作詞:山上路夫 作曲:鈴木邦彦
イントロのハイテンポからの演歌調への急展開
昭和の歌は常に予想を超えてきます。
「好きでお酒を 飲んじゃいないわ・・・」
哀しいですねぇ
女の人が一人家に帰っても そう、ただ暗い闇が待っているだけなのです。
愛の香りも消えた部屋には・・・
高倉健さんを思い出さずにはいられません
死ぬこともできず 今でも あなたを想い
もし、天国に逝(い)ってこの歌詞を聞いてしまったなら、こんなに辛く、でも嬉しく思うことはないでしょう。
実はこのように書いてきましたが、江利チエミさんも高倉健さんと結婚していたこともよく知らない世代なのです。
正直、初めてこの歌を聞いたのは「ニックニューサ」でした(「お祭り騒ぎ」もおススメします)
当時、パチンコに大ハマリし、有線でよく聞いていたものです。
その後の「江利チエミ」さんのオリジナル曲との出会いなのです。
改めて彼女の歌い方を聴くと、深い 深すぎます そして哀しすぎます。
気持ちの入りようがハンパないのです。
酒場にて
この余韻
題のつけ方からして、作詞者の素晴らしいセンスしか感じられません。
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P.S.
江利チエミさんつながりで「高倉健」さんの【冬の華】について一言
言わずと知れた昭和の大スター 健さんです。
決して多くの映画を拝見させて頂いたわけではありませんが・・・
【冬の華】は何度見てもしびれます(実は年のせいか毎回ウルウルし、ティッシュが欠かせません)
そうそうたる俳優陣(小林稔侍でさえ駆け出しの脇役)で、皆さん主役級の大物俳優の方がずらっと10人(適当です)
ひとえに健さんのためだけに、渾身の演技で支え続けます。
また「池上季実子」さんの綺麗なことと言ったら・・・ 三浦洋一(結構好きな役者だった)が憎らしやら羨(うら)ましいやら・・・
そして、クロード・チアリのギターが、最高のテーマ曲を最高のタイミングで奏でるのです。
ラストシーンでは・・・振り返るその横顔
江利チエミが惚れました
ファンでなくとも、多くの女性も惚れるでしょう
そして男が男に惚れてしまうのです
やくざ映画というジャンルに収まりきらない、日本が世界に誇れる数少ない貴重な芸術作品なのです。
『酒場にて』では「今日も一人の女性」は何度も訴えています
また長い夜をどうして すごしましょう
この映画、そんな寂しい夜にもお勧めいたします。
了
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