前川清 昭和から歌い継がれるテーマ 「雪」そして「列車」

1987年、正式に「内山田洋とクールファイブ」を脱退し、ソロ活動に専念します

ソロデビュー曲となった『雪列車』、イメージチェンジもあったのか、作詞作曲陣の顔ぶれも気合が入っています

 

そんな演歌とは少し異色なレシピに、「前川清」さん独自の風味をきかせ、一流の日本料理を提供してくれました

 

雪列車 1982年(昭和57年)

作詞:糸井重里 作曲・編曲:坂本龍一

 

糸井重里のキャッチーな言葉

匂うように 笑うように 雪が降る

雨に匂いがあるように、雪にも香りを感じることがあるのかもしれません

それにしても「笑う」との表現には驚きです

凡人の私には「?」マークが、頭の中で乱舞しています

 

白い景色 逃げるように 汽車は走る

少しヒントを与えてもらった気がします

 

この歌詞で、なんとなく勝手に想像を膨(ふく)らませてみました

彼と生活していたあの街から逃げるように、この汽車に飛び乗ったのかもしれません

 

そして感じたことは、自分への思いです

みじめというには悲しすぎます

そんなやるせない気持ちを「まるで雪が私のことを笑っているようだ」と思いたかったのかもしれません

 

サヨナラが 夢ならば ひき返すけど

「糸井重里」さんのキャッチーなフレーズに驚かされるばかりです

 

無邪気色の ひざかけを かけて眠る

初々しい恋人たちを”無邪気色”と表現し、その様子を少し離れたところから見るともなしに見つめます

そして、

あたたかいひとに もたれていたい

と、少しあとに、ぽつりと呟(つぶや)くのでした

 

糸井さんの有名なキャッチコピー「不思議、大好き。」

この言葉は、今の私の心情にぴったりとはまるのでした

 

坂本龍一を歌う

 

初見で聞いた時は「坂本龍一」さんが作曲されていたとは夢にも思いませんでした

というか、坂本さんのことをほとんど知りませが、演歌歌手への作品提供は珍しいのではないでしょうか

だからと言って前川さんに、「ライディーン」を歌ってもらうわけにはいきません

 

あたたかいものを 何かください

こころも からだも 寒すぎるので・・・どうぞ

 

終わりのこの数小節に「前川清」さんの魅力を全面に引き出してきます

心地よいリズムを伴う低音に、彼の安定感を持った魅力的な声が重なります

 

素敵なエンディング演奏を聴いていると、通り過ぎる列車にあの真っ白な雪が微笑みかけているようでした

 

P.S.

ひと待ち雪 森成美

この歌をご存じな方は、日本に何人ぐらいいるのでしょう

「前川清」さんの『雪列車』を何度も聞いていたら、おすすめに登場してくださいました

 

いろいろググっても情報が出てきません

そこにまた惹かれる私がいます

 

「ふるさと」を思い「人の言葉」を懐かしみ、昔ながらの「0番線ホーム」にたたずみます

童謡のように安らぎ、ジブリ作品の挿入歌のような威厳もあり、昭和演歌のような感動もいただけました

 

ユーチューブの総再生回数は10回の大台に乗りました

そうです、私がとりあえず4回聞いて貢献させてもらいました

 

最後に『雪列車』の歌詞をもう一度紹介させていただきます

なにげなく 髪を切れた 幸せな日は

「糸井重里」さんの異次元のパフォーマンスは尽きません

 

幸せを意識するともなく過ごしています

振り返れば、置き忘れた幸せがポツンと残されていました

 

今、『ひと待ち雪』に出会えた幸せをしっかりと抱きしめたい!

 

何気ない日々とともに・・・

 

P.S.

「甲斐よしひろ」さんがカバーされている動画が、7年ほど前にアップされていました

また違う『雪列車』の景色に触れることができ、感激です

演歌のわくに収まり切れない、雄大な芸術作品だと再認識させていただきました。 (2023.1.22)

 

浜田真理子 『逢わずに愛して』 カバー曲 昭和45年(原曲) 「街の灯り」もおススメします 

 

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