石井聖子 『この・・・駅で』 バラードを超えた、たぐいまれなる抒情歌

母親は「ラテンの女王」の異名を持つ歌手で女優の「坂本スミ子」さん

しかし音楽は母とは対照的です

切々と心情を歌い上げるさまは、「恋愛」などという言葉から遠ざかって40年たつ私でさえ胸が締め付けられました

『この・・・駅で』 2011年

 

作詞:大津あきら、作曲:浜圭介、編曲:若草恵

 

「大津あきら」の世界を抒情的に

曲の良さもさることながら、「石井聖子」さんの歌い方に心が締め付けられるほどの感動を覚えます

この年になると、平成23年発売と言えばつい最近です

 

朝から晩まで、昭和の名曲・昭和の郷愁にどっぷりとはまっている私にとって平成の歌はほぼ無縁でした

「王」さんの一本足打法と「篠塚」さんの華麗な守備と「福本」さんの足の速さを懐かしく見ていたら、「大谷翔平」さんが突如として現れたようなものです

たとえがかなり古く分かりにくいですが、昭和人にとっては『この…駅で』を聞いた時はそんな衝撃的な感じだったのです

 

たそがれの 人並を 眺めながら

混み合う 駅であなたを待ってた

「石井聖子」さんは、気持を抑えて切々と心情を歌い始めます

編曲家の「若草恵」さんは、いつも素敵なアレンジを聞かせてくれますが、今回に限り歌い手を前面に立てる、一歩も二歩も引いた演出となっています

私ができることはここまで、あとはあなたが「しっかり頑張るのよ」と・・・

 

急ぎ足で あなたが 駆け寄るたびに

胸が 震えたの

ここの「あなた」は先ほどとは全然違います

愛があふれんばかりにこもった「あなた」なのです

 

そして、早くもこの前半に第一のクライマックスは訪れます

”駆け寄るたびに”

ここで彼女は、最初で最後の笑顔を見せてくれます

この部分を聞いた時、私には少し伏し目がちにはにかんだ彼女の微笑みがはっきりと見えました

歌うことそれだけで、ここまで鮮明な映像を再現させる歌手を私は他に知りません

 

一緒に 暮らそうって 抱き寄せた夜さえ

遠い 幸せに なるなんて

ここで初めて、今までの幸せだった日々を思い返していることを悟ります

 

”…さえ遠い幸せになるなんて”

若くしてこの世を去った「大津あきら」さんは、病床でこの歌詞を書き上げました

 

あなたで なくちゃ 愛せない

他の 人には 飛び込めない

”愛せな~い~~” ”飛び込めな~い~~~”

このビブラートは永遠に聞いていたいと思います

 

今でも 変わらない 私を

そっと知らせ たいの この駅で

”そっと知らせ たいの” そして2番の ”うずく  まりそうよ”

言葉の途中のこの行間が、とてつもなく抒情的なのです

背中ですべてを語る「高倉健」さんです(なんかちょっとたとえが違う気もします)

 

ところどころのブレス音にさえ、とても魅力的で尚且つ胸が締め付けられます

この作品は、切なさや哀愁を表現した「完全試合」と言えるでしょう

 

そしてサビの繰り返しでは

あなたで なくちゃ 愛せない

この ”なくちゃ”のところに、感情の高ぶりそして微妙な震えを感じるのです

強めのブレス音も気のせいか激しくなってきているようで、クライマックスを飾るにふさわしいラストだと思います

 

編曲:若草恵さんのことに少し触れましたが、今気づきました

「石井聖子」さんの歌に集中するあまり、ほとんど演奏の音を聞いていませんでした

申し訳ございません

 

作曲者「浜圭介」

このブログでも、たくさんの作品を取り上げさせていただいている「浜圭介」さん

演歌の中でも演歌っぽくない作品も多く、とても好きな作曲家です

 

そして『この…駅で』

ジャンルはともあれ、バラード界に名を残してほしい名曲です

 

演歌王道『そして神戸』を作曲したのが同じ人とは到底思えません

「プロ野球」と「将棋の名人」を兼業しているぐらいの偉業だと思います

 

「石井聖子」

『When a woman loves a man』~女が男を愛するとき~

今このアルバムを聞いています

男性歌手の名バーラードを素敵にカバーされています

 

現在は歌手を引退され、事業をされているようです

もう、彼女しか歌ええない、唯一無二の抒情歌が聞けないのが残念でなりません

 

我らが名曲は永久に不滅です

今後とも御社の発展をお祈り申し上げます

 

そして、たくさんの感動をありがとうございました

『この…歌で』

 

 

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