宮史郎とぴんからトリオ  『女のねがい』  昭和の女のみちは険しすぎます

空前の大ヒット曲『女のみち』(420万枚)に続き、発売されたこの『女のねがい』もヒットしました

 

前曲の勢いだけではないことは、作品が証明してくれました

「ぴんからトリオ」は演歌の本流を邁進(まいしん)します

 

女のねがい 昭和47年

 

作詞・作曲:並木ひろし 編曲:甲斐靖文

並木ひろし

 

花にも 命が あるように 咲いて散るより つぼみでいたい

 

「つぼみでいたい」と思いつつも、一度でいいから・・・ 女心でしょうか

 

 

日かげで育った 女でも

 

ここからの曲調がめっちゃいいんです(≪日陰で育つ≫の歌詞も昭和的ですごくお気に入りです)

『女のみち』『女のねがい』『女のゆめ』すべて作曲されています(あわせて670万枚)(多すぎて、スゴさがよく分かりません)

 

バックスクリーンへの特大アーチを皮切りに、レフトスタンド上段へ、ライトポールぎわへと、3連発です

「並木ひろし」さんは、球史(歌謡史)に残る「スラッガー」に違いありません。

 

宮史郎

 

お待たせしました、われらが「宮史郎」様です

皆さまご存じの、「あのおヒゲ」「あのお声」そしてなんと言っても「あの髪型」です

この当時、なんと驚きの29才です(言葉がありません)

この青年?マイクを持つと、徐々に貫禄(かんろく)が増していきます

 

 

一度でいいから 恋をして 愛の涙を 流したい

 

このあたりから、だみ声の本領を発揮いたします

「一度で」の部分がたまりません(本作品内で3回聞けます)(あと5回は聞いていたいです)

 

フグの毒が体中を駆け巡るごとく、痺(しび)れます

この独特な声とこぶしは、他に類を見ません

 

野球でいうなれば「ロッテ・村田兆治」さんの【まさかり投法】です(この投法を編み出したのも、昭和47年前後みたいです)(二人は糸で結ばれていた?のです)

見た目(ぱっと聞いた感じ)は不格好ですが、球(声)の伸びは鋭くずばっとミット(心)に刺さるのです

 

基本から外れた方法、セオリー無視のやり方でも、とても大事な個性なのです

とことん極めれば「王道」となり、宗家・家元になれるのです

本家当主「宮史郎」様、たくさんの伝統芸を見せていただき、感謝いたします

 

そしてもう一人、邪道を極めた方がおられました

 

兄、宮五郎

 

宮史郎(四郎)の兄で「宮五郎」

名前から、邪道です(ぴんからトリオは、元々コミックバンドみたいです)(名前の由来は「ピン」から「トリ」を) ”ウィキペディアより”

 

「ぴんからトリオ」から「ぴんから兄弟」となっても、ずっと変わらず、横でギターを弾き続けていました

それがなんと「エアロギター」だったのです(知ったのは、ノブアンドフッキーの物まねを見ていた頃でした)(何十年も騙(だま)されて続けていたのですが、全く嫌な気持ちが起こりません)(漫才の素晴らしいオチに感動を覚えるような感じでしょうか)

 

「宮五郎」さんの存在が「宮史郎」さんにとって、どんなに支えななったかは、この後の「ぴんから兄弟」の活躍が物語っています。

お二人とも、冒頭の歌詞ではありませんが、”咲いて散らずにつぼみ”のままでいてほしかったです

「つぼみのまま」は厳しいでしょうが、まだまだ活躍してほしかった

もっともっと、「王道のあの声」「ひょうひょうとしたあのギター演奏」を聴いて(見て)いたかったです。

 

P.S.

 

ピンからトリを

 

「ピン」:サイコロなどの1(例:ピンゾロ( 1のぞろ目)(ピンサロはちがいます、念のため) ・ピン芸人)

 

ポルトガル語(pinta)に由来します

ポルトガル語から日本語への借用の例:「パン・カボチャ・カステラ・コロッケ etc.」(私の好きな食べ物を並べてみました)(かぼちゃコロッケの発明者は天才だと思います)

 

「トリ」:寄席の用語で、演者の最後を取ることや、真打がギャラをすべて取り、振り分けることからに由来します

 

「今年の紅白のトリは誰になるか」

そんな興味が薄れて、もうどのくらいになるのでしょうか

「あなたが選ぶ!懐かしの映像・紅白歌合戦」みたいな

NHKさんお願いします(民放バージョ:ザ・ベストテン / 夜のヒットスタジオでもいいです)

こたつに入って、ミカン食べながら・・・お待ちしておりますので、よろしくお願いいたします

 

最終的には「ピン」で活躍された「宮史郎」さんは、昭和演歌で「大トリ」を飾ったのではないでしょうか。

 

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昭和の名曲 旅愁 西崎みどり

 

 

 

 

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