です 以下は”ウキペディア参照”
トスカーナ州
イタリア共和国の中部に位置する州の名前のようです
共和国(君主が存在しない国家)なんですね
20の州があり、その下に県があるみたいです
トスカーナ州の州都は「フィレンツェ」(県)(やっと何とか聞き覚えのある言葉が出てきました)
同州には「ピサ」という県もあります
そうです、「ピサの斜塔」です(ちょっと傾いた丸い建物です)(だんだん身近に感じ始めました)(ピサは建物の名前ではなく、地名だったのです)
これであなたも私も、十分イタリア通になりました(大満足です)(アイキャッチ画像も無駄ではありません)(少し面倒ですが)
定年も、そんなに遠い未来の話ではありません(今でも定年者に近い、情けない暮らしをしていますが)
イタリア旅行は、厳しいかもしれませんが、クラウン少女合唱団の定期演奏会には訪れてみたいと思い始めています
あと、私のような者には、日本舞踊は敷居が高いので、ブログ訪問させていただきます(オフィシャルブログは、結構な頻度で更新されています)(もうすぐ還暦とは… 美魔女ならぬ、品がおありになる美熟女と勝手ながら呼ばせていただきます) 2020/0108
ふたつの『旅愁』
それは、古き良き時代への郷愁そのものなのでした
了
|
コメント