1978年に公開された映画『野性の証明』の主題歌として使われました
「ズー・ニー・ヴー」のボーカルとして『白いサンゴ礁』のヒットから10年、ソロ歌手としての「町田義人」さんは再び私たちの前に帰ってこられたのです
戦士の休息 昭和53年(1978年)
作詞:山川啓介、作曲:大野雄二、編曲:大野雄二
作詞家「山川啓介」さんはあの『時間よとまれ』の訳詞(作詞)も同時期に手掛けられていました
歌謡曲や演歌の道をずっと歩んできた私には、この作品はあまりにも敷居が高く感じられます
ありがとう ぬくもろを ありがとう 愛を
かわりに おれの命を 置いてゆけたなら
これを書く前に、映画「野生の証明」を借りてきて観直してみました
なので、どうしてもあの「高倉健」さんの表情が浮かんでしまいます
ついついラストシーンが蘇ってしまうのでした
しかし「夜のヒットスタジオ」映像を初めて見て、「町田義人」という一人のアーティストに引き込まれていきます
そこに映っていたのは、紛(まぎ)れもない「昭和のサムライ」が、生き様を歌うという姿にかえて生き返っていたのです
男は 誰もみな 無口な兵士
歌詞もカッコよければ、歌い手もサムライだし、ここの音楽も最高にしぶく響かせてくれるのです
「憧れ」などとよく口にしますが、そんな風に思うだけでも恐れ多く、気が引けます
自分など、言い訳ばかりの人生を送ってきた「敵前逃亡兵」のような者です
心に軽く突き刺さるどころか、えぐられっぱなしです
笑って 死ねる人生 それさえ あればいい
あなたは「坂本龍馬」様の生き写しでしょうか
もうひれ伏すしかありません
この世を 去る時きっと その名前 呼ぶだろう
人は、どんなに厳しい人生を歩もうと、「愛」なくしては生きれません
何の縁か分かりませんが、お互いに死ぬ前に「名前」を呼び合えるような夫婦でありたいものです。
P.S.
本文でも少しふれましたが、「町田義人」さんの生歌は強烈で『戦士の休息』は彼にしか歌えない歌なのだと感じていました
すべてにおいて、基本的スペックが違いすぎると思わせるような、神々(こうごう)しい感じを受けたのでした
薬師丸ひろ子
映画「野生の証明」デビューされたのが13歳
彼女の独特な目力が印象に残り、「角川春樹」氏により見い出されました
その後のご活躍は皆さんご存じのとおりです
貴重な原石だけが許された輝き、そして底知れない透明感で『セーラー服と機関銃』を歌う姿が今でも思いおこされます
2016年の春日大社コンサート、2018年コンサート(~歌がくれた出会い~)で披露した『戦士の休息』
あの時のままの凛(りん)とした「輝き」がそこにはありました
日本のサムライは、男性に限ったことだけではなかったようです。
了
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