チェリッシュ 『ひまわりの小径』 サンバを踊るてんとう虫は現れなかった  

5人グループとしてスタートした「チェリッシュ」が、デュオになってリリースした最初のシングル(ウィキペディアより)だったようです

この頃の歌謡界については、まだまだ知らないことが多く「チェリッシュ」といえば、「悦ちゃんが可愛く歌い、ギターを持った男の人がちょっとハモル」パターンが当たり前と思っていました

 

なるほど、だから『なのにあなたは京都へゆくの』はボーカルのみなのですね

とても素敵な曲だけど、ハモリがないとチェリッシュらしくなく、不思議に感じていました

この作品がデビュー曲で、当初は4人組だったところへ「松井悦子」(現・松崎悦子)さんがボーカリストとして合流されたみたいです

 

男4人の中に女性がひとり入ってくると・・・

いやいや、「チェリッシュ」の爽(さわ)やかなお二人に、そんなドロドロしたものなどあろうはずがありません

 

何の根拠もない、ただのオヤジの邪推など無視していただき、この『ひまわりの小径』です

せつない詩の内容にもかかわらずとても癒され、幸福感さえ感じてしまう所に「チェリッシュ」の偉大さを 感じます

 

ひまわりの小径(こみち) 昭和47年(1972年)

 

作詞:林春生 作曲・編曲:筒美京平

 

 

あなたにとっては 突然でしょう

ひまわりの 咲いている 径で出逢ったことが

 

あなたにとっては偶然の出逢い、でも私はどうしても、もう一度あなたに・・・

「そんな思いを言外に含ませていたのかぁ」「当時はなぁ~んにも思わず聞いていたなぁ」

そして、いろんな想いが巡ります

 

「悦ちゃんの”とっては”の歌い方は、何度聞いてもかわいいなぁ」

 

「ひまわりの小径どころか、ひまわり自体も以前ほど見なくなったなぁ」

 

「夏休みの観察日記、あれはヒマワリだったような、へちまも育てたような・・・」(確か最後はタワシとして使えたりしたような…)

 

伊藤咲子ちゃんの『ひまわり娘』もいい曲だったなぁ」(歌がめっちゃうまいし、ファン(隠れ)だったし…)

 

「そういえば、悦ちゃんが歌う時の口元、「桜田淳子」ちゃんに少し似ていたなぁ」

 

など、毎日が休日のようなオジサンは、あらやこれやぼんやりと考えてしまいます

 

 

恋は 風船みたい だから はなさないでね

風に 吹かれ 飛んで行くわ

 

テンポの良い曲調とともに、彼女の突き抜けるような高音の伸びに、やっと我に帰ります

 

ギターを持った男の人松崎好孝さん)綺麗なハーモニーが加わり、一気に引き込まれるのでした(そうそう、そんな名前でした。優しい目をしたちょっと面白い人だったような…)

 

 

たちどまる 二人には 交わす 言葉もなくて

恋は いつも 消えて行くの

 

笑顔が素敵な「悦ちゃん」には少し似合わない気もしますが、私はこの歌を愛してやみません

 

「チェリッシュ」の楽曲は基本的にはハッピーエンドです(詳しくは無いので決めつけてはいけませんが、何となくそんなイメージのデュオなのです)(実際ご結婚されましたし…)(ずっと幸せそうだし…)

 

『若草の髪飾り』(作詞・阿久悠  / 1973年)では「ひばり」が普段着のウエディングドレスを、のどかに讃(たた)えます

『避暑地の恋』(作詞・林春生 / 1973年)では、愛を誓った軽井沢の朝もやに、「鳥の声」が聞こえてきます

『てんとう虫のサンバ』(作詞・さいとう大三  / 1973年)では、「虫たち」にはやし立てられ、二人はくちづけします(てんとう虫は、赤・青・黄色の衣装でサンバまで踊ります)

 

これぞ「チェリッシュ」の世界感なのかもしれません

 

しかし私の選曲は『ひまわりの小径』

 

あなたは いつか 忘れるでしょう

ひまわりの咲いている 径で出逢ったことを

 

失った恋の切なさ、叶わぬ愛のゆくえを描いた作品にばかり心惹かれてしまいます

もてない男の宿命による選曲なのか、それとも人の不幸を望む深層心理の表れなのか・・・

 

いずれにしても『ひまわりの小径』は名曲にして、私にはなくてはならない「竹馬の友」なのでした。

 

P.S.

 

向日葵(ひまわり)

 

今日も朝から外は雨です

いつやむともしれないこの長雨もいずれ終りが来ます

今、辛い恋をしているあなた、外は少しだけ薄明かりが見えてきました

 

梅雨が明ける頃には、小さなひまわりの枝も夏に向けぐんぐん伸びていくのでしょう

そして大輪を咲かせた向日葵、文字通り真夏の太陽を追いかけ続ける花・・・と思っていましたが、どうやらそうでもないみたいです

 

和名の由来は、太陽の動きにつれてその方向を追うように花が回るといわれたことから。ただしこの動きは生長に伴うものであるため、実際に太陽を追って動くのは生長が盛んな若い時期だけである (ウィキペディア)

(「葵」という漢字には、「四方に向いて花が開く、開いて回る野菜」という意味があるそうです)

 

人も若い時期には、まっしぐらに「あなた」を追いかけることもあるでしょう

一日中ずっと見つめていたいと思ったこともあるかもしれません(成長期の向日葵が東から西へと向きを変えるように)

 

想いは遂げられず、立ち直ることなど一生無理だと考えたとしても不思議ではありません

 

太陽をいつまでも追いかけるのではなく、大きく成長した向日葵のようにずっと動かず、未来の明日に向けて顔を上げ続けることができたなら・・・(すぐには自信を取り戻すことは出来なくとも、せめて…)

 

「松崎悦子」

「ひまわり」(向日葵)のように、太陽の日差しを一身に浴びて、幾久しくお幸せにお過ごしください。

 

「ご主人様」(松崎好孝様)

「悦ちゃん」などと馴れ馴れしくお呼びして申し訳ありませんでした

その代わり簡単なお願いをほんの少しだけ

 

「ひまわり」のように明るく包み込み、「鳥のように」愛をさえずり、「てんとう虫」のようにおどけながら、しっかりと守ってあげてください。

 

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