『哀愁のカサブランカ』 郷ひろみとそれぞれのカサブランカ

この作品のキーワードは「オシャレ」「スクリーン」であると勝手に想像している

「題名」からしてとても洗練されており、イントロからもうオシャレ全開です

哀愁のカサブランカ 1982年(昭和57年)

 

作詞・作曲:B. Higgins, S. Limbo, J. Healy/日本語詞:山川啓介/編曲:若草恵

 

そのイントロです

タ~ラ~ラ タ~ラ~ラ  タ~ラ~リララ(表現力の乏しい私が書くと台無しです)

最後のリララのところへ少しかぶせながら、「郷ひろみ」さんは世にも素晴らしい日本語詞を紡ぎながら、新たな第二ステージへと進んでいくのです(編曲が若草恵さんとういうだけでわくわくです

山川啓介 偉大なる詩人

 

抱きしめると いつも君は  洗った髪の 香りがした

「朝シャン」などという言葉がいつから使われ出したか分かりませんが、この当時は朝夕にシャンプーというだけで時代のトレンドです(たぶんつかわれているのは、エメロンのシャンプー&リンスでしょう)

70年代が青春の始まりだった私には無縁の、そして憧れの香りです

 

まるで若すぎた 季節の香りさ

”若さゆえ苦しみ 若さゆえ悩み”と「ザ・ジャガーズ」も歌っています

若すぎたゆえの、危険な香りに満ちていたのかもしれません

 

このAメロディーの最後に早くも物語の核心を持ってきます

それは山川先生の凄さに打ちのめされる瞬間でもあるのです

結ばれると 信じてた

「郷ひろみ」さんファンでなくても、誰しもここで彼の魅力にはまり込み、落ちます(歌い出しからわずか28秒です)

 

再びAメロに戻ります

”セピア色した 映画が好き

優しくて哀しい 愛があるからー”

【セピア色=モノクロの古い写真が色あせて茶色っぽくなったことから、郷愁をさそうような古い情景や事柄を「セピア調」というように用いられるようになったらしい】

 

そして私の大好きな倒置法(あとに理由を持ってきます)

感動的な2行のこの詩は、オシャレ界の頂点を極めます

 

しかし悲しいかな映画を知りません

古い外国の映画と言えば「ローマの休日」ぐらいしか…

でもこの場面にはふさわしくない気も致します

 

あともう一つ「ひまわり」

でもモノクロではなくカラーだったような…(ほぼラストのひまわりの映像しか覚えていません)

 

スクリーン見つめて 濡れたその頬を

僕の肩に 押しあてていたね

「寅さん」「健さん」、はたまた「しんちゃん」の映画しか知らない私でも、この立て続けのオシャレ感に圧倒されます

これっぽっちのコジャレタ思い出もない私でさえ、何故か胸が締め付けられるのです(年からくる狭心症などでないと思いたいです、念のため)

 

この洗練された世界

相手役を演じるのであれば、確かに正統派美人「古手川祐子」さんしかいません(YouTubeに、この歌を歌いながら二人が踊っている動画がありました)

「桃井かおり」さんではアンニュイ過ぎ「池上季実子」さんでは少し影が入ってしまい「手塚理美」さんでは髪の長さが足りない気がします

「古手川祐子」さんしか、当時絶頂を極めた超イケメン「郷ひろみ」さんに対抗しきれないでしょう(あくまでも個人的な感想です)

 

話が少しそれました

サビに入ります

風吹く胸が さがしてる

君のため息 ぬくもり

”ぬくもり”は分かりますが、笑顔ではなく”ため息”です

”ため息”にさえ、懐かしみ追い求めているのです

 

薄い人生経験しかなく、恋愛経験も大いに足らない私には難易度が高すぎます

 

 

Please Come Back To Me  もう二度と

あんなに誰かを 愛せない

若いときは誰しも体力がありあまり、今が永遠に続くと・・・

でも、年を重ねるうちにやっとその希少性に気づきます

恋愛力もしかり…かもしれません

 

大サビからのとめどない哀愁で締めくくられ、間奏のあいだじゅう「古手川祐子」さんの黒髪が瞼の裏で揺らめき続けるのでした

 

2番はきっちり伏線を回収します

大人の恋を したと聞いた

新しい名前に なったと聞いたよ

私の中では「郷ひろみ」さんはこの歌で新しい何かになった気がします

姉は「西城秀樹」さんファン、自分は渋く「野口五郎」さんの「私鉄沿線」となぜか「針葉樹」

”君たち女の子 GO GO ”なんてとても受け入れられませんでした

 

しかし彼は、彗星のごとく私の前に「筆舌に尽くしがたいイケメン」と「素晴らしいビブラート」と「深い哀愁」を携えて現れたのでした

ちなみに『よろしく哀愁』も今更ながらに名曲と気づき、『哀しみの黒い瞳』と共に哀愁の3部作と勝手に名づけ、自分の中では絶対的地位が保障されているのです

 

そんなことはどうでもよく、彼女は他の人と結婚します

でもぼくの心の スクリーンの中

はい、来ました

私の一番のお気に入り部分(なんか多くないか?です

綺麗に伏線も回収されます

 

君がはしゃぐ 君が泣いている

この歌詞を聞いて、心が揺れ動かないのは世の中広しと言え「ひろゆき」さんぐらいしか思いつきません

そして圧巻なのは、この歌詞の流れというかりズム(”君が”を重ねる所)が曲との相性ピッタリなのです

 

「山川啓介」さんの偉人たるゆえんです

 

ふたり合わせた 銀貨(コイン)でも

夢が買えたね あの頃

ここに原作への気遣いを感じます

「山川啓介」さんは、独自の日本語詞を創作されていますが、原作「バーティ・ヒギンズ」さんの「Casablanca(カサブランカ)」を”忘れてはいませんよ” と

【注:この時点では原曲も聴いておらず、「カサブランカ」という映画があることも一切知りませんでした】

 

Please Come Back To Me ぼくたちは

ひとつの季節の 主役さ

最後のこの言葉

完璧です

もう何も言うことはありません

 

ただ一つ付け加えるとしたら、「郷ひろみ」さん

あなたは今でも主役ですね

 

原曲『カサブランカ』  バーティ・ヒギンズ

カサブランカ

実は先ほどまで、「鳥羽一郎」さんが歌う『カサブランカ・グッパイ』(こちらも名曲)の知識から、花の名前ではないかと「カサブランカ」の意味合いを修正していたのです

「なんとなく「カサブランカ」はヨーロッパの地方都市のイメージだったのに花の事とは・・・間違いでした」という、場所と名前の意味とを両方間違えるというオチに持っていく予定だったのですが・・・

それぞれのカサブランカ

”カサブランカ(映画)を観ていて君に恋をした”

という歌詞で始まるこの原曲『カサブランカ』、想像していた以上に何倍も素晴らしかったです

胸の前で両手を組み”Please Come Back To Me”と心の底から歌い上げる「バーティ・ヒギンズ」さん

彼の作曲力と世界の芸術性の高さに恐れ入るばかりです

そして日本語詞に「ため息」という言葉を使ったのが、少しだけわかったような気がしてきます

 

何も知らなかった私は、「スクリーン」がキーワードなどとのたまわり、お恥ずかしいことこの上ありません

 

アメリカ映画『カサブランカ』はフランス領モロッコの都市カサブランカを舞台の恋愛ドラマ映画のようです

「ハンフリー・ボガート」「イングリッド・バーグマン」

名前だけはなんとなく聞いたことがあります

 

そしてまたしても大発見です

「ハンフリー・ボガート」さんの愛称は「ボギー」

 

ボギー ボギー あんたの時代はよかった

そうです

私の中で「沢田研二」さんの『カサブランカ・ダンディ』へとつながり、ものすごく腑に落ちました

 

映画『カサブランカ』はいろんなところへ影響を与えていることを、今更ながらに気づいたのでした

 

最後にもう1曲

「西城秀樹」さんバージョン

アルバムに収録されているようです

 

二人の愛は 永遠(とわ)に

「ヒデキもいいなぁ」としみじみと聞いていたら、このラストの歌詞のあとに、なんと拍手が入るではありませんか

そうなんです

ライブ音源だったのです

 

彼のポテンシャルに震えました

 

いつもながら、彼らスーパースターたちと同じ時代を過ごせた僥倖に心から感謝いたします。

 

カサブランカ カバー曲の色々

いったん原曲に触れると、もう止まらなくなりました

ユーチューブ動画の恐ろしいところであり、醍醐味でもあります

 

まあ、これほどまでに世界中でカバーされているとは驚きです

全世界で認められた傑作なのでしょう

しかもどれを見ても演者のスペックの高いことと言ったら…

 

・一見、風采の挙がらい韓国人風のおじさん、その声に惚れます

・若きアジア系の二人の女の子たち、素直なボーカルリストと感動のギターテクニックにくぎ付けです

・可憐な女性の天使のウィンクならぬ、天使の声色にうっとり・・・

たぶんプロ歌手であろう「Ennah」さんという方のカバーは圧巻でした

 

気がつけば、どれもがフルコーラス(約4分)の作品を10曲近く聞き入ってしまいました(たくさんのコメントもグーグル翻訳に助けてもらい、ひたすら読んじゃいました)

そんな中、「Ennah」さんについていたコメントを紹介させてください

私は小さくて辺鄙な国であるベトナムに住んでいて、英語はあまりわかりませんが、疲れたり失敗したりするたびに何度も彼女の歌を聴き、生活のバランスを取り戻します。ありがとう、そしてあなたにたくさんの健康と幸せを願っています!(Gia Leさんのコメントを転載しました)

(今こう書き映していていただけで涙があふれそうになりました)(たぶん年のせいです)

 

こうなると勢いは止まらず、最近入会したばかりのサブスクで映画『カサブランカ』まで観ずにはおれません

 

始めてお目にかかる「ボギー」

”あんたの時代はよかった”なんて軽々しく言える内容ではありませんでしたが、確かにいい男、それ以上にいい声の持ち主でした

謹んで拝謁した「イングリッド・バーグマン」

まぁ、普通に綺麗でした

 

個人的に注目すべきは、役どころのピアノマン、いい感じです

そしてもう一人、婚約者の男(旦那だったかも)がインチキカジノで大切なお金を失い、彼女は貞操の危険にさらされます

その女優さんの素敵なこと、筆舌に尽くしがたいほどの美しさでした

 

全体的にもとても面白くぜひともお勧めいたします(実は睡魔に負けて、残り40分ほどまだ見ていないままですが・・・)

 

きっと今日の夜更けには、

”スクリーン見つめて 濡れたその頬を 僕の肩に 押しあてていたね”

とはならなくても、

スマホの画面を見つめて、濡れたその頬をソファーのひじ掛けに押し当てることになるでしょう。(大いに期待しています)

 

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