仲宗根美樹 『川は流れる』  「ありま ひょうえの こうようかくへ♪」も名曲です

『川は流れる』、初めてお聞きする題名です

「仲宗根美樹」、初めてお聞きする名前でした(半世紀以上にわたり西日本在住の私は、「向陽閣」のCMは知っていましたが、この方が歌っていたのですね)

作詞・作曲者のお名前も、全くもって存じ上げません

 

私が生まれる前年(昭和36年)に発売されており、当然といえば当然なのでが、この懐かしい感覚はなんなのでしょうか…

 

川は流れる 1961年(昭和36年)

 

作詞:横井弘 作曲:桜田誠一 コーラス:ヴォーチェ・アンジェリカ

横井弘

不朽の名作『あざみの歌』の作詞者でもある「横井弘」さんは、哀しみを、そしてほんの一筋の希望を抒情的に、そして哀愁をもって綴られていました

 

病葉を 今日も浮かべて

街の谷 川は流れる

 

病葉(わくらば)

①:ツツジ科の常緑低木・高木

②:病気や虫のために変色した葉

③:偶然に出会う

ここでは当然②ですが、この響きに日本語の美しさを感じます

 

”きょうも”に、より深い哀しみが伝わります

 

ささやかな 望み破れて

哀しみに 染まる瞳に

昔の和歌を聞いているように思えたのは、規則正しい五七調による、なせるわざなのでしょうか

日本人としてのDNAが揺さぶられるというか、高揚感と共に大いなる幸せを感じるのでした

 

たそがれの 水のまぶしさ

1番の締めの句となります

場違いな感想ですが、なぜか「横綱相撲」を見ているような、どっしりとした安定感が全体的の歌詞を通じて伝わってきたのでした

 

プロの作詞家として、限りない尊敬の念と共に、圧倒される一文でした

 

桜田誠一

おおらかな時代に沿うように、川がそして時間がゆっくりと流れるがごとく、曲は淡々と進みます

詩に合わせるかのようなこの綺麗な旋律に、心は洗われ落ち着くのでした

 

なお生きる 水をみつめて

嘆くまい あすは明るく

 

最後の低く音を重ねる終わり方、この余韻の残し方に、万葉歌人のような詠み人のイメージが重なるのでした(万葉歌人をほとんど知らない私が言うのもなんですが、あくまでもイメージということで…)

 

『北の漁場』(北島三郎)は有名ですが、『女の駅』(大月みやこ)もかなりいい曲です

「桜田誠一」さんの作品群を改めて聴いています

『望郷酒場』は「千昌夫」さんの代表曲だと勝手に思っています

 

仲宗根美樹

歌の中で ”川は流れる~” のこの部分で少し巻き舌になります

沖縄出身?当時の流行?彼女の歌い方の特徴?

 

その答えはいずれでもない気がしますが、少し衝撃的です

 

深い哀しみ、後顧の(うれ)を素敵な声で表現されています

まるで「仲宗根美樹」さんの(うれ)に沈んだお顔が目に浮かぶようです

 

最初に少しふれました『あざみの歌』を彼女もレコーディングされていました

 

いとしき花よ 汝(な)はあざみ

(中略)

かおれよ せめて わが胸に   (作詞・横井弘)

 

話は大きくそれ、「美樹」という名の女性に憧れていた時期がありました

容姿はヨーロピアン風?でしたが、心は純和風なそんな人だったのです

 

わが胸に、彼女のちょっとしたしぐさがほんのりと香ってきたのでした

「仲宗根美樹」さんが歌う、詩人「横井弘」さんの作品を聞いていると、ふと昔の香りが・・・

 

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P.S.

わくらば(病葉)

特に夏の青葉の中にまじって、赤や黄色に色づいている葉を指すようで、夏の季語でもあるようです

 

水に浮かぶ枯葉に 目を向けると

丁度今の私 同じようにみえた

病葉ではないですが、思い出されるのは名曲『水鏡』(鈴木一平)です

 

青葉に交じり、虫にかじられ黄色に変色した葉っぱ

それはちょうど今の私・・・ではありませんが、ゆらゆらと川の流れに身を任せて生きているのは、やはり同じかもしれません

 

【わくらばや 大地に何の 病ある】 (高浜虚子)
俳句は伝統的な五七五調で詠まれるべきであると唱えた「虚子」らしい作品です
現在の大地には、「コロナウイルス」「政治不信」いわれなき「誹謗中傷」・・・
「病」だらけです
俳壇に君臨していた巨匠は、この地のあらゆる問題を当時より予想していたのかもしれません

 

【わくらばも 夢おもわじ コロナ 渦な】

 

返歌としても、川柳とみてみても、かなり残念な出来なのは間違いないでしょう。

 

恋あざみ 歌手・勝彩也 森進一さんにも負けていません

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