『走れコウタロー』で有名な「山本コウタロウ」さん
1960年代後半から1970年代にかけて立て続けにヒット作の作詞を手掛けた歌謡界の神様「山上 路夫」さん(1962年生まれの私にとって、この頃の作品は、まさに神からの授かりものなのです)
この『岬めぐり』という作品にどれだけの人が癒(いや)され、勇気づけられたことでしょう
牧歌的な曲調に、広がりある景色を織り交ぜながら、深い悲しみと明日への希望が伝えられている気がするのです
彼らは、あの昭和という時代に、追いつき・追い越し・ひっこぬいて行ったのかもしれません
岬めぐり 1974年(昭和49年)
作曲: 山本厚太郎 作詞: 山上路夫 編曲: 瀬尾一三
あなた がいつか 話し てくれた
岬を 僕は たずねて 来た
バスに揺られているように、ゆっくりと心地よいメロディーラインが走りぬけていくようです
山本コウタロウ(厚太郎)さんご本人の作曲とは知り、ますますこの歌が好きになりました
岬 めぐりの バスは 走る
「電車」と「バス」の旅、どちらが好きかと尋ねられれば…
少し悩みますが、窓の外の景色がより鮮やかに見える分だけ、バスの魅力に傾きます
(少しマニアックな話になりますが、ダブルクラッチを多用しているにもかかわらず、たまに響く変速ギアのかじり音が結構好きでした)
歌の世界では『池上線』『井の頭線』『私鉄沿線』『駅』『この‥駅で』(石井聖子)・・・
電車関連は名曲ぞろいです
しかしながらバス関連では『東京のバスガール』(古くて実はよく知りません)ぐらいしか思い出せないので、少し分が悪そうです
あ!今思い出しました
『バスストップ』
昭和の名曲では外せません、「平浩二」さんどうも御免なさい
そうそう、『グッドラック・アンド・グッドバイ』(このブログにも「岡崎友紀バージョン」を書いていました)
ラストの2行は歌詞といい曲調といい、ユーミンの最高傑作でしょう(勝手に思っています)
意外とバスも健闘しており、ほっとしたところで『岬めぐり』に戻ります
なんとなくこの歌は、主人公「僕」が彼女の思い出を胸に「失恋一人旅」をしているのかな? ぐらいにイメージしていました
くだける波の あのはげしさで
あなたを もっと 愛したかった
しかし、この2番の歌詞を聞いたとき…
”愛したかった”・・・
「愛せばよかった」ではなかったのです
彼女は、もう二度と愛することのできない、帰らぬ人となってしまったことに気づくのでした(たぶんですが…)
悲しみ 深く 胸に 沈めたら
この旅 終えて 街に 帰ろう
イントロと間奏で聞いた「リコーダー」のさみしげな演奏が再び流れてきます
気のせいか、哀愁を帯びたリコーダー音色が幾分薄れ、ほんの少しだけ明るい響きに感じられました
「山本コウタロウ」さんの人徳なのか、それとも旋律のなせる業なのか分かりません
この歌には「もう少しだけ頑張ってみよう」と思わせる何かが、そっと背中を押してくれそうな何かがあると、信じてやまない自分がいるのでした。
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石井聖子 『この・・・駅で』 バラードを超えた、たぐいまれなる抒情歌
P.S.
『走れコウタロー』(ソルティー・シュガー)
「ウィークエンド」の命名の由来を考えながら、オリジナルメンバー「森 一美」さん「板垣秀雄」さんとの映像を探しましたが、見当たりません
仕方がないので(失礼な表現でした)、久しぶりに「走れコウタロー」(ソルティー・シュガー)の曲を聞いてみました
中でも、超早口のこの長セリフがとても秀逸なのです
本日の第4レース、本命はホタルノヒカリ、
穴馬はアッと驚く大三元…中略
先頭は予想どおりホタルノヒカリ。
さらに各馬一団となって、タメゴロー、ヒカルゲンジ、リンシャンカイホー、
メンタンピンドライチ、コイコイ、ソルティーシュガー、オッペケペ、
コウタローとつづいております。中略
コウタローが追いつくか、ホタルノヒカリが逃げきるか、
コウタローかホタルノヒカリ、
ホタルノヒカリかマドノユキ、あけてぞけさは別れゆく~。 (作詞・作曲:池田 謙吉)
全文が載(の)せれないのが残念ですが、もうセンスの塊(かたま)りとしか思えません
三世代への引継ぎ
優れた文章がいつまでも読み継がれていくように、名曲も各世代へ歌い継がれていました
それはまるで、我が親から私へ、私から子供へと受け継がれていった、我が○○家の貧乏渦での浪費ぐせのように・・・
長男も相当ですが、次男に至っては学生の分際で中古車を買っては廃車の繰り返しです
(池に落とすわ、土手下にひっくり返るわの、現在もぼろ車2台持ち)(トホホな奴です)
長男の部屋中のプラモの山(ガンプラ大型ショーケース・塗装キット一式を含みます)など可愛いものに思えます
『走れウマ娘』という曲がリメイク版としてあることを初めて知りました
ユーチューブで見つけた素敵なコメントを勝手に紹介させていただきます
『走れコウタロー』1970年発売、1971年にオリコン1位で広く認知される
『走れマキバオー』1996年発売、同年にアニメ放映開始で広く認知される
『走れウマ娘』2018年発売、2021年にソシャゲ配信開始で広く認知される
約25年周期で愛されてるのが感慨深い (YouTubeコメントより)
元歌のアニメ「みどりのマキバオー」はご存じでも、そのまた原曲があったことに、多くの若い人たちが驚いておられます
私の驚きとは真逆です
地元・岡山放送局から流れていた「みどりのマキバオー」は、学業に挫折し、定職に一度も就いたことがなく、その日暮らしの実家生活をしていた頃の、まさに忘れられない潤いの番組でした(実はほとんど忘れていましたが、ライバル「カスケード」の名を懐かしく思い起こしています)
この後に、またこの歌がリメイクされていたとは…
『走れウマ娘』がどんなものなのかまったく分かりませんが、再び、みたび、昭和の名曲・名セリフが脚光を浴びたことに、喜びもひとしおなのでした
走れ走れ走れ走れ走れ コウタロー
追いつけ 追いこせ 引っこぬけ
その後「山本コウタロウ」さんは、大学で教鞭に立ち、定年後は名誉教授に就任されました
芸能界を追い越して、引っこ抜いて、走り抜けて行かれたのかもしれません
また気が向きましたら、競馬めぐり、ソシャゲめぐり、そして歌謡界を再びめぐって欲しいものです。(ソシャゲの意味がいまいち分からないけれど…)
了
「北の国から」(さだまさし) 「想い出づくり」(ザンフィル) 歌詞?が最高!
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