カルメンという名前
私は幅広くいろんな芸術・音楽を愛していきたいと常々思っています
歌謡曲に始まり、フォーク・ニューミュージック・ロック・クラシック・演歌・文部省歌・・・
スマホのお気に入りには、X Japanの『Forever Love』から北原ミレイの『石狩挽歌』
リストの『ラ・カンパネラ』、バラクーダの『血液ガッタガタ』まで多民族国家のごとく入り乱れて入っています
そんな中、ミュージカルと「オペラ」は全くの未開の地として残り続けていました
「カルメン・マキ」とのお名前を聞いて、最初に思ったのはそもそも「カルメン」って何?
言葉自体は聞いたことがあります
例えば、ピンクレディーの『カルメン77』
”私の名前は カルメンでっすぅ!” と歌われているので女性の名前らしいことは想像できます
少し調べてみるとオペラでは有名な題材であり、もっとも危険で魅惑的な女性像「カルメン」を描いているようです
「カルメン・マキ」さんは、あの「オペラ」という何とも得体のしれない世界、その入口をのぞかせてくれたのでした
驚いたことに、劇中の音楽がどれも聞き覚えのあるフレーズだったことです
「ビートたけしのTVタックル」のオープニングが『カルメン・第1幕』(ビゼー作曲)とつながっていようとは!
(ちなみに、上記番組の当初からの出演し、ひそかに思いを寄せていた「丸川珠代」アナウンサーが国会議員に転出されたことも衝撃的でした)
女性って見た目では本当にわからないものなのです
いつの世でも、世界各国同じことが繰り返えされるのかもしれません
男性は「魔性の女」惹かれ、生真面目な男ほどその代償はあまりにも大きいことに気づかされるのでした
母のない子のように
1969年の発売ですから、ほとんど覚えていません
この年の紅白の出場歌手に「弘田三枝子」さん「由紀さおり」さんの名前がありました
『時には母のない子のように』『人形の家』『夜明けのスキャット』
後年、これらの歌を聴くと「理由のない不確かな懐かしさ」を感じるのはなぜなのでしょうか
作詞者は劇作家の「寺山修司」さんという方みたいです
ウィキペディアにはたくさんの功績が載せられており、とても偉い方なのがページの多さでわかります
私は、作曲者「田中未知」さん(寺山さんの秘書だった)のシンプルで叙情的な旋律に、原石に秘められた輝きを感じます
作詞:寺山修司 作曲:田中未知 編曲:山屋清
母のない子になったなら
だれにも愛を 話せない
何度読んでも、全体的にわたって意味がつかめません
曲のイメージだけが先行して、深く内容を掘り下げることが苦手な私には、少し難しい内容です
ただ、何となく引っかかるのもがあります
当時も今でさえも、この歌のヒットは「母のない子」にとってとても辛いものではなかったのではないでしょうか
カルメン・マキ
波を音をバックに悲し気なイントロが流れる中、彼女は現れるのでした
この出だしのアレンジは強烈で「悲しみイントロベスト5」に確実にノミネートされるでしょう
どこか「南沙織」さんの面影に近い部分もありますが、辛い影が漂うのは曲調のせいなのかもしれません
不祥事の嫌疑により追放された「Char」に救いの手を差し伸べた彼女です
その後の数少ない映像を見ていると、すぐにロックへと転向するなど、どこか一本筋の通った男気みたいなものを感じてしまいます
そしてふと思い出されるのが、オペラ「カルメン」
彼女を見ていると「カルメン」の影がちらついて仕方ありません
生真面目な私は、「カルメン・マキ」さんの退廃的な雰囲気にどんどん惹かれていくばかりなのでした
美魔女「カルメン」に魅了された「ドン・ホセ」
だれにも愛を 話せない
「カルメン」は、ホセの失意と嫉妬と消えることのない愛の炎に焼かれてしまいます
私の知らない「哀愁の歌謡曲」集
「カルメン・マキ」さん及び「オペラ」双方の魅力を教えられ、世界は広がるばかりなのでした
*あくまでも個人の感想であり、ご本人の生き方・性格等、事実とは一切関係ないことを念のためここに記しておきます
*『時には母のない子のように』のライブ映像は、いまも「Char」さんのオフィシャルサイトで見ることができます
*義理人情も教わります
了
|
佐藤隆の曲 『12番街のキャロル』 カルメンのように色とりどりの音符が舞い踊ります


コメント