浜口庫之助 奥さんに送る『愛して愛して愛しちゃったのよ…あなただけを・・・』

「浜口庫之助」さんに、『愛して愛して愛しちゃったのよ…あなただけを・・・』

と、恥ずかしいほどベタな気持ちを込めて、何作品か紹介させていただきます

 

まずは、「島倉千代子」さん、「浜口庫之助」さんともに代表作と言っても過言ではないこの曲から

 

人生いろいろ (歌:島倉千代子)(1987年)

 

作詞: 中山大三郎、作曲: 浜口庫之助、編曲: 竜崎孝路

 

いわゆる、ソフトロック演歌という分野になるのでしょうか

名付けた人の感性に驚きます

 

編曲の重要性を改めて認識される作品だと思います

ドラムのチョイス、リズムカルなピアノ、そしてあの麗しき「島倉千代子」様のダンスパフォーマンス

 

もう、昭和ソフトロック歌謡の頂点に君臨していると言わせてください

 

どんな大事な恋も 軽いあそびでも

一度なくしてわかる 胸のときめきよ

無くしてわかるその尊さ

己の愚かさに悩みつつ、明日への希望や勇気を与えてくださいます

 

人生いろいろ 男もいろいろ

女だっていろいろ 咲き乱・れ・る・の

 

「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ」と当時の小泉元首相までも答弁されたように、「島倉千代子」さんは本曲を「第2のデビュー曲」と思っていると語っています

 

この後、「浜口庫之助」さんの作品を少し調べてみるとは、1960年代からいろいろと咲き誇っていたことを知るのでした

 

愛して愛して愛しちゃったのよ(歌:田代美代子・和田弘とマヒナスターズ)(1965年)

 

作詞・作曲:浜口庫之助

 

レコードジャケットに写る、大正琴のような形でエレキギターの音色を奏でる楽器に、イントロから心を奪われます

 

いつからこんなに いつからこんなに

あなたを好きに なったのか

「田代美代子」さんは青い素敵なドレスで歌われます

 

どうしてこんなに どうしてこんなに

あなたの為に 苦しいのかしら

「和田弘」さんか「マヒナスターズ」さんか誰の声かは知りませんが、優しく合わせます

 

この混ざり気のない歌詞、魅惑的な旋律が、「浜口庫之助」との初めての出会いでした(ちなみに、当時まだ3歳でしたけれども…)

 

星のフラメンコ(歌:西郷輝彦)(1966年)

 

作詞・作曲:浜口庫之助

 

キカイダー01の「イチロー」、はたまた『珍島(ちんど)物語』のイントロを彷彿させるような、素晴らしいトランペットがむせび泣き、期待が高まります

 

「西郷輝彦」さんの歌う歌が好きでした

世代的に新御三家の時代を過ごした私には、御三家の方々の作品はよく知りません(好きな歌だと思っていた作品は、実は「あおい輝彦」さんの歌だったことをのちに知りました)

 

花と小父さん(歌:伊東きよ子)(1967年)

 

作詞・作曲:浜口庫之助

 

ボケッと聞いていると、「変なおじさん」と少年「僕」の危ない話かと勘違いしますので、ご注意願います

 

小さい花に くちづけしたら

小さい声で 僕に言ったよ

 

小父さんあなたは 優しい人ね

私を摘んで お家につれてって

メルヘンチックな歌詞に聞き覚えのある曲調、当時少年だった僕の心にもずっしりと残っていました

ここらあたりから、変な方向に想像しないようにお願いします

 

「小さい花」が主人公なのかもしれません

「花」からみた見知らぬ「小父さん」(おじさん)が「僕」なのでしょう

 

約束通り 僕は見ていた

花の生命の 終わるまで

最後の歌詞です

メルヘンチックとか冒頭での茶化した自分が恥ずかしくなります

 

「浜口庫之助」さんの世界は限りなく深く、かなしみまでも優しい旋律で包まれていたのでした

 

愛のさざなみ (歌:島倉千代子)(1968年)

 

作詞:なかにし礼

 

「島倉千代子」さんの歌だとは知りませんでした

 

この世に神様が 本当にいるなら

 

くり返す くり返す さざ波のように

この最初と最後のフレーズが、かすかな記憶の中でよみがえります

 

この曲で、ソフトロック演歌とういうジャンルがあることを教えていただきました

アメリカでの録音といい、「浜口庫之助」さんのこの曲にかける意気込みが違います

 

1968年いう時代にこの域に達しています

今でも大好きな「ボンカレー」(大塚食品工業)や「カール」(明治製菓)の登場に歓喜していた、あの頃の私

 

この頃ヒットした「カール」「サイボーグ009」そして「浜口庫之助の作品の数々」

この若き挑戦者たる彼ら勇者たちは、時代のはるか先を走り始めていたのでした

 

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22曲もの名曲をセルフカバーされたこの作品に、アーティスト「浜口庫之助」さんの偉大さを改めて感じずにはおれませんでした。

 

 

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『中村泰士』さんからの届いた報せは、悲しみの「ふちどり」でした

 

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