中山千夏 『あなたの心に』 じゃりン子チエちゃんとの共通点が見つかりません

「中山千夏」さんは1948年、熊本県山鹿市に生まれています

想像だけで申し訳ありませんが、決して都会派といえぬ場所、しかも戦後の混乱がまだ収まらない状況です

このような時代に、「千夏」と名付けたご両親の慧眼(けいがん)に感服いたします

 

のちの彼女の活躍も、育ったご家庭の素晴らしい先進性が含まれていたことが影響しているのかもしれません

 

なんだかよくわからない、わが町では絶対に見かけないような、変わったお姉さま・・・

 

しかしながらマルチタレント、才女などと呼ばれていた「中山千夏」さんの歌声は、7歳になったばかりの私の記憶にかすかに残り、しっかり響いていたのでした

 

”それはひみつ ひみつ ひみつ…”(『ひみつのアッコちゃん』より)や「アタックNo.1 」の”苦しくったって~…”の懐かしいフレーズと何故か一緒に・・・

 

あなたの心に 1969年(昭和44年)

 

作詞:中山千夏 作曲:都倉俊一 編曲:大柿隆

 

彼女と同い年の「都倉俊一」さんと共に、デビュー曲・デビュー作品となります

21歳の若き二人は、『あなたの心に』そして日本人の心に夢を託すのでした

 

あなたの 心に があるなら

そして それが 春の風なら

改めてじっくりと聞いてみると、紛(まご)うことなき「プロ歌手」でした

マルチタレントと呼ばれた彼女ですが、「中山千夏」さんの歌唱力の高さに驚かされます

 

私 一人で吹かれて みたいな

いつまでも いつまでも

はち切れそうに・伸びやかに飛び立つ感じを、譜面にゆだねながら表現されます

淡い恋ゆえの独占欲が少しのぞいても、あくまでもさわやかさが充満し、嫌味は一切ありません

 

動画では、白くおしゃれなイスとテーブルに囲まれながら、彼女はゆっくりと歩きます

衣装は淡い黄色のワンピース

ウエストラインが高く、一周どころか2周以上まわって、今見てもとても新しいファッションに感じます

 

時代の一歩も二歩も先を見据える人の感性は、すべてにおいて違います

 

あなたの 心に があるなら

「風」の次は「空」です

そんな彼のもとに、一人でのぼってみたい・・・

 

『まちぶせ』に代表されるような、昭和の歌に対する「ストーカー」的バッシングはよく耳にします

確かに、たばこやお酒に関する悪しき習慣も多々ありましたが、歌に関しては別問題

 

この一途な思い、こんな少女的感覚がいじらしく、それをリアルに触れることができた時代です

それは、とても貴重でかけがえのない経験だった気がしてなりません

 

あなたの 心に 海があるなら

彼女はなんていうのでしょう

皆さんお分かりになりますか?

 

正解はCMの後で・・・

近年この手法がだんだんどぎつくなってきているテレビ業界(やっとCMあけたら、巻き戻し映像…)

なんだか馬鹿にされているみたいで、とてもいやな気分になります

 

お待たせしました

そして それが 涙の海なら

私 ひとりでおよいで みたいな  いつまでも いつまでも

深いです

 

海が深いという話ではありません

楽しいことや辛いこともずっと共有して生きていきたい(あくまでも勝手な解釈です)

 

話は少しそれて、「めざましテレビ」を何とはなしにチラ見しながら書いています

TikTok(ティックトック)」のあの押し出しの強さは、これからの時代大切なことかもしれません(私はできれば見たくありませんが…)

 

最先端の感覚とこのポエム感のバランス

 

当時の最先端ファッション・少女の内面・昭和の古き習慣や大切で貴重だった時間…

「中山千夏」さんは、いろんな事をたくさん教えてくださいました

 

そしてこの歌は、少女的なポエムだけでは終わりません

思いを寄せる「あなた」は彼女の深い気持ちを知っているのか知らないのか・・・

いつも笑っているだけなのです

 

最後にこう結ばれます

 

そして 私を 抱きしめるだけ・・・

 

「だけ」のこの一言に、少女の切ない思いと、彼女の「これからの生き方」を暗示しているように思えてなりません。

 

P.S.

 

じゃりン子チエ(声優:中山千夏)

 

タイトルの「じゃり」とは子供を意味する俗語で、さらに「子」が付くと特に女の子を指す意味となる (ウィキペディアより)

言わずと知れた、関西人ではない私でも大好きな漫画です(ほとんどテレビアニメより)

 

小学5年の「チエちゃん」はホルモン屋を営みます

働き者のチエちゃん、店の前の掃除をしながら鼻歌を歌います(第1話より)

 

花も~嵐も~ 踏~み たおし~~

のっけから、チエちゃんワールド全開です

 

お客さんのさばきは完璧(お酒の銘柄は「ばくだん」、怪しげです)

飲みすぎた酔っぱらい客のオヤジの頭を棒で殴り、怒りもせずにふらふらと帰るその後ろ姿に、「また来てや~」と満面の笑みでお見送りするのでした

 

【テツ】:チエちゃんの親(声優:西川のりお)

ばくち打ちのテツは、いつもお金がなく「ヤクザ脅して金巻き上げたろかな」と真剣に考え、キチンと有言実行します(ヤクザも恐れるほどの、ブラックリスト入りしてます)

 

【小鉄】: 飼い猫(声:永井一郎 /『サザエさん』の磯野波平をはじめ、アニメ創成期より数々の作品に出演)

喧嘩はめっぽう強く、だれよりもチエちゃんを愛しているにもかかわらず、結構不遇な扱いを受けます

私は、そんな小鉄がいとおしくてなりません

 

喧嘩早くて短気な《おバァはん》と体と心臓が少し弱い《おジィ》(養子)

チエちゃん(孫)に、「テツ」の育て方を問いただされますが、うまくごまかします(いつも強気の祖母も、この時ばかりは困惑顔です)

 

ある日おジィは、親を「テツ」と呼び捨てにすることをじんわりたしなめます

 

チエちゃん:「お父はんと思うからテツゆうねん、近所のもんはクズテツゆうとる!」

おジィ  :「キッツイなぁ」(すかさずツッコみます)

 

チエちゃんの悪口を言うことがいわゆる「生きがい」の《マサル》(悪口ノートに書き留めている)

大の仲良し《ヒラメ》ちゃん(確かに、結構目が離れている)

大勢のキャラの立った面々の声に、タレントを起用したのも素晴らしいの一言です

 

それにしても、現在の「コンプライアンス」という概念など一切見向きもせず、根底から破壊されているこの内容

見ていて、すがすがしささえ感じてくるのは、郷愁のせいだけではない気がします

 

久しぶりにこのオープニング曲聞いています

ウチのカバンに おひさん ひとつ

あしたのぶんの おひさん ひとつ

雨がふっても またあした  (じゃりン子チエopテーマ「バケツのおひさんつかまえた」より)

 

「中山千夏」さんの透き通った声が、あの頃の童心に天高く響き続けるのでした

 

” あなたの~ 心に~ ”

どんな昭和が残っていますか・・・

 

 

大ちゃん数え歌 昭和45年(いなかっぺ大将) / 天童よしみ 珍島物語

 

 

 

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