『悲しい色やね』上田正樹 哀愁の歌謡曲 昭和のCD全10巻 1-4

 

近年、特に言われ出した言葉に「オールドメディア」があります

マスコミ関係者にとっては苦々しく聞かれていることでしょう

「印象操作」もまたしかりです

テレビに興味ない私はどうでもいいことですが、「印象操作」にも素敵なものもあるのです

 

文章にリズムを与え、聞き手の注意を引く、そのような手法の一つが「倒置法」というやつです

受け手の印象がかなり違ってくるのです

その最たる例がこの『悲しい色やね』の最初の情景表現なのでした

 

康 珍化(かんちんふぁ)さんの世界が好きすぎて…

 

『悲しい色やね』の情景のリアルさ

作詞:康 珍化 作曲:林哲司 編曲:星 勝

 

にじむ街を ふたり 見ていた

彼女の瞳には、夜に輝く港街がにじんでもなお、素敵な思い出ばかりが流れ過ぎます

 

桟橋に 止めた 車に もたれて

先程説明した「倒置法」により、情景が鮮やかによみがえります

 

男は遠くを見つめ、女は耐えきれずうつむきます

車は少し使い古したベージュ色のミニクーパー・・・

 

「康 珍化」先生は舞台を鮮明に照らすことにより、聞き手サイドの没入感が自然と深まります

 

さらに、1番の終わりのこの歌詞で、心情と情景を強烈に焼き付けらるのでした

 

大阪の海は 悲しい色やね

さよならをみんな ここに捨てに 来るから

しかも倒置法に、新たに「比喩」が加えられ、バージョンアップしているのでした

 

他の提供作品

『桃色吐息』では「別れを意識した彼の言葉は異国の響きに似ているのが不思議」・・・と

『バスルームから愛をこめて』には「欠けたお月様に、浮気な彼の弱さを嘆く」かわいらしい女性像が描かれています

 

上田正樹はシンガーソングライターでした

 

大変失礼なお話をしますので、ファンの方はこれから先は読まないでください

ヒット曲は『悲しい色やね』だけの一発屋だと思っていました

 

この歌を聞いた後は「BORO」の『大阪で生まれた女』で、大阪をコンプリートしたみたいな…

「上田正樹」さんの歌い方も、オリジナルと大きくかけ離れ、別世界へ行ってしまったような…

しかし、私は大変な勘違いをしていました

 

彼のことは何もわかっていなかったです

『わがまま』を作詞・作曲されていたことを知るまでは・・・

 

最後は、出来の良くない倒置法をまねてみました

ブログの宣伝の「まえふり」も兼ねており、申し訳ございません

上田正樹 『わがまま』 大人の女性の悲しい色が滲(にじ)んでは消え・・・

 

P.S やっぱ 大阪の歌が好っきやねん!

*たかじん作品は『東京』がとても好きなので、今回は入っていません

 

何度でも聞き続けたい「大阪の歌」ベスト5

本文で少し触れたように、『悲しい色やね』『大阪で生まれた女』この2曲は外せません

ここからは少しづつ「マイナーソング」が入ってきます

 

『大阪暮色』

「桂銀淑」さんのかすれた声での嘆きは「上田正樹」さん同様、中毒性を感じずにはいられません (シェーン) カンバック!

 

『放されて』

(ほかされて)と読みます(いわゆる、捨てられることです)

文字の変換にいつも苦労します

隠れた名曲で、以前にもブログで取り上げています

 

ラストは『河内のオッサンの唄』

隠れきっており、誰も知りません

 

愛情あふれるナニワソングです

ほんの少しのどぎつい大阪弁(河内弁)をお勉強されたい方は、ぜひ聞いてみて下さい

 

「ミス花子」先生は、以前から作曲家としてもとても尊敬しております

軽妙なリズムの中に、力強さと哀愁が同居しており、ガラケーだった頃はいつも再生リストの補欠として必ず入っていました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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