鳥羽一郎/ 山川豊 アメリカ橋  カサブランカ・グッパイ 昭和の時を超え 兄弟共演

何故か二人は、同じ時期に、同じ雰囲気の作品を発売しています

それは、演歌というには少し違った、オシャレで素敵な曲でした

 

アメリカ橋 山川豊 平成10年

 

作詞:山口洋子 作曲:平尾昌晃 編曲:矢野立美

 

山手線沿線にあるようです「恵比寿南橋」(通称:アメリカ橋) ”ウキペディアより”

 

山口洋子の小説が、読みたくなりました

 

テーマは、「熱く・かえらない・あの頃が青春」です(歌詞内より抜粋)

 

 

煙草やめたのいつからと それとなくきいて 眼をそらす 眼をそらす・・・

 

偶然会った昔の彼女に、心が少し揺れ動くのです(昔と変わらぬ彼女は、むしろ若くなったかのようにさえ…)(眼をそらしたのは、後悔なのか、今の自分を見つめ直したのか、それとも…)

男は、過ぎ去った思い出も、ずっと引きずり続けるのかもしれません

 

 

アメリカ橋のたもと それじゃと手をあげる そっとコートの衿(えり)たてた さりげなさ おいて

 

「さりげなさおいて」に万感の思いを込めます

(男の最後の矜持だったかもしれません)(矜持さえ持たない私は、しょうもないことに、見栄を張ります)(コンビニで、トイレだけなど論外で、お茶ともう一つ何か買ってしまいます)

彼女の作詩を、小説を、もっともっとたくさん知りたくなるのでした

 

山口洋子さんの生前の言葉です

 

女は好きな人のためだけに真っ白なものを、どこかに残しておかないとダメだと思う 女はやっぱり白いほうがいい

 

クラブ経営経験者であり、直木賞作家である「山口洋子」さんは、やはり偉大なる作詞者でした(新人・五木ひろしを総合プロデュースした手腕は、ダテではありません)

 

 

人の群れ人の群れ 誰もが他人 はるかはるか あの頃が青春

 

最後の歌詞です(あの頃がの「が」の表現が好きです)

 

男もやっぱり、白いほうがいい(いいか悪いかは別として、そんな感じになってきたようです)

「平尾昌晃」さん(彼女とはゴールデンコンビと言われていました、先生の力があればこそ、生まれたこの言葉です)(あまり触れられなくて、ごめんなさい)(3/4拍子の曲は名作多し)

 

編曲「矢野立美」さんの功績も見逃せません

(不覚にも見逃していたので追記します(2021/5/10))

 

カサブランカ・グッバイ 鳥羽一郎 平成8年

 

作詞:内館牧子 作曲:三木たかし

 

カサブランカの花言葉

 

「みっともない別れはイヤ」

以前から彼女は、彼に言っていました

 

 

ただ黙って カサブランカ 置いて行ってね ドアの前

 

他に好きな人が出来、別れを切り出そうと、男は彼女のアパートの前まで行きますが・・・

 

 

腕に抱いた カサブランカ 置くに置けない 男のずるさ

 

置いてこず、そのまま帰ってしまいます

経験はないですが、微妙に分かる気がします(「わかれちゃ損か」と男のエゴも歌詞に出てきます)

 

 

家に着くと カサブランカ お前の花が ドアの前

 

「別れてあげる」とメッセージを付けて・・・

「苦笑い」という言葉が、一番似合う場面です

 

『カサブランカ・グッバイ』

この題名を聞いて、カサブランカの花は、「別れ」をイメージさせる花言葉がついているのだろうと思っていました

 

答えは、「雄大な愛」「純粋」でした

そうです

ここに登場する、自ら身を引いたこの女性そのものが「カサブランカ」だったのです(勝手に解釈し、一人で納得しています)

 

「内館牧子」さんをよく知りません

もっとたくさん作詞されているイメージでしが、そんなに多くありません

「横審の魔女」(横砂審議委員会)との異名を持つ彼女(朝青竜の天敵とも)

そんな彼女、「鳥羽一郎」に「おとこ」を感じたのかもしれません

 

しかし、作中のこの男性には「選ぶべき女性を見誤ってますよ」と、一言いいたくなりました。

 

鳥羽一郎

 

曲調は、あくまでも爽やかに流れていきます

しかし、歌い方は、鳥羽一郎流演歌です

どうしても、兄貴のほうが、泥臭く垢抜(あかぬ)けません(ほめ言葉です)

 

「昭和の男」

 

白髪頭がいい

シワも多く、鼻が大きく、そこに味わいがあります

マイクを放す距離がハンパないです(とにかく声量がすごいです)

 

”ウキペディアより”

海難事故をたくさん見てきた彼は、献身的に、遺児たちの進学確保のためのチャリティー活動を何回もしています(7度の紺綬褒章受章)(そのほか、様々なチャリティー活動をされています)

実弟の「山川豊」が歌謡大賞新人賞にノミネートされているのをテレビで見て、たまらず会場の「日本武道館」に直行。制止する警備員を振り切り、受賞した山川とともに涙の抱擁です(後日、警備員の人から大叱責されたらしい)

 

1986年紅白では「北島三郎」「山本譲二」が暴力団の新年会に出席したことで、辞退に追い込まれ、彼に代役の話が来ます

しかし「自分もこのような暴力団との仕事上の付き合いはある。歌手ならこのような付き合いは避けられない」とNHKの偽善を批判して辞退しました(堂々の言い分です)(今とは、暴力団との感覚がかなり違います)

 

これが「鳥羽一郎」です

「昭和の漢(おとこ)」として惹かれる所以(ゆえん)なのです

これまで以上に、彼のことが好きになった自分がいます。(チョットだけ、そんな自分が怖い?かも)

 

『哀愁のカサブランカ』 郷ひろみとそれぞれのカサブランカ

P.S.

 

二人は今も兄弟船

 

兄弟姉妹

「きょうだいしまい」でも間違いではありませんが、「けいていしまい」とも言います

兄妹(けいまい)・姉弟(してい)などと読みます

 

「船」や「機体」は、男性名詞なので「兄弟船」「兄弟機」

「都市」や「製品」は女性名詞だから「姉妹都市」「姉妹製品」となりますなるほど!です) ”ウキペディアより”

 

鳥羽一郎・山川豊 兄弟

 

「海の匂いのお母さん」という鳥羽さんの作品を、デュエットしている動画があります

 

 

案じております 兄貴とふたり   ”歌詞より”

 

山川豊さんが、ここで兄をみつめます

鳥羽さんは、少し気恥ずかしそうに、苦笑いです(二人とも目が潤んでいるよに見えました)

今も仲良く、チャリティーコンサートをされているみたいです

 

 

やけに気の合う 兄弟鴎(かもめ) 力合わせてヨ 綱を捲(ま)きあげる ”兄弟船より”

 

歳を重ねるとともに、二人きりの姉弟の私は、以前より少し疎遠になってきた気がします(反省させられます)(親孝行もしていません)

 

「鳥羽一郎」「山川豊」

孝行者で仲良しのお二人は、文字通り兄弟船でした

兄弟そろって、素敵過ぎます

 

最後になりましたが、「アメリカ橋」をユーチューブ動画で聞いた後、次のおススメが「カサブランカ・グッバイ」

わが愛(いと)しき「ユーチューブ」様も、とても素敵なのです。

 

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