キャンディーズ デビューから引退まで 普通の女の子へ… ③

アン・ドゥ・トロワ

 

昭和52年9月21日

 

作詞:喜多條忠 作曲:吉田拓郎

 

当時のことは、記憶も薄れ(40年以上も前)、”ウキペディア”を頼りに回想します

昭和52年年7月21日、彼女たちは突然の解散宣言をします

「今度の9月で解散します」(日比谷野外音楽堂にて)

 

ナベプロも驚いたでしょうが、ファンも相当のショックです(翌日に緊急記者会見するも、説得され解散は半年後に先送りになりました)

先行きが不透明で、まだ誰も分からないような状況の中『アン・ドゥ・トロワ』は発売されます

落ち着いて聞いてなんかおられません(一種の放心状態で、アン・ドゥ・トロワ?、1・2・3?、フランスの踊りの歌か? みたいな…)

 

改めて聴いてみると

 

解散風とともに、盛り上がったラスト2曲に埋もれがちですが

やはり、拓郎さんは凄かった(「やさしい悪魔」のあとの、このおとし方です)(引き出しの量がちがいます)

 

有終の美を飾るのにふさわしい「拓郎の心からのはなむけ」です(実際、拓郎さんがセルフカバーした曲には、「さよならキャンディーズ」の歌詞が入っています)

 

 

人は誰でも 一度だけ すべてを燃やす 夜が来る

 

メロディーは、爽(さわ)やかイケメンそのものです(夢心地の気分にさせてくれます)

しかしこのイケメンメロディーに乗っかている歌詞が、きわどい線を責めてくるのです

「…すべてを燃やす」まではいいんですが

「夜が・・・」

 

思わず、耳をふさぎます

彼女たちに、そんな夜は一生きません!

 

わな

 

昭和52年12月5日

 

作詞:島武実 作曲:穂口雄右

 

われらがミキちゃん、待望のセンターです

そして、穂口雄右先生が復帰します(「夏が来た!」以来の登場です)

 

ミュージシャンとしての「キャンディーズ」

 

ユーチューブに『わな』だけを集めた動画があります(ミキちゃんファンには、宝物です)

全部、見入ってしまいました(1時間41分ありました)

デビュー当時から「アイドル」と言われ続けたキャンディーズ

 

しかしこの曲に、あの素敵な笑顔はありません

「アイドル」という呼び名が消えたことを意味します

それは、ミュージシャンとしての「キャンディーズ」の誕生だったのです(彼女らの成長ぶりに、穂口先生は「ミュージシャンとして扱う」と、その後宣言しています)

 

 

そう あの人は紅茶を入れてもくれる タマネギみてもくれる 腕の中つつんでくる

 

島武実先生は『硝子坂』『ビードロ恋細工』なども書かれた作詞家です

 

 

でも・・・

 

若き女性の心の機微(きび)を見事に表現されます(私には、ほんのうわべしか、理解できないのが残念ですが…)

『わな』の完成度の高さは、キャンディーズがミュージシャンまでに昇華したからだけではありません

 

アレンジの素晴らしさも、特筆すべきものがあるのです

ピアノ・ベースギター・ドラム

くり返し前の間奏(ベースギターの音)から「もう あいつは」の所にかぶせるドラムのリズム

三人の妖艶(ようえん)さとの相乗効果で、とろけてしまうでしょう(大間のマグロの大トロでも降参します)

 

最終作でもある次作『微笑みがえし』で、穂口先生は、三人に初見でのレコーディングを要請します ”ウキペディアより”

 

その期待に見事の答える「キャンディーズ」

伝説の「微笑みがえし」の完成となるのです

 

微笑みがえし

 

昭和53年2月25日

 

作詞:阿木燿子 作曲:穂口雄右

 

事実上のラストソングです(「つばさ・1978/11/21発売」については、キャンディーズ本人たちの意向に反しての発売だったため、割愛します)

これまでの作品を、歌詞にちりばめ、別れを見事に演出します(当時の振り付けが再現されているのも感激です)

 

阿木燿子の偉業

 

阿木燿子さんの仕事が、ただただ輝きます

昭和53年は、山口百恵さんの作品に、本格的の携わっていた時期でもあるのです

『乙女座宮』(2月)を提供しており、モロかぶっており、その後すぐ『プレイバックpart2』(5月)に続きます

 

超人です(バロム・1(ワン)です、バロムクロスです、訳がわかりません)

とにかく、どんな怪物でも一撃で倒すパワーと、繊細な思いやりを感じます

 

愛され続けた、三人と『微笑みがえし』

 

オリコンでは、最初で最後の1位を獲得します

そして、解散(1978/4/4)後もテレビ「ザ・ベストテン」において1位を続けていくのです

この解散コンサートの模様は、3日後に放送され、平均視聴率は32・3%だったといいます ”ウキペディアより”

 

ファンに愛され、関係者に愛され、ファンでない人にも愛され、日本人みんなに愛されての引退でした。

 

P.S.

 

長い時間、動画(わな)を飽きもせず見ていて、気づいたことがあります(2/23放送のザ・ベストテンでの、黒の衣装と三人の表情がとてもいい…ってそんなことではなく)

 

キャンディーズのファンだったかも?

 

レコードをあまり買わない私が、キャンディーズに関しては

LP(2枚組)・「暑中お見舞い申し上げます」・「わな」・「微笑み返し」・「つばさ」

ほとんど持っていたのです(特定の歌手のファンというのではなく、好きな曲がたまたま「山口百恵」さんであり「高田みづえ」さんであり「石野真子」ちゃんであり「キャンディーズ」なのだと、ずっと思っていました)

 

しかし、「電線音頭」や「ドリフ」の出演も含め、ずっと注目し続けていました

間違いなく、「キャンディーズ」に魅せられていたのです

今、そんな自分に気づき、少しだけ誇りに思える気がしています

 

伊藤蘭さん、藤村美樹さん、そして亡くなられた・田中好子

貴重な青春時代を、素敵な歌に捧げていただき、ありがとうございました。

私の中で、あなた達の笑顔は、一生消えることはありません

 

エピソード ”ウキペディアより”

 

中の良い三人は、ツアー中のホテルでも、ツインルームにエクストラ・ベットを入れてもらい、同じ部屋で寝ていたと言います

休日も一緒に過ごすことが多く、引退後も「水谷豊邸(ランちゃんの夫)に集まっていたみたいです

 

見ていたこちらを、とても幸せにしてくれた「キャンディーズ」

その答えが、こんなエピソードにあるのかもしれません。

 

昭和の名曲 研ナオコ 愚図 / 一年草 

80年代永遠のアイドル 伊藤つかさ 現在も『少女人形』でした

 

 

 

 

 

 

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