『愛燦燦』 美空ひばり 哀愁の歌謡曲 昭和のCD全10巻 2-2

 

「お嬢」 美空ひばり

 

日差しが燦々(さんさん)と降り注ぐ様は、きらめきに満ちとても鮮やかです

そんな輝かしい栄光を浴びた「小椋佳」さんと「美空ひばり」さん

昭和歌謡史に欠かせないお二人です

 

この歌を始めて耳にしたのが、味の素のCMだった人は多いと思います

ここから少し余談になります

昔読んだ小説で「調味料」のくだりがあったのですが、「お鍋に”ヘイユー”を少々入れ…」? みたいな記述がありました

味の素「ハイミー」(パッ・パッ・パッ)のことだと気づくのにちょっと時間がかかりました

話の内容は一切覚えていませんが、素晴らしい作家さんだと思った記憶があります

ただ、それだけのことです…本文に戻ります

 

「小椋佳」さんは広告代理店の依頼で、誰が歌うとも知らずこの作品を作りました

関係者は、家族愛をテーマにしたこの曲を誰に歌ってもらうか考えていた時、「美空ひばり」さんの名前が浮かびます

 

当時の彼女はもう「超大物」「芸能界の大御所」「歌謡界の女王」と言ってもいいでしょう

断られることを覚悟しつつ無謀なオファーをしてみると、案外簡単にOKをもらえました

 

「美空ひばり」さんをウィキペディア等で調べてみると、大物然とした感じはあまりなく、気さくな面も多々あるようでした

 

それを裏付けるように「小椋佳」さんはこんなエピソードを紹介してくれます

ある事情で美空さんに楽曲提供することとなり、打ち合わせをします

小椋さんは、彼女の特徴的な歌い方「しゃくりあげ」についてダメ出しします

 

「その歌い方は下品である!」

小椋さんの投げたストレートは、あまりにも伸びが良すぎて、誰しも呆然と見送るしかありません

 

彼の作品としてのイメージにそぐわなかったのかもしれません

周りは当然に、極寒地にいるかのように凍り付きます

 

「そう、なら変えて歌ってみるわ」

彼女は、すんなり受け入れます

暖かい空気が一気に流れ、皆さんの止まった呼吸が幸いにも再開されたのでした

 

人としての器が違います

指摘するほうもするほうで凄い根性ですが、いい作品に仕上げたいとの思いが最優先な方だったのでしょう

 

「お嬢」と呼ばれていた彼女も年を重ね、芸術の前では普通の女性だったのかもしれません

さんさんの種類

 

愛 燦々と この身に降って・・・

今日の今日までこの歌詞から始まるものとばかり思っていました

 

CMの力は絶大です

1番は”雨 さん々と”(漢字が難しすぎて変換できませんでした)

2番は”風  散々と”(さんざんと読みます)

最後の3番で ”愛 燦々と” がやっと登場するのでした

 

題名の表記は「燦燦」ですが、歌詞内は「燦々」

とにかく「さんさん」にこだわりぬいた傑作なのは間違いありません

 

小椋佳の世界

 

風 散々と この身に荒れて

思いどおりに ならない夢を・・・

人生って本当に思うようにはいかないものですね…

 

11月15日から久しぶりに再開したこのブログです

ほぼ一日おきに投稿して1か月半、覚悟はしていましたが散々な結果となっています

 

泣かせて 泣かせて  自分が 悔しいだけよ

「小椋佳」さんの作品は、年末の裏寂しい自分をよく言い当てくれるのでした

 

うす紫の シクラメンほど

この花にありもしない「うす紫色」を最後に登場させ、自分の罪悪感を表現した「小椋佳」さん

今でもずっと好きです

 

東大卒、日本勧銀頭取候補は伊達ではなく、その生き方は今でも燦々と輝き続けているようです

* 【”シクラメンのかほり”誕生逸話を参照しています】

 

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美空ひばりの名曲 セリフを歌い、歌を語り、物語を燦燦とつむぎます

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