遠い世界に(昭和44年) AMADORI(あまどり) 赤い風船にのって…

昭和44年(1969年)、「五つの赤い風船」がB面から入れ替えて再発売されていました

その後たくさんの歌手たちがカバーしています(その数、20組以上です)

そんな中の一人は聞いたこともない名前でしたが、その歌声は心の響きました

 

「AMADORI」

まるで、空想上の鳥、【雨鳥(アマドリ)】がピッタリなネーミングです

 

AMADORIは、公式サイトによると、アマツバメの古称で、『「雨の中を飛ぶ鳥のイメージ」で、切なく悲しくも、力強い存在であり続けるという意味を込めて自ら』命名したといいます。     (ウィキペディア)

 

ソロシンガーとしてアルバム『光~大切にするべきはその手~』にてデビュー(2005年)しており、その中に収録されていました

 

ある意味、ベールに包まれた彼女による『遠い世界に』

数日前に偶然、聴く機会を得ました

 

自宅待機中の私のすさんだ心の中に、まるで透きとおる岩清水がしみわたるように、潤いを与えてくださったのでした(「自宅待機」及び「すさんだ」については、少しオーバーな表現となっています)

 

遠い世界に 2005年

 

作詞・作曲:西岡たかし

 

遠い世界に 旅に出ようか それとも赤い 風船に乗って

雲の 上を 歩いて みようか

 

「AMADIRI」さんの声はとても切なく、それでいて、なぜかとても癒(いや)されるのです

この素敵な歌詞も、影響しているかもしれません

 

 

太陽の光で 虹を作った お空の風を もらってかえって

暗い霧を 吹きとばしたい

 

60年代後半になると、フォークソングにも反体制的なメッセージが込められていた時期があったようです

そのあたりの事情はよく分からないので、ここは文字通りに受け止めたいと思います

 

”お空の風をもらってかえって”

表現が優しすぎて心打たれます(「いくらでももらっていってください」と応援したくなります)

 

 

力あわせて 生きることさえ いまではみんな 忘れてしまった

 

ふと、小学生の運動会で、ピラミッドをしたことを思い出しました(私はチビだったのでいつも一番上でした、それが何故か誇らしかったです)(そういえば、騎馬戦もいつも上、昔は相手に突進し、乗っている人を落とせば勝ち、結構危険で盛り上がったものです)

 

話はそれましたが、「力あわせる」こんな時代だからこそ大切な言葉かもしれません

 

 

だけど 僕たち 若者がいる

 

もはや子供ではなく、かといっていまだ大人ではない青年

わこうど・若衆(わかいしゅ)言い方は違えど、いつの時代も「若者」は宝です

時折々に若い人たちがこの『遠い世界に』を歌い継いでくれることに、安心感さえを覚えるのです

 

雲に かくれた 小さな 星は

これが 日本だ 私の 国だ

 

愛国心のとても薄い私でさえ、この歌詞を聞くとジーンときます

今は、こんな日本だが「若者よ、頑張ってくれ!」と、身勝手に調子のいい事を思ってしまいます

 

 

一つの 道を 力の かぎり

明日の 世界を 探しに 行こう

 

現代では、少し暑苦しくウザいように感じる方も多いかもしれません

けれども「AMADIRI」さんの歌い方を聴いていると、なぜだか素直になれる自分がいます

 

まさに、”切なく悲しくも、力強い存在であり続ける” 作品となったのでした。

 

P.S.

 

作詞・作曲された「西岡たかし」さんは、「五つの赤い風船」のリーダーでもありました

「藤原秀子」さんとの混声ハーモニーは、高く評価されています

オリジナル「遠い世界に」で彼は、みずから「オートハープ」を演奏されました

 

オートハープ

 

ハープの一種かと思いきや違いました

(ハープは大きくわけて3種類あるようで、オーケストラなどで見られる「グランドハープ」、南米の「アルパ」、そして「アイリッシュハープ」(小型)です)

 

オートハープは一連のコードバーを持つ弦楽器である。コードバーは、押し下げられたときに望まれた和音を構成する弦以外をミュートする  (ウィキペディア)

 

よく分かりませんが、押すことにより一定の弦を沈ませ音が出ない状態にし、和音を作るみたいな感じでしょうか

 

フォークグループに詳しくない私は、少しづつ分かりかけてきました

 

①「五つの赤い風船」「赤い鳥」は全くの別物だということ

 

②「赤い鳥」からある人達は「紙ふうせん」へ、ある人達たちは「ハイ・ファイ・セット」に

 

③「紙ふうせん」と「ダ・カーポ」も別グループです(こちらは誰でもご存じでしょうが、私はたまにヒット曲がこんがらがります)

『冬が来る前に』(1977年)/ 紙ふうせん

『結婚するって本当ですか』(1974年)/ ダ・カーポ

どちらも大好きな歌であり、昭和の名曲です

 

➃ 二グループとも結成後には、めでたく結婚されておられます

演奏記号で「曲の最初に戻る」を意味する「ダ・カーポ」

 

「いつまでも初心を忘れずに」という名前の由来通り、両グループとも、いつまでも仲良く活動されているようで、心温まります(妻と職場がずっと一緒という同じ境遇で、喧嘩ばかりしているわが身としましては、尊敬するとともに羨ましい限りでございます)

 

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