昭和の名ドラマ そしてその音楽 「倉本聰&坂田晃一」

昨日、悲別で(きのう、かなしべつで) 1984年(昭和59年)

 

夢を追いかけて東京に出た若者と、故郷に残って地元で働く若者の心の交流を描いたストーリー。物語の舞台は、東京、北海道・悲別町(上砂川町がモデルの架空の町)。天宮良の主演デビュー作である   (ウィキペディアより)

 

倉本聰 脚本

全体を通して感じたことは「罪悪感」でした

 

主人公(雨宮良)が、田舎へ残した母への得も言われぬ憤怒と罪悪感

母親(五月みどり)の、正直に生きたいがための罪悪感

友情と恋のはざまでの罪悪感

ダンスパートナー(石田えり)同士が相手を思いやるゆえの、愛が織りなす罪悪感

社会的な倫理への罪悪感も絡めながら、秀逸なストーリーが展開されているのでした

 

【脇を固める俳優陣】

「五月みどり」「布施博」「斉藤慶子」「村田香織」(ダンサーでもある)・・・

 

「大滝秀治」さんのニヒルでひょうひょうとした演技、そして「千秋実」さんの泣きのシーンは心打たれます

 

『前略おふくろ様』『北の国から』など多くのヒット作を生み出した「倉本聰」さんです

”映像や音楽(BGM)まで想定した脚本を書く”という彼は、昭和の名ドラマには欠かせない存在なのでした

 

プロデューサーたちに小説を読み込む能力がなくなり、マンガならばという発想になっている。幼稚な制作者が幼稚なドラマを作っている

現代のドラマについての批評です、昭和人にはなんとも小気味いいものでした

 

【第9話】 (自分にとっては神回)

当初の約束通り二人一緒じゃないと絶対ダメ、自分だけ誘われても(新人ダイサーによる主役)断ると言い切る「雨宮良」(りゅう)

 

りゅうちゃん:「じゃ、もしゆかりちゃんが一人で受かったら、約束破って一人でもやるか?」

少し考えた後、彼女はこう切り返します

ゆかりちゃん:「じゃあもしそうなったら、りゅうちゃんどうする?」「自分のことなんか気にせずに、一人でもチャンスをつかめって言わない?」

 

(ここの間がとてもいいんです)

言い返そうとするりゅうちゃん:「ゆかり…」

彼女は、ほぼ同時に「ねぇ~え」と強くかぶせ、「私、思うの…」とこの後淡々と説得します

 

昭和のドラマはたまりません

そこに、至極の「音楽」が加わるのです

 

坂田晃一 音楽

彼のたぐいまれなる旋律、音楽性のすばらしさについては誰も異存はありません

場面場面に深みを与えるBGMに酔いしれる間もなく、さらに

 

この選曲がしびれます

「つのだひろ」さんの『メリージェーン』

潮騒/[インストゥルメンタル]』(五輪真弓)

各話に似合いの曲が選ばれているのです

 

特に「五輪真弓」さんの作品が多用されています(ファンである私は悶絶します)

しかし、いくら検索しても題名が出てきません

”あざやかな青が…”の歌は聞き覚えがありますが題名不明

 

そして、【9話】に出てくるこの歌

あなたと暮らした部屋を 私も出ていく明日

始めからやり直すわ 思いでさえ捨てて

別れはいつも出会いを招く たとえどんなに傷ついても

今この私に残されたのは あなたを許すことだけ (多分、五輪真弓作詞作曲)

おきて破りの、2番の歌詞全部のせです

 

だって、この歌が好きすぎて、調べても調べても何も分からな過ぎて、そしてこのドラマにぴったり過ぎて・・・

 

そんな挿入歌をはさみながら、「坂田晃一」さんの魔法の旋律はセリフの行間に溶け込んでいくのです

彼のBGM音楽は、見ている者の心にささりながら、物語を紡ぎ、与えられた役をきっちりと演じ切るのでした

 

ドラマのラストでいつも流れる『22歳の別れ』

完全に泣かせに来ています

とても貴重なシンプルアレンジ、これがまたいいのです

 

思い出補正が入っていると子供に馬鹿にされながら、ギターのイントロが流れてきただけで、毎回やられちゃいます

でも、そんな自分が結構好きだったり・・・

 

名作「昨日、悲別で」

題の由来は、早くも【1話】で明かされています

「悲別」と地名を付けたセンスとその由来に、今更ながらひれ伏して自分がいるのでした。

 

P.S.

罪悪感

我が家の人たちは、照明器具をつけっぱなしにするのが趣味みたいです

 

電気代は妻が払っているのであまり言えた義理ではないですが、どうも気になって仕方なく、家の中の電気を消して歩いています

挙句の果ては、信号で止まったらワイパーは必ず止めるし、ヘッドライトはいちいち消してしまいます

罪悪感とは少し違うけれど、どうにももったいないのです

 

昔の人は、「世間様、人様には迷惑をかけぬように」が基本路線で生きてこられました

「他人」ではなく「ひとさま」なのです

いついかなる時も、敬う気持ちと同時に罪悪感にとらわれながら生活していたように思われます

 

「罪悪感」いう概念

令和の世にも残り続けてほしい言葉です

 

説教じみた内容となり、少し後ろめたさを感じるブログとなってしまいました。

 

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