作詞・作曲:長渕剛
素顔 昭和54年(1979年)
石川鷹彦 編曲
ギターにも詳しくないので、ほぼ知りません
アコースティックギター
この世界ではかなりの方らしいです
エレキギターのような、「電気的増幅」なしのギター・生ギターともいう(狭義ではフォークギター)
「アコギ」と省略することもあるらしいです ”ウキペディアより”
魅力の一つ ギターイントロ
素晴しいイントロは、彼の演奏だったのですね
調べてみると、「アリス」との関(かかわ)りも、かなり深いようです
大・大・大好きな『秋止符』のイントロも彼なのか!
軽い感動のあまりに、もう一度『素顔』『秋止符』を聴いてしまいます(なんと心地よい音なのか)
「石川鷹彦 編曲」なので、アレンジにも少し触れておきます
いいです、いいと思います
歌詞があまりにも強烈すぎて・・・
もう一度アレンジを中心に、「アコギ」に注目しつつ聴いてみたいと思います(いっぱしの音楽評論家みたいで、いい気分です)
女の気持ちと男の思いやり
ゆっくりと、そして優しく真情を吐露(とろ)します
歌詞が、ストレートに入ってくるのは、そのせいでしょうか
自信を無くした女
時がたち、苦労も重ね、身も心も化粧で固めてしまいます
優しくされても、素直になれません
気まぐれだったら、やめてちょうだい・・・
あなたの前では きれいでいたいし・・・
心が揺れ動きがます
色んな女性とのかかわりや別れを体験した(勝手にイメージで思っているだけですが)長渕剛さんならではの世界です
気持ちの熱伝導力は、無敵かもしれません
昔の私じゃ ないから
1番の歌詞を聴き終わった後、思わず伝えたくなります
月日を重ね、その分だけ苦労も重ねたこの女性、
「あなたも、じゅうぶん過ぎるぐらい魅力的で素敵ですよ」と・・・
気遣う男
以前彼は、手鏡を送っています
彼女の自然な姿が好きなんです
お前の過去を 化粧でかくすためじゃなく 素直な 心を映せばいい
今のままで、今の彼女のままで
過去なんて隠さなくても
「素顔」のままで・・・
さぁ化粧をおとしたら 髪をとかして このまま 静かに眠ろう
彼も、今の彼女のすべてを受け入れているのです
長渕剛
実質的なデビュー曲『巡恋歌』(昭和53年)後、2枚目のアルバム「逆流」にこの歌は収められています(収録曲『順子』はその後大ヒット)
人は、それぞれ時とともに「悩み」「努力」「学習」しながら成長していきます(私の場合、時とともに退化してますが)
結果的に主演ドラマ曲」『トンボ』(昭和63年)が大ヒットしました
その後も、素晴しいパフォーマンスを維持するため、自分を厳しく律し、肉体改造を行います(らしいです)(正直、「トンボ」以降詳しく知りません)
順子 伝説の生放送
ひょろりとした、長髪での姿(ギター1本の弾き語り)が目に浮かびます
観客から手拍子が始まると「失恋の歌なので、手拍子は勘弁して下さい・・・」
爽(さわ)やかな笑顔で、お願いをするのでした
仕切り直して、再度、最初から歌い直しです(生放送なんて気にしません)
今でも昔でも、「自分」を生きることの尊さを、教えてくれる人なのです
個人的には
悲しいことに歳をとると、人間が偏屈(もともとの素質も十分あった)になっていきます
私の場合は、その傾向が特に強く、懐古趣味に走りがちです(もはや、完全に突っ走っています)
順子 君の名を呼べば 僕は・・・ 【順子】
と
・・・ないからぁ~ あ~ あ~~ / 眠ろぅお~ お~ お~~ 【素顔】
この語り、この旋律、この歌い方
好きで、好きで、たまりません
&
P.S.
『素顔』との出逢い
とある彼女の別れ
以前にも少し触れましたが、18~24歳ぐらいまでは、朝一でパチンコ屋に並ぶのが、ルーティーン(決まり切った仕事)でした(通勤者の方々の視線は、厳しいものがありました)
そんな私も、晴れて就職(25歳)です(人間6年も自堕落に暮らせば、さすがに飽きるものです)(生まれながらの飽き性も幸いしました)
そこで出会った彼女が『素顔』の教え人・感謝すべき紹介者なのです
ある男性の送別会(3次会)、場所は場末?のスナックの薄暗いボックス席
片隅に座る彼女は、「誰も知らないと思うけど…」と遠慮気味に歌ってくれました
ある男性とは、彼女と付き合っていた、少し年下の彼でした(遠く離れた実家の家業を継ぐため退社)
社内事情に疎(うと)い私は、この事実を知ったのは当日前後だった気がします
初めて聞いたはずなのに
歌い方が上手だったのか
彼女の境遇に、想いを馳(は)せた、そのせいなのか
曲の良さが、際立っていたのか
(スナックのおねぇさんの、化粧が濃すぎたせいか)
理由はよく解りません
残り続ける歌
そのあとも、ずっと心に残っていました
それは、入社以来の彼女への「淡い憧れ」、もしくは
《好きになりかけていた》
そんな理由だったのかもしれません
そう、彼女も、素顔が似合う、少し年上の人でした
了
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