『喝采』ちあきなおみ 哀愁の歌謡曲 昭和のCD全10巻 2-1

歌手・詩タイトル・曲・編曲 四つの素敵な願いが叶いました

 

昭和のCD全10巻を見渡しても、「タイトルの文字」が歌詞の中に含まれない作品は、数えるほどしかありません

『まちぶせ』『私鉄沿線』『旅愁』マイナーなところでは『挽歌』『赤色エレジー』ぐらいでしょうか

そんな中でこの『喝采』は、タイトルと詩の関係の深さに特に驚かされるのでした

 

ヒット曲には、当たり前ですが作曲力は不可欠です

ただ、人は何度も聞いているとその凄さに慣れが生じてきます

そして詩の力が「慣れ」を打ち消し、いつの時代になろうと新鮮さを保ちながら新たな感動を呼び起こしてくれます

 

『喝采』は聞くたびに、そして何度聞いても決して飽きることのない情景が蘇ります

少し不謹慎な言い方をさせて頂ければ、「初恋と同じ切なさ」がとめどもなく湧き上がってくるのでした

 

『四つのお願い』とわずか2年後の『喝采』を聴き比べて下さい

全く別人の歌です

「ちあきなおみ」さんは表現者としての特殊な能力を身に携え、十数年あたかも時が経過したかのような錯覚を覚えます

いろんな意味で日本歌謡の中で頂点に輝く存在だと思っています

 

また「ちあきなおみ」さんは、喝采を浴びることへの苦しさをその瞳とあの歌唱力で十分に表現してくださいます

その後、夫との突然の別れが訪れます

 

そして、表舞台から姿を消してしまったのです

復帰を望む声を多く耳にします

しかし私は少し違い、変な想像をしてしまうのです

 

失った人へのあまりにも深い愛情が、この歌の存在を辛いものとして遠ざけます

彼女は「喝采の残酷さ」を知り尽くしていたからこそ、二度と表舞台へは現れないでしょう

二度とリアルに『喝采』を聞けないことに寂しさはありますが、もう十分に感動を頂きました

 

最後に四つだけ願いを言わせてください

一つ:やさしく 『喝采』を愛し続けて下さい

二つ:わがまま なんて誰も言いません、でもできれば数々の名シーンをバンしないでね

三つ:さみしく たって平気ですのでとにかくお元気で

四つ:誰にも 秘密にお暮し下さい

 

四つのお願い聞いて 聞いてくれたら

私はあなたに夢中、恋をしちゃいました・・・

 

1972年 日本レコード大賞 喝采

作詞:吉田旺 作曲:平尾昌晃 編曲:高田弘

 

思い出されるのは1972年、日本レコード大賞での熱唱でしょう

涙をこらえながらの歌う姿は感動的で、当時大賞受賞がいかに名誉だったかを物語っています

 

私の日本レコード大賞の歴史は、前年度(1971年)の『また逢う日まで』からスタートしました

その後『夜空』/1973 『襟裳岬』/1974 『シクラメンのかほり』/1975

ここからは『北の宿から』/1976 『勝手にしやがれ』/1977 『UFO』/1978 と「阿久悠」さん作詞が続きました

 

1978年は「北の富士」関、「三遊亭円楽」師匠、「小鹿ミキ」さんなど懐かしい面々も見られ、当時の時代背景も思い起こされます

「ミキ」さんは『肝っ玉母さん』『ありがとう』などのドラマには欠かせない人でした

 

ピンクレディーの『UFO』がレコード大賞受賞と決まった時、年末の12月31日は「欽ちゃん」もありかな?とふと思った覚えがあります(1年間で155万枚の売り上げ、文句なしの受賞でした)

この頃から少しづつ時代に取り残されていき、『ルビーの指輪』/1981 を最後に、私の日本レコード大賞の歴史は閉じられるのでした

『喝采』で青春が始まり『北の宿から』でピークを迎え『矢切の渡し』/1983 で、第一次昭和歌謡が私の中で終焉したのでした

 

「阿久悠」氏の3年連続は誰しも納得でしょう

「細川たかし」氏の2年連続大賞受賞は誰しも・・・

久しぶりに「ちあきなおみ/矢切の渡し」を聴いてみたくなりました

 

『喝采』については、迷作と名高い下記ブログに以前にも書いています

相変わらず、意味不明な内容ですが・・・

ちあきなおみ 『喝采』 第23回紅白「ベスト5曲」 ⑤ 詩・曲・歌・題名すべてに喝采

 

 

 

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