キャンディーズの曲を、デビューから順番にご紹介いたします(第一部)
一曲に絞るなんて出来ませんでした
『あなたに夢中』
作詞:山上路夫 作曲:森田公一
昭和48年9月1日
堂々のデビュー曲です
心を(ささげて)(カッコ内はミキちゃんランちゃんのコーラス) この命(ささげて)
私は(生きるの) この愛に(あなたと二人)
メインボーカルはスーちゃん
もちろん、センターです
スーちゃんの透き通る声が、忘れられません
映像を見て、感じたのは、ミキちゃんが向かって右
盲点でした
若さを(ささげて) この涙(ささげて) 私は(生きるの)この愛に(あなたと二人)
これよりのち三人は、若さを捧げ、涙を捧げ、精一杯生きていきます
『そよ風のくちづけ』
作詞:山上路夫 作曲:森田公一
昭和49年1月21日
私は彼女たちに、ずっと心を盗まれています
あなたに盗まれた(盗まれた) 小さなくちづけを(くちづけを)
鼻に抜けるスーちゃんの声が、蘇(よみがえ)ります
あれから夢ごこち(ゆ~め ごこち)あなたが恋しくて
スーちゃんが恋しくて、恋しくて・・・
『危ない土曜日』
作詞:安井かずみ 作曲:森田公一
昭和49年4月21日
どこにゆくの ふたりは 帰る道と 反対に
恋の夜が 回るの ぐるぐる 危ない土曜日
ミキちゃんがキレッキレ
初めてのアップテンポな曲です
打楽器(ボンゴ?)とベースギターが、リズムよく流れます
振り付けも躍動的で、特にミキちゃんはキレッキレの踊りです
『なみだの季節』
作詞:千家和也 作曲:穂口雄右
昭和49年9月21日
初期作品の中では、一押しです
私はあなたが好きでした
季節が変わると(二人) さよなら(スーちゃん)
初めて入れ替わります
イントロといい、哀愁おびた旋律、サビの入れ替わり
何も裏切るものはありません
桜草のかなしみ
作詞:山上路夫 作曲:森田公一
昭和49年6月21日
ミキちゃんファンは、外せません
小川の岸辺に 今年も開いた桜草
可愛い姿が かなしい思い出さそう
出だしのAメロをミキちゃんが、悲しみを込めて一人で歌います
彼女の初期の声を、じっくり聞ける貴重な歌でした
『危ない土曜日』を聞いた後は、より悲しみが倍増します
すみません、シングルカットされていませんでした
『年下の男の子』
作詞:千家和也 作曲:穂口雄右
昭和50年2月21日
『なみだの季節』と同じコンビです
このギャップにプロフェッショナルを感じます
言わずと知れた、『キャンディーズ』を世に知らしめた曲です
センターは、この曲からランちゃんです
『内気なあいつ』
作詞:千家和也 作曲:穂口雄右
昭和50年6月1日
それが魅力なんです
誰かに会えばそっと 私のかげにかくれる
私の彼は内気 ちょっと可愛いいんです それが魅力なんです
70年代初めとは、男と女の立ち位置が変わりつつある気がします
お姉さん的キャラクター「ランちゃん」をイメージして作られたからでしょうか
確かにこの頃から、キャンディーズにのめり込んでいった気がします(製作者の思うつぼです)
実際には「内気」な人は、土俵に上がることさえ出来ず、なかなかに厳しいのが、私を含め現実ですが・・・
『その気にさせないで』
作詞:千家和也 作曲:穂口雄右
昭和50年9月1日
その気になります
何故かあなたには 隙(すき)をつかれそう
ランちゃんのセンターも、ぎこちなさが消え、高音の部分(上記歌詞のところ)もきれいに出ています
Ha Ha Ha のコーラス部分も流石です
彼女たち三人は、どんどん可愛くなっていき、少年らはみんな「その気」になっていくのでした
『ハートのエースが出てこない』
作詞:竜真知子 作曲:森田公一
昭和50年12月5日
遥(はる)か上
願いこめ あいつとのことを 恋占い してるのに
この部分から、芸術的ハーモニーが押し寄せてきます
「夜のヒットスタジオ」の動画は涙なしにはみられません
一人一人の声が、しっかりと響き、オリジナルのはるか上の世界に魅せられます
他の曲に比べて、おとなしめの振り付けも愛(いと)しく感じます
『春一番』
作詞・作曲:穂口雄右
昭和51年3月1日
キャンディーズの中で、一番多く聴いた曲かもしれません
アレンジもほぼ覚えているので、たまに聞く生演奏は、逆に新鮮です(少しロック調のアルバムバージョンも、またいいんです)
「恋」の言葉には見向きもせず
歌詞全体を今振り返ると、「以前の恋愛は忘れてしまい、そろそろ新しい出会いを求めてみたら。春も近いし」って感じでしょうか
雪が解けて 川になって 流れていきます
当時、14歳(青春ど真ん中です)の感想です
「恋」の言葉には見向きもせず、当然ながら、何も気づきません
「雪も解け、もうすぐ春なんだ」「何となく元気が出るなぁ」「三人とも可愛いなぁ」
ぐらいでしょうか
幼くて、微笑ましいと言えなくもないですが、アホといえば、かなりアホです
『夏が来た!』
作詞・作曲:穂口雄右
昭和51年5月31日
「男歌」
緑が 空の青さに輝いて 部屋のカーテンと 同じ色になっても
少し どこかがちがいうのは きっと生きているからだろう
なんて 考えて なぜか君にあいたい
信じられないことですが、「男歌」なのだと今気づきました(今までアホだったので)(反省しきりです)
盲点パート2です(しかも相当な見逃(みのが)しです)
アホの流れで、ついでに言うと
「春一番のあとは夏が来たんだ」ぐらいなイメージでしかありません(こんな私でも、電子ピアノ?の音とエレキギター?の響きは好きでした)
季節が 僕の背中にやきついて 白いサンダルが 似合うようになったら
今日はそうだよ 少しだけ 大人のふりをしてみよう なんて 考えて・・・
「穂口雄右」(ほぐちゆうすけ)さんは、作曲・編曲だけの人ではありませんでした
上記の一連の歌詞は、前半の最後を締めるにふさわしい傑作だと思います
アホとはいえ、大変失礼致しました
「夏が来た」で検索すると、渡辺美里さんが最初に現れました
聞いてみました
知らない曲でした
時の流れを感じます
少しさみしかったです
P.S.
『年下の男の子』以降は、はっきりと記憶に残っている「キャンディーズ」
でも、心を動かされるのは、初期の作品たち(スーちゃんがセンター時代)です
当時は気づかなかった、振り付け・歌詞の意味・音楽性
それは懐かしくもあり、大きな喜びでもあるのです
衣装も、それぞれ印象的です
時代が感じられ、素晴らしい服ばかりです(娘が見ると「ダサッ」て言われそうなので、決して見せません)(まぁ確かに中には…)
後半に続きます。(たぶん)
了
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