「お嬢」 美空ひばり
日差しが燦々(さんさん)と降り注ぐ様は、きらめきに満ちとても鮮やかです
そんな輝かしい栄光を浴びた「小椋佳」さんと「美空ひばり」さん
昭和歌謡史に欠かせないお二人です
この歌を始めて耳にしたのが、味の素のCMだった人は多いと思います
ここから少し余談になります
昔読んだ小説で「調味料」のくだりがあったのですが、「お鍋に”ヘイユー”を少々入れ…」? みたいな記述がありました
味の素「ハイミー」(パッ・パッ・パッ)のことだと気づくのにちょっと時間がかかりました
話の内容は一切覚えていませんが、素晴らしい作家さんだと思った記憶があります
ただ、それだけのことです…本文に戻ります
「小椋佳」さんは広告代理店の依頼で、誰が歌うとも知らずこの作品を作りました
関係者は、家族愛をテーマにしたこの曲を誰に歌ってもらうか考えていた時、「美空ひばり」さんの名前が浮かびます
当時の彼女はもう「超大物」「芸能界の大御所」「歌謡界の女王」と言ってもいいでしょう
断られることを覚悟しつつ無謀なオファーをしてみると、案外簡単にOKをもらえました
「美空ひばり」さんをウィキペディア等で調べてみると、大物然とした感じはあまりなく、気さくな面も多々あるようでした
それを裏付けるように「小椋佳」さんはこんなエピソードを紹介してくれます
ある事情で美空さんに楽曲提供することとなり、打ち合わせをします
小椋さんは、彼女の特徴的な歌い方「しゃくりあげ」についてダメ出しします
「その歌い方は下品である!」
小椋さんの投げたストレートは、あまりにも伸びが良すぎて、誰しも呆然と見送るしかありません
彼の作品としてのイメージにそぐわなかったのかもしれません
周りは当然に、極寒地にいるかのように凍り付きます
「そう、なら変えて歌ってみるわ」
彼女は、すんなり受け入れます
暖かい空気が一気に流れ、皆さんの止まった呼吸が幸いにも再開されたのでした
人としての器が違います
指摘するほうもするほうで凄い根性ですが、いい作品に仕上げたいとの思いが最優先な方だったのでしょう
「お嬢」と呼ばれていた彼女も年を重ね、芸術の前では普通の女性だったのかもしれません
さんさんの種類
愛 燦々と この身に降って・・・
今日の今日までこの歌詞から始まるものとばかり思っていました
CMの力は絶大です
1番は”雨 さん々と”(漢字が難しすぎて変換できませんでした)
2番は”風 散々と”(さんざんと読みます)
最後の3番で ”愛 燦々と” がやっと登場するのでした
題名の表記は「燦燦」ですが、歌詞内は「燦々」
とにかく「さんさん」にこだわりぬいた傑作なのは間違いありません
小椋佳の世界
風 散々と この身に荒れて
思いどおりに ならない夢を・・・
人生って本当に思うようにはいかないものですね…
11月15日から久しぶりに再開したこのブログです
ほぼ一日おきに投稿して1か月半、覚悟はしていましたが散々な結果となっています
泣かせて 泣かせて 自分が 悔しいだけよ
「小椋佳」さんの作品は、年末の裏寂しい自分をよく言い当てくれるのでした
うす紫の シクラメンほど
この花にありもしない「うす紫色」を最後に登場させ、自分の罪悪感を表現した「小椋佳」さん
今でもずっと好きです
東大卒、日本勧銀頭取候補は伊達ではなく、その生き方は今でも燦々と輝き続けているようです
* 【”シクラメンのかほり”誕生逸話を参照しています】
了
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