子守唄ではなかった
もう一つ寝るとお正月です
子供の頃はもちろん、大人になっても、お盆やお正月が近づくと、何となく嬉しいものです
そんな「あたりまえ」が、「あたりまえ」でなかった時代、境遇があったのです
無知は時として、罪深い事です
誰が言った言葉なのか知りませんが、私も罪深き人でした
それを教えてくれたのが、「赤い風船」であり「山本潤子」さんであり「ウキペディア」なのです
竹田地方の普通の子守歌
ではなかったのです
守り子の唄(もりこ=子守をさせられる少女) 昭和46年
盆がきたとて なにうれしかろ 帷子(かたびら)はなし 帯はなし
幼き頃は楽しかったお盆休みがきても、何も嬉しくはない。きれいに着飾る服もない ”ウキペディアより”
はよもいきたや この在所超えて むこうにみえるは 親のうち
速く奉公の期間が終えて、親の住む家に帰りたい ”ウキペディアより”
家庭の事情で、親元を離れ、厳しい子守の仕事に堪える、少女の哀しい唄だったのです
山本潤子
「赤い鳥」オリジナルバージョンと「吉川忠英&山本潤子」をよく聴いています
透き通る声は、唄の原点を、人としての原点を見つめ直すようにと、言われている気がします
この歌には、そんな「大事な何か」がある気がしてなりません
年末大掃除
難しいことを除いても、ちょっと一息
軽い気持ちで、『竹田の子守歌』をぜひ聴いてみてください
一年間たまった「心の汚れ」が、ほんの少しだけ落とせるかもしれません
私は、もう何年も大掃除が出来ていませんが、こんな掃除なら悪くはありません
三日坊主にならぬよう、「山本潤子」の世界を、じっくりと訪ねてみようと思っています。
P.S.
「被差別部落」
この唄を取り上げるうえで、避けては通れない言葉です
一時、放送禁止歌のような扱いを受けてもいたらしいです
何でもフタをすれば、差別はなくなるのでしょうか
何も知らない次世代に、あえて知らせて、新たな差別につながりはしまいか
答えの難しい問題です
私の場合
親世代には、いつも初めて聞くふりをしてスルーしています
子供達には、フタもしなければ、あえて教えもしていません
差別的言動が、ちらりとでも伺えれば、真意を確かめ、注意していきたいと考えています
無知という「罪深い人間」を育てているのかもしれません
どうしてもこの素晴しい日本の歌をご紹介したく、このブログを書き進めましたが、最後はかなり重たい雰囲気になり、申し訳ございませんでした
今年の紅白歌合戦で一番聴いてみたい歌・一番叶いそうにない詩(うた)・一番たくさんの方々に聴いて欲しい唄、それが
『竹田の子守唄』
ないものねだりは世の常です
来年もよろしくお願いします。
2019/12/31
了
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昭和の名曲 燃える秋 HI-FI-SET(ハイファイセット)
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