『恋人よ』五輪真弓 哀愁の歌謡曲 昭和のCD全10巻 1-6

昭和の歌手はうまくて当たり前?

 

YouTube動画でよく昭和の歌を聴いています

気をつけなければいけないのが、映像はライブ感そのものでも、演奏及び歌唱がオリジナル音源のことが結構あります

 

コメントなどにも「さすがに昭和の歌手は生歌でもめっちゃうまい」などと書かれます

確かに皆さんとてもうまかったですが…

「いやいや、でもこの音源は…」とツッコミたくなるし、申し訳なくもあります

そんな中、異次元の生歌を披露される方がいます

 

マジっすか?

 

「五輪真弓」『恋人よ』とYouTube検索すると一番上に567万再生された動画が流れます

例のイントロが静かに流れ、ご本人はゆっくり階段を登ります

「あぁ、演奏はオリジナルだよね」「歌はナマ音声だったらいいなぁ」と心でつぶやきます

 

この安定感はやはりレコード音源かな…

愛をささやく 歌もない~~~~~~~~~~

 

「うん?」「あれれ?」

「ここのビブラート、ちょっと長くない?」

 

でもまだ「この完成された歌い方です 「いやいや、そんなはずは…」と半信半疑状態のまま、間奏に入りました

ここからのアレンジはオリジナルとはがらりと変わり、愚かな私はようやく恐ろしい事実に気づくのでした

 

先程のイントロと歌唱の完成度の高さに震えます

そうです、正真正銘のライブ音声だったのです

「マジか!!」と思わず声が出ていました

 

ここで話はガラリと変わりますが、昨日動画を見ていたら「愛子様」の映像が流れており、少年とのやり取りで彼は思わず「マジっすか」と言ってしまったようです

「愛子様」の自然なご返答が私の心を和ませてくださいました

 

「はい、マジでございます」

ご本人の人柄、雅子様のご教育に頭が下がります

 

「五輪真弓」さんのコンサートへ行かれた方は、人生の勝組でしょう

彼女と同世代に生まれ、コンサートで生歌が聞け、この芸術的な演奏を堪能できるのですから

 

2番からの大胆なアレンジも最高です

これだけオリジナル音源を忠実に守りつつ、軽く一歩も二歩も先へ進んでいく歌手を私は知りません

 

*もう一人、引退まえの「森昌子」さんもそうでしたが、復帰後は普通に歌のうまい「森田昌子」さんでした

 

恋人よ

作詞・作曲:五輪真弓 編曲:船山基記

 

このイントロなくして…

様々な弦楽器を駆使しながら、繰り出される晩秋の情景

風の冷たさに震えながら枯葉はひらひらと舞います

ここまでに費やした時間は36秒

徐々に高まる気持ちを抑えたくても抑えきれません

 

そして突然のピアノの響きは、張り裂けそうな心の内をドラマチックに演出されます

 

この詩なくして…

 

雨に壊れたベンチには 愛をささやく 歌もない

 

【雨に壊れたベンチ】

この文法的にどこか違和感があります

このような手法を以前耳にした記憶があります

 

「ペドロ&カプリシャス」の歌った『五番街のマリー』

”今がとてもしあわせなら 寄らずにほしい(阿久悠作詞)

 

「五輪真弓」さんの作詞力は「昭和の大魔神」に近づきつつあるのかもしれません

 

まるで忘却のぞむように 止まる私を 誘っている

 

抜群の感性で情景は進みます

二番から「マラソン人」が登場しますが、私は勝手にこのように解釈しています

 

彼と話したあのベンチにも「愛」の姿を見つけることはできません

何度も何度もこの道、この公園にまた来てしまいます

 

人はそう簡単に「わかれ」を受け入れることはできません

そして、走りゆく後ろ姿にやっと「さよなら」の文字がようやく頭をかすめたことに気づくのでした

 

この年の春にデビュー当時のプロデューサーが不慮の事故で、世を去ったことがきっかけとなり書かれたという

【哀愁の歌謡曲 昭和のCD全10巻の付録解説より】

 

贅沢なひと時 森永「Hi-CROWN」チョコレート

 

庶民でもなんとか口にすることのできたお菓子「キャラメル」

黄色のパッケージでおなじみの森永「ミルクキャラメル」12粒入り)が基本形です

 

歯にくっついて大変でしたが、コスパの良さは何事にも代えがたかった

そんなおり、「Hi-SOFT」ハイソフトミルクキャラメルが発売され、私はその値段に貧富の苦渋を味わうこととなります

 

「五輪真弓」さんの歌う歌はどれも「Hi-SOFT」

優雅で気品あふれます

庶民よりもう少し貧しかった私にでも、贅沢な味わいを平等に体験させてくれるのでした

 

中でもこの『恋人よ』は私ごときが簡単に触れていいのかどうか悩ませるほどに、高貴さに満ちているのです

同じ森永製菓でたとえるなら「Hi-CROWN」(ハイクラウンチョコレート)

洗練されたパッケージは高級外国タバコそのものです

近寄ることさえためらわれます

 

このライブ動画は「Hi-CROWN」CMメッセージと同じです

ハイセンス&ハイクオリティ ~質の時代への挑戦~

 

一日も早くDVD化をお願いします

 

P.S チロルチョコ

 

ハイクラウンチョコレート」を今だに食べたことがないのです

少し意固地になっているのかもしれません

そして、森永「Hi-CROWN」に「GOLD」なるものが存在するらしいです

いつの世も贅沢へのあこがれは尽きません

 

今でも三つ山に区切られた「チロルチョコ」が食べたくなります

中の白いやつ(ミルクヌガー)が歯にくっつき、ちょっと嫌だったのに・・・

 

松尾製菓がチロルチョコを発売したのが1962年

私の生まれ年です

チロルと共に六十有余年、共に歩んだ昭和に感謝します

 

いつまでも「チロルチョコ」と当たり付きの「オレンジガム」(マルカワ)を愛し続ける男でありたいものです

 

 

哀愁の歌謡曲 昭和のCD全10巻 1-2 『さよならだけは言わないで』五輪真弓

 

 

 

 

 

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