昔から「さいたまんぞう」さんの『なぜか埼玉』という曲が気になっていました
映画のヒットにより再スポットがあたり、とてもうれしく思います
「翔んで埼玉」のpart2が上映されるようなので、久しぶりに『なぜか埼玉』を聞いてみたくなりました
勢いあまってベストアルバムまで、じっくりと自慢のイヤホンで・・・
なぜか埼玉 さいたまんぞう 1981年
作詞・作曲:秋川鮎舟
なぜかしらねど 夜の埼玉は
初めて聞いた時は、あまりにも飄々(ひょうひょう)と歌われているので、まじめな演歌歌手かコミックソングなのか決めかねていました
ふけてゆく ふけてゆく 埼玉の夜
「更(ふ)けてゆく」が年を重ねるとともに「老(ふ)けていく」に聞こえてくるのがもの悲しい限りです
あきらめないで アアー 二人の埼玉
”アアー”の歌い方に、やっとコミックソングだと気づきます
今までのいいムードや哀しい女性の憂いを一気に吹き飛ばすほどの破壊力です
まえもうしろも ぜんぶ埼玉
西も東も みんな埼玉
北も南も みんな埼玉
ラストのこの歌詞には、人生の普遍性?さえ感じるのでした
「さいたまんぞう」さんの真剣な歌い方、ジャケット写真の飄々とした表情に「ジャルジャル」さんが重なります
でも、まだこの時点(当時の)では「コミックソング」との確信は持てないまま、今日を迎えたのでした
この素晴らしい「ベストアルバム」を聞くまでは・・・(最初にして最後のベストアルバムのようですが…)
アルバム「生存証明」 さいたまんぞう
トップには当然、大ヒット曲『なぜか埼玉』が収録されています
【2曲目 『埼玉いろはづくし』おそるべし!】
埼玉埼玉・い~ 埼玉埼玉・ろ~ 埼玉埼玉・は~ 埼玉埼玉・に~埼玉埼玉ほ~ 埼玉埼玉へ~埼玉埼玉と~・・・・・
色っぽいおねーさんとのデュエットです
上記メインフレーズが永遠に続きます
私の最高級ワイヤレスイヤホン?もちょっぴり悲しそうでしたが、因果を含めました
2曲目に持ってくる勇気に感銘いたします
【5曲目 『東京カントリーナイト』】
北千住・新小岩・赤羽・小金井・・・
オシャレな夜の街として、女性歌手と一緒にたたえながらの歌唱です
でも、ぜんぜんオシャレに歌っていないところがとても好きです
【6曲目 『津軽海峡冬元気』】
ノリノリで歌う「津軽海峡」ちょっぴり危ないお色気ソングです
クナシリ・エトロフまでへと話が及ぶ壮大な構成となっております
【5曲目 『雨の埼玉』】
本格派演歌を披露
儚(はかな)いコーラスとギターの音色
王道のサックスがむせび泣きます
【5曲目 『はくつる号は故郷へ』】
かっこいいニュー演歌
彼の歌唱力の高さをこの作品で証明して見せます
やはり『なぜか埼玉』を、わざと平たく歌っていたことがよくわかりました
【最終曲『なぜか埼玉』(ユーロビート)』】
シンセサイザー等の電子楽器の打ち込みを多用した、この昭和感も素敵です
歌い方が全くの演歌調で笑えました
原曲以上にその歌い方はえぐく、オチとしてもいうことなしです
映画「翔んで埼玉 」~琵琶湖より愛をこめて~
このベストアルバムのようなウイット感を期待します
ただ、2作目は前作のプレッシャーもあり、コケることが多いこの世界です
もし、この映画の挿入歌に『なぜか埼玉』(ユーロビート)』が使われているとしたら、私は翔んで見に行くでしょう(多分、実現しないでしょうが…)
それでは「さいたまんぞう」さんに、前回以上のスポットがあたることを願いながら、この記事を閉じたいと思います
了
都はるみ 『雨やどり』 好きになった人との雨宿り… 梅雨もまたいいものです
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