因幡晃 『わかって下さい』 昭和を代表する名曲 誰もが認めます、と思います

作詞・作曲:因幡晃

 

わかって下さい  昭和51年(1976年)

 

パイプオルガンが凄い

 

歌謡界での採用は貴重です

イントロから堂々の登場、素晴らしい幕開けを感じさせます

幻想的な音色で、雄大な曲調を演出したいます

この音は、決して途切れることなくたえず鳴り響き、未来永劫に奏でられていくようです

 

最初のAメロだけほんのひと時だけ待機しますが、静かに・少しづつ・あくまでも少しづつ合流していくのです

 

気づいたときには、もう以前からずっとそこにいたかのように、仕事をしていました

何度も何度も聴いてきた私は、歌詞はもちろん、ギター他、参加する楽器のタイミングを覚えてしまってます

 

今では、登場を待ちわび、その音(彼女)だけに注目し、ひたすら追いかけ続けるのです

 

まるで、パイプオルガンへのストーカー行為です

 

嬉しいことに、この彼女舞台からはけることなく、幕が降りるまでずっと演じてくれるのです

地道に脇役を演じ続けた彼女に、突然スポットがあたる瞬間があります

お待たせしました(誰も待ってませんね)

 

間奏部の始まりです

気負わず丁寧に、台本通りの正確さで、見事に演じていきます

その振る舞いは、あくまでも主役に気を使い、必要以上に自己主張など致しません

 

そして最後の幕が降りきるまで、ずっと頭を下げ続けている彼女

名演技をありがとう、そしてお疲れさまでした。

 

『わかって下さい』とは・・・

 

この歌詞の内容は、今の若い方には正直、すんなりとは入って来ないかもしれません

 

 

これから淋しい 秋です 時折手紙を書きます

涙で文字がにじんでいたなら わかって下さい

 

別れた相手に手紙を《時折り》書きます(しかも泣きながら)

今風に言うなら、「涙の跡(あと)に気づいてね」「わかってるでしょ!」っていう感じでしょうか

受け取る「男」としては、「ちょっとこの子、怖い」ぐらいに感じるかもしれません

 

でも、少し待ってください

そんな寂しい嫌な別れ方だったのでしょうか

 

別れに「きれいも汚いもない」とよく言われます

けれどもわたしには、この時代独特な恋愛模様があるような気がして仕方ありません

 

 

二人でそろえた 黄色いティーカップ 今も あるかしら

 

彼女は、哀しくの自問してしまいます

 

今の幸せな生活を含め保守を好む当時の女性

勢いづいた時代の流れに遅れまいとあせる男性

 

二十歳を少し超えた二人に、理屈などなく、ただ正直に生きたかっただけなのでは・・・

若いころの恋愛経験がなかった私には、偏(かたよ)った想像かもしれません

それでも40・50・57才と無駄に歳を重ねた今でも、この曲を聴くたびに、めっちゃ響いてくるのです

 

「わかって下さい」とは、とても言えませんが・・・

 

P.S.

 

楽器の王様

 

パイプオルガンについて、もう少し(チョットしつこいようですが)

 

構造はとても複雑で、よく理解できません

パイプに空気を送り音を出します(1つのパイプは1つの音だけです)

 

「手・鍵盤」は2段~5段あるものも(1段は56個ぐらいの白黒の鍵盤があります)(いわゆる普通のオルガン)

「足・鍵盤」も左右あります

いろんな楽器の音が出せるそれぞれのパイプがあります(だからたくさんパイプがいるのです)(数百~数千本の規模)

 

恐ろしい世界です

そんな王様を操るオルガニスト(両手・両足それぞれが独立し、様々な音を奏でます)(神業です)

 

弾いている姿は、うまくイメージできませんが、そんなことを想像しながら『わかって下さい』を聴いてみるのも悪くないはずです

 

コナンを見ると好きになる?

 

パイプオルガンが登場する「名探偵コナン」『戦慄の楽譜(フルスコア)』

秀逸な音楽がたくさん登場します(アメージンググレース・アベ・マリア他)

 

パイプオルガンの凄さがうまく表されているようです(この下手な説明よりは、とても分かりやすく、かなりおススメです)。

 

パイプオルガンを解説してみて

 

「見た目は大人(ほぼジジィです)、頭脳は子供」の私には、少し荷が重かったようです。

 

 

昭和の名曲 サヨナラ模様 伊藤敏博 

 

 

 

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